negibattle
はぁ~よく寝たよく寝た、ん?
「えっ?」
なぜか俺は、草原の中で目を覚ました。
これは夢なのか?イヤ違う、確かに頬をつねると僅かだが、痛みはある、何が起きてるんだ、てかここどこだよ!
「やっと目覚めましたか?」
「あっあんたは!昨日万引きした窃盗犯」
そう俺の今目の前に居るのは、昨日俺の打つレジに来た、若そうに見えるが、年齢はそこそこだろう人物がニコニコしている。
「窃盗犯だなんて人聞き悪い!万引きしたのは認めますが、それに相応しい物はあげたはずです。」
確かに物はもらった、ただのネギ。
「ただのネギじゃん」
「じゃああなたはこの草原をご存知ですか?」
確かに言われてみると、来たことも無いし、見たことも無い、それ以前に太陽が出ているのに、なぜか薄暗い。
「どこなんだ?ここは?」
「ここは、転移ネギを渡されて転移した者のみが集まる場所。」
「どういうことだ?」
「つまり、元の世界にあなたは存在しなくなり、こっちの世界で生きているって事です。」
「なせそんなことを?何が望みだ?」
「なぜって、あなた力を欲したでしょ?」
あぁそうだったな、確かに昨日冗談半分で言ったアニメの用な力が欲しいですと、まさかな。
「でっ力はいつくれるんだ?」
「話が早くて助かります、ではこちらに」
武道館と書かれた大きいドーム状の施設に案内された。
「それでは、今から説明しますので、二分程お待ちを。」
と言うと、人混みに消えていった。
人混みには、俺と同じで何でここにいるのか等と話し合っている者や、ネギを握りしめ、目を瞑る者も居た。
推定100人位がこの施設に居る。
《ブツン》
「さぁ転生者の皆さま、力を欲した者達よ、まずわ手に持っている、ネギを構え殺し合いなさい」
突然言われたで他の奴の目の色が変わった。
どうやらこの中で、状況を余り把握出来てないのは、俺だけかもしれない。
一斉に呻き声や叫び声、等が会場を埋め尽くす。
「やっやめてくれー」
「へへへ」
「うわぁー」
命乞い虚しく散っていった。
って状況を再確認している暇は無い、とりあえず生き残り、詳しく聞かなければ。
ネギを見る、………………勝てる気がしない。だが皆ネギで殺し合っている、ネギで死人が出るほどに、集団で囲み一人また一人と消して行かれている。
どうやら先に着いて仲間を作っていたみたいだ。
パァン
「ぐっ」
後ろからネギでぶん殴られた、なかなか痛い。
とりあえず、ネギを殴ってきたやつに、一振りしてみた 。
「うぎゃー」バコン
一振りして空ぶったはずなのに、相手はぶっ飛び会場の壁に後頭部から激突し、意識を無くした。
「助かった」
俺のネギは、どうやらその辺のネギとは違うらしい。
とりあえず振り回しておくことにした。
ネギを振り回して居て、敵が半径一メートル近くに攻めて来た瞬間、なぜか当たってもいないのに、ぶっ飛びまくる。
《ブツン》
「戦闘しながらで結構です、後五分で立っていた者にのみ、力を授けます。」
とりあえず後五分振り回しておくことに決めた。