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努力して一番になるより楽して平均を
「なんで一番じゃなきゃだめなの?二番は無理でも平均で赤点避けりゃいいんじゃないの?」
「どっかの偉い人の言葉文字って屁理屈言うな笑いそうになっただろ」
「ううっ…いっつも笑わない…先生が…こんな…くだら…ないギャッグでぇ…笑いそうになるなんて…!」
「お前先生をなんだと思っているんだ」
「人間の形をした血も涙もないロボット」
「酷いな血も涙もないのはお前だ」
「涙はあったよ!」
「あれ嘘泣きだろ」
「なんでバレたのおおお!?」
「目からオレンジ色の涙が垂れてんだよ」
「せめてレモンジュースならバレなかったかな~てへ!」
「目に染みるぞ」
「先生…優しい…」
「普通だろ」
「謙遜もかっこいい…」
「本気か?」
「いや全然」