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『先生、仕事ですか?恋ですか?』――女性が苦手なTL作家は、なぜか私にだけ距離が近い   作者: 古東 白


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8/20

7話

今回短めですm(_ _)m

「姉さん、そろそろわんこ連れて帰った方がいいんじゃない?」

にっこりと笑みを深めて先生が詩織さんに言った。


「じゃあ、お邪魔しました!またね、桜ちゃん」

笑顔でわんこを連れて帰っていく詩織さん。


「あの、先生。ひとつ疑問が」


「なに?」


「わんこって呼んでますけど、本当の名前はなんですか?」

ずっと聞きたかったことを聞いてみた。


「あー、なに、知りたいの?」


「はい、わんこっていつまでも呼べませんから」


「ふーん、いつまでも……ってことは、またわんこの世話すんの?」


「え、あ。だって時々預かるって……」


「ああ、そうだな。いっそロールプレイングで一緒に暮らすか?」

にっこりと悪魔が微笑む。


「え、いや、そんなわけには」

ロールプレイングだとしても、一緒に暮らす理由なんてない。


「じゃあ、わんこが来る時だけでも泊まりこいよ。恋人同士ってそういうもんだろ?」


「は?いやいやいやいや、ロールプレイングですよね?本当に付き合ってるわけではないんですよ!」


「ロールプレイングだからだよ。本当に付き合ってたら俺ならそんな面倒なことしないって」


「……めんどう??」


頭に疑問が浮かぶ。恋人同士は確かにお泊まりするけど、付き合ってたら面倒ってどういう意味?


「まあ、友達の家に遊びに来るような気持ちで来なよ、じゃあまたな」


先生は私の荷物を持ち上げ、私に押し付けて部屋の外に追い出した。


「なんなの?急に、もう」

ぶつぶつ言いながら帰り支度を整えて帰路につく。


マンションの外に出て、先生の部屋を見上げると先生がこちらを見ている。

しかし、すぐにカーテンを閉められてしまった。


「やっぱり変人」


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 私は、一人暮らしのアパートに帰った。

何だか疲れたので、コンビニに寄って、最近はまっているデザートとコーヒーを買う。

帰宅後、すぐに宮古先輩に今日の事をメールで報告をした。

間もなく、返信が来た。


『お疲れ様です、報告受けとりました。もし何か困った事があれば、抱え込まずに相談してください。宮古』


「宮古先輩、前途多難です……」

独り愚痴をこぼす。


それにしても、なんか濃い日になった気がする。

あの悪魔――綾野先生ってば。

家まで送るって言ったくせにマンションから追い出したよね!


「私に何かあったらどうすんのよ……」


その時、SNSの通知が鳴った。

確認してみると。


『あんなことがあったのに、一人で帰らせてごめんなさい。次はもっと気をつける。綾野』


「一人で帰らせたって、気づいて謝るの遅くない?」

呆れて溜め息が出る、が。


「あれ、まだスクロールできる……」


画面を下にスクロールしていくと追伸があった。


『P.S. コンビニに寄って屈む時は気をつけろ。(特にスカートの時)あと、お前が買ったデザートは食べ過ぎると太るぞ。野菜もちゃんと食えよ。帰ってすぐ電気をつけるのはどこの部屋かってバレバレだから注意しろ。』


頬が緩んで笑いがこみ上げる、それと同時に顔が熱くなってきた。


「綾野先生、ちゃんと、送ってくれてたんだ……ストーカーみたいで、やっぱり変だけど。今回は許してあげる」


綾野先生には、すぐ返信せず少し焦らしてみようかな、あと内容は?

悩みながら頬張った甘い甘いデザートに、私の疲れは癒されていった。




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