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『先生、仕事ですか?恋ですか?』――女性が苦手なTL作家は、なぜか私にだけ距離が近い   作者: 古東 白


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11/13

10話

今回、短いですm(_ _)m

そんな感じで今度の土曜日に予定を空けておいた。


結局、どこに行くのかわからないので、服が選べない。

先生に確認してみたけど。


『任せる』


と、一言。

せめてどこに行くか教えてくれと食い下がった。


『取材』


取材。

取材ね、じゃあ、あまりラフな格好は良くないかな?

うーーん。逆に悩んじゃうでしょ。


散々悩んで、きれい目のカジュアルスーツに、一目惚れして買った、お気に入りのブーツで行くことにした。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


取材となると、宮古先輩には報告は必須だ。

編集部で、宮古先輩に話を通す。


「あら、久しぶりの”取材”なのね。分かったわ」


「今度の土曜日に行ってきます」

土曜日だと言うと、宮古先輩は、あらあらうふふと笑った。

そうやって話していると、後ろから声がかかった。


「綾野先生、倒れたんですってね。管理不足じゃないの?」


思わず眉間に皺を寄せる。

田中先輩だ。この先輩には、よく嫌みを言われる。

この日もそうだった。

宮古先輩が前に出てくれた。


「綾野先生無理しちゃうのよね。今回も、締切に合わせようと頑張ってしまって、熱を出したのよ」


「……締切が何よ。うちの長井先生は締切よりも、内容を――」

また始まった。田中先輩担当の作家さんは、しょっちゅう締切に原稿が間に合わないので、イライラすると八つ当たりしてくる。


「やっぱり、新人では綾野先生の担当補助は厳しいのでは?」

いつもの台詞だ。


「私は、出来ることを精一杯――」


「こっちは編集よ。書いてもらって、それを本にして売るの。甘えてない?」

この日は虫の居所が最悪なのか、解放して貰えなかった。


「大体、新人が綾野先生の担当補助なんて。編集の仕事もまともに出来ないくせに――」


次々と入ってくる言葉に耳が痛い。顔を俯かせたまま、その場で凍りついてしまった。


「――田中さん!……後輩虐めより、担当作家のおしりを叩いて書かせたら?」


田中先輩は、フン!と鼻息荒く編集部を出ていった。

以前、綾野先生の担当に立候補したけど断られたらしい。

綾野先生は顔もよくて編集部でも人気があるから、嫉妬もあったのだろう。と、宮古先輩は教えてくれた。


でも、私が未熟なために、宮古先輩や綾野先生に迷惑をかけるのはだめだ。

今度の取材は気を引き締めないと、と気合いをいれる。


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