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#3救世主

投稿ペースが遅くてすみません。

最近はメモアプリなどで小説を書いてるので、投稿ペースが凄く遅くなりました。

ですが、なるべく早く投稿できるようにがんばりたいと思います。

男がサバイバルナイフを振り下ろした。もう、だめだ・・・。



僕は覚悟を決めて目をつぶろうとしたその時、左側の路地から一人の影が飛び出してきた。


男はいきなりの不意打ちに反応することができず、壁に激突した。

「てっ、てめぇ!何しやがる!!!」

男は彼を突き飛ばした。彼は近くに止めてある自転車とぶつかったが、また起き上がりこう叫んだ。

「早く逃げましょう!!」

彼に手を引かれるがまま、僕と救世主は路地裏を駆け抜けた。

薄暗い路地を疾走するのはとても爽快だった。

それから数十秒後、大通りへと抜けた。助かったのだ。


あまりに突然のことだったため、この事はよく覚えていない。


「大丈夫ですか?怪我とかは?」

こう彼は僕に問いかけてきた。

「全然大丈夫です。あ、助けてくれて本当にありがとうございました。」

「いえいえ、礼には及びません。まあ、ここら辺は僕たちの庭みたいなものですから。」

え?と思わず言葉で発してしまった。

と言うと?と聞き返そうとしたが、その前の目に入った光景に圧倒してしまい聞き返すことができなかった。

「あれって・・・、ログインポートじゃ・・・。」

そう、目の前に堂々と建っていたのは紛れもなくログインポートだった。

「え、それがどうしたんですか?」

この人にとってはまるで普通のことのようだ。あなたは経験者ですか?と尋ねた。

「え、勿論経験者ですよ。じゃなきゃここにはいませんから。」

彼はこう答えた。そしてこう問い返してきた。

「もしかして、初心者ですか?」

「まだ始めてもいません。」

「あ!そうなんですか!!じゃあ色々教えてあげますよ!!」

そう言うと彼は僕の手を強引に引っ張り、ログインポートへ入っていった。




これが、[第二の主人公]アークこと亜久田翔輝との最初の出会いである。



「この子新入りでーーす!係員さん。後は宜しく!!」

僕のことを強引に係員に押し付けた。自分で教えてあげるって言ったくせに・・・。

「あの子、いっつもそうなの。勝手に新入りさんを連れてきて後はそのまま・・・。まあ、しょうがないけどね。」

しょうがない・・・とは?

「あの子は翔輝くんって言うんだけど、ここの超常連なのよ。噂によれば、ログインポートが設立された当時から通ってたらしいんだけど・・・。」

設立時からということは・・・、5年か。

「まあ、そのうちまた翔輝くんとは嫌でも会うことになるよ。」

え?それはどういうことだ?凄く気になるが、質問する前に係員が口を開いた。


「とりあえず、このゲームのことを詳しく説明しましょう。」

おお、やっとこのゲームの内容を知れるのか!もう、さっきの係員の言葉など忘れていた。


「このゲームは、800年後の腐敗した地球、通称[終末世界(エンダーワールド)]と呼ばれる世界をモチーフとした仮想空間を実際に探検していただくゲームです。まず前方に見える専用の機械によって貴方の身体をデータ化しますので少々時間がかかります。まあ、この作業は最初だけですから次にプレイするときは一瞬でゲームの世界にワープすることができますよ。


ワープしたら、まず身体に異常はないかを検査するためにチュートリアルを行います。この作業はスキップすることができません。予めご了承ください。

チュートリアルを見事クリアすることができたら、会員証にニックネームを記載することができます。

なお、チュートリアルに失敗した場合は会員証に[ゲスト]と記載されますが、チュートリアルは何回でも行えますので気軽にチャレンジして下さい!!


後は実際にプレイした方がよろしいでしょう。では、目の前の機械に立って下さい。」


説明が一気過ぎてよく分からなかったが、とりあえず僕は機械の上に乗った。

「それでは、会員証代の5000円を頂きます。」

僕は財布から5000円札を取り出すと、店員に渡した。

替わりに店員からは[会員証]と書かれたカードを手渡された。


「では、転送を開始します。目を閉じてください。」

僕は店員に言われたように目を閉じた。


その瞬間、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・という騒音と共に周りが一斉に明るくなった。

僕は驚き、少し目を開けてしまった。無数の閃光が僕を取り囲んでいる。

「それではいってらっしゃい!!!」

店員がそう言っているように聞こえた。あいにく、騒音によってはっきりとは聞こえなかったが。

その瞬間、僕は気を失った。


12:43

[トスフ平原]スタート地点

[岳斗]ログイン及びチュートリアル開始


はっ、と目を覚ました。映った光景は新鮮なものであった。

澄んだ青空。新鮮な空気。そして、目の前に広がる広大な大地。

どれも都会ではあまり味わえないものだった。

服装も変わっていて、さっきまで黒のジャンパー、ジーンズを着ていた僕の身体は、明らかに剣士の服装、装備になっていた。これが[エンダーオブワールド]なのか・・・。これは凄い、凄すぎる!!


このゲームの凄さに気を取られていた僕の目の前から、

「これからチュートリアルを開始します。」

と声が聞こえた。

僕は、突然のことで思わず驚いてしまった。

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