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はじまり

初めて小説書きます。時と場所はたぶん近世欧州っぽいです。無駄に長いです。時間が有り余っている方へ。

(どうしたらいいのかしら・・・。)


グレイスはただただ困っていた。

このままでは愛する妹が無駄な時間を過ごすことになる。

それはどうしても避けたかった。


グレイスの妹シャーロットは婚約者を愛している。彼も妹を愛している。

そんなことは二人を見れば、誰だって分かる事だった。

二人を取り巻く空気は常に甘く、しかも信頼に満ちている。

その上見た目もこの上なく素晴らしいのでまるで絵本の中の登場人物のようだと思う。

誰もが羨む恋人同士。


本当に、羨ましい。


そんな完璧な二人にも不思議な事が一点あった。


お互い適齢期だというのになかなか結婚まで至らないのだ。


身分の差が少しあるのは否めないが、常識として有得ないという程ではない。

文句がある人は二人の姿を一度見てみればいい。その仲の良さに水を差すことなど誰も出来ないだろうから。

けれど結婚式の招待状は誰にも届かない。


世間は不審がる。

一体お似合いの二人の間にどんな障壁があるのだろう?




身近な者たちはうすうす気が付いていた。


家族はほぼ気が付いている。


グレイスは・・・・というと、残念ながらその理由を完全に把握している。

つい先程、可愛い妹からこう宣言されたからだ。


「お姉様が結婚すれば、私も結婚する。」


真正面からきっぱりと言い放った妹の顔は至極真面目なものだった。

妹の自室で向かい合う姉はやっぱり自分が二人の結婚の妨げになっていたのかと肩を落とした。


(どうすればいいのかしら・・・。)

思わずため息が出てしまう。



妹から無理難題を投げかけられた姉はただただ困っていた。




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