第6番 ドラムとベース
すいませんみじかいです
~4月下旬~
地面に積もった桜の花びらもなくなってきたなあ。
そんなことを考えながら俺、(水瀬律『みなせりつ』)はいつも通りに学校に登校していた。
俺は、自分で言うのもなんだが、優等生を演じている。
別に、親が超有名人で、将来を期待されているからとかのたいそうな理由じゃない。
中学2年生の夏休みの時に、漫画のクールキャラに憧れて、なんとなくかっこいいんじゃない?と思い、キャラを演じ始めた。
最初は周りからも中二病みたいな感じかと思われていたからよかったものの、時がたつにつれて、だんだんとそのキャラの方が周りから定着してしまって、直そうにも直せなくなってしまった。そこから俺は優等生として生きていくことを決めた。
そこから俺は頑張った。授業も寝ないでちゃんと聞き、家で勉強をしっかりして、成績も上位に入るように努力した。あと優等生はマンガやアニメなんか見ないと思い、それも見るのをやめた。そして、部活はバトミントン部に入っていたが、そこは文武両道にいこうと思い、新しく数学研究部にも入った。
みんなからも評判がよく、先生にも褒められるので、学校生活はこのまま過ごしていた。
そうして迎えた中学の卒業式、なんと俺は、女子バト部の後輩から告白されたのだった。
あっけに取られた俺はなんで俺を好きになったのかを聞くと、
「クールなところがかっこいいと思ったから」
と言われた。
そこは本来の俺だったら自分が思った通りの自分を演じれてるというところで嬉しいところだった。
けど俺は今更というように気づいてしまったのだ。
あれ?この子が好きになった俺って本当のおれじゃない。てことは俺はこの子に嘘をついていることになってしまうのではないか?
と。
と考えると、急に現実に戻されたようになり、突っぱねるように断ってしまった。
そうして迎えた春休み。クラスメイトが卒業旅行とか行っているときも、俺は一人で過ごしていた。
そうして、本能にこのままでいいのだろうか、何かできることはないかなどと考えながらダラダラしていて、やっぱり素の自分を出していこうと決めたらもう春休みも終わり、高校生活が始まってしまった。そして、始まって早々俺はやらかしてしまったのだ。
新しいクラスになったから、自己紹介を兼ねてカラオケに行くけど来ない?
と誘われたのに、カラオケなんていったことがなかった俺は、反射的に、用事があるから無理。
と断ってしまったのだ。
なので、まだほぼクラスメイトと喋ったことがなく、俺はあきらめて、またクールキャラを考えようかと考えていた。
そうして、また今日も学校がはじまり、終わろうとした時、1人の明るい男子に声をかけられた。
「なあ、俺、蒼井悠真っていうんだけど、君、名前は?」
「え?水瀬律です、、、。」
初めて声をかけられた興奮と緊張で、戸惑ってしまう。
「あのさ、急で悪いんだけど、うちらのバンドのドラムに入ってくれない?」
「え?どういうこと、ですか?」
「俺さー幼馴染の響ってやつとバンド始めようって話になって、バンド始めたんだよ。そうしてさ、ボーカルは集まったんだけど、ドラムがまだでさーまだやったことがなくてもいいから、ドラム、弾こうと思ってたりする?」
思考が一瞬止まる。
そう。俺は中二の終わりごろから、1人スタジオを借りてドラムを始めた。なぜかわからない。だけどドラムを思いっきり弾いていると、心がすっきりするのだ。
俺が黙り込んでいると、彼は俺がやりたくないと思っていると勘違いしたのか、
「急にごめん。じゃあ、また今度!」
と帰ろうとしたので、
「ちょっと待って!」
と呼び止めた。
「あの、僕、ドラムやってる!だから、君のバンド入りたい!」
思い切って大きな声で言う。
彼はびっくりしたような表情をして、やがて嬉しそうな顔になり、笑顔を俺に向けながら、
「いいの!?やったー!」
と喜んだ。
俺がテンションの差で驚いていると、
「じゃあ、連絡先交換しよ!明日空いてる?じゃあ場所送るから明日その送った家に来てね!それじゃ!」
と一人でいろいろ決め、彼は帰っていった。そして、俺はとてもワクワクしていた。
バンドに入れば、自分を変えることができるかも仕入れないーー
と
すみません。忙しくて更新遅くなりました。
そして、これからテスト期間なので、二週間ぐらい休ませていただきます。
けど、作本が飽きたわけじゃないので安心してください。




