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第3番  バンド会議~後編~

ーーーーーーーーーーーーーー○○っていうのはその登場人物の視点に切り替わるということです。

~お昼ごろ~


バンド会議をしていたら、お昼になったので、いったん昼食を兼ねて休憩をとることにした。

タッチパネルでそれぞれ食べたいものを注文して、雑談をし始めた。


「そういえば、」

俺は宮本に気になっていたことを聞いた。


「なんで宮本ってそんなにバンドのことについて詳しいの?」


「それな!俺も気になってた!」


「なんでって、そりゃバンドアニメとか見てたら出てこない?」


「へー バンドアニメなんかあるんだ。初めて知ったわ。」


「な。今度俺も見てみようかな」


「ていうかあんたらは中学生からバンドやりたいとか言ってたけど あんたらはあんたらでバンドの立ち上げ方とかそういうこと知らなすぎじゃない?」


「ん~まあ俺たちはただ無我夢中にベースとギター弾いてただけだもんな」


「バンドなんかテキトーにライブしてればいいって思ってたからね。」


「あんたらよくそれでバンドメンバー募集してたね。わたしここに来る前はてっきりバンドの目標とか方向性とかそういうのを教えてくれるのかと思ってたけど、これから決めるって知ってびっくりしたわ。

入った一人目がバンド好きな私じゃなかったらバンド活動を始めることすらできなかったんじゃないの?」


「確かに!宮本がバンド入っていくれるって言ってくれてよかった~」


「感謝しなさいよ。まあ私もずっとバンドあこがれてたから誘われたらそりゃ入るけど。」


「宮本はなんでバンドにあこがれてたの?」と俺は聞いた。


「私は……」


宮本が言おうとした時に配膳ロボットに運ばれて料理が来た。


「まあ一旦お腹すいたしごはん食べない?」と響が言い、


「そうだな」と俺は言って、この話は中断になった。


ご飯を食べ終わり、少しゆっくりしてから、


「はいー、ではこれからバンド会議午後の部を始めたいと思います。二人とも、ふざけないでちゃんとやりましょうね♡」

と響と俺は完全に主導権を奪われ、俺に関しては司会者の座も宮本に乗っ取られたバンド会議、午後の部が始まるのだった。


「これからは、あまり重要ではないけれど、結構重要なことを話していこうと思います。」


「言葉が矛盾してるよ 宮本。」と俺は言う


「いいじゃんか。別に細かいことは、ぐちぐち言うなよ」


「ハイハイすみません~」


「チッ」


「もう二人ともケンカしないでよ!別に見ていても面白くないんだし」

 響が止めに入る。


「別に喧嘩してないし!それにこの会話も見せるためにやってねえし!蒼井があおってきたから舌打ちしただけだし!」


「はぁ?お前が間違えたから言ってやったんだろうが!」


「私が怒ってるのはその態度のことだよ!」


「あ?なにその上から目線。きっも」


「は?!お前ふざけんなよ」


今はお昼時なので店内が騒がしくて、ほかの人から注目されることはないけれど、ファミレスでぎ喧嘩している二人を見て恥ずかしくなり、ドリンクを取りに行った。

ドリンクをとって席に戻ってきてもまだぎゃーぎゃー騒いでいる二人を見て、

「もしかしてこの2人って相性最悪?

このバンド、この2人が一緒でも、成り立つのかな……」  

       響はボソッとそうつぶやくのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 黒川 響


喧嘩する二人をなんとかなだめて、ようやく会議が再開した。


「じゃあ、()()()()()大事なことを決めるから心してかかるように。」

宮本がそういうと、悠真がにやにやして、宮本はふんっと鼻を鳴らすのだった。


「じゃあまず、練習場所を決めようと思います」


「練習場所?なんの?」

僕と悠真は同時に首をかしげる


「バンド知らなくても考えればそれくらいはわかるでしょ?もし決まった練習場所がなかったらどこで練習するの?スタジオとかで練習するときはその場所予約して借りなきゃいけないじゃん」

  ああそっか

僕は理解した。けど悠真にはまだ理解できていなかったらしく、

「なんでだ?場所なんか借りなくてもいつでも空いてるだろ」


「え?どいうこと?」


「だから、響の家なんだから別に予約も何もないだろ?」


「?」


2人が混乱してきてしまったので、僕が付け加える。


「あの、さっき僕のお父さんがバンドで生きてて楽器も大好きって言ったじゃん?だから僕の家にはスタジオがあって、そこで僕と悠真はギターとベース練習してたの。」


「あそっか。普通の家にスタジオってないのか。」

悠真は納得したが、宮本はポカーンと口を開けたままフリーズしてる。


悠真が大丈b…といい終わらないうちに、

「えーーーーー!?」

といきなり大声を出したので、僕と悠真はびっくりした。


「え?やば!お前の家ってなんかすごすぎない?お父さん超有名で楽器もいろいろあって楽器保管室とかあるくらいだし。てか家どんだけ広いの?」


「こいつんち俺の家とほぼ広さは同じだけど家の半分くらいは音楽関係の部屋だからなあ」


「ほえ~~~。じゃあ練習場所は響の家使っていい?」


「そりゃもちろんOKだよ。」


「じゃあこの問題は解決だな!次は?」


「う~ん次は何だろうなー」

というかこの2人さっきまで喧嘩してたのにしれっと仲直りしてね?


「メンバー集め?とか」


「それ超大事なやつじゃん!」悠真が言う


「僕そういうの得意だからこれは僕が仕切っていい?」


「どうぞどうぞ」


「いいけど黒川はバンドのこと全然知らんって言ってたけど大丈夫なん?

「まあお父さんバンドやってるし最低限のことはね…

じゃあまずは今いるパートの確認。ベース、ギター、ボーカル。この三人だ。」


「ベースってどっちがやるの?」宮本が聞いた。


「ベースは俺だ俺!!」

悠真が元気よく答える。


「うへえ、なんだか音汚そう。」


「なんだと?お前だって…

と言い返そうとしたが、宮本は歌が超うまいので、言い返せない。この2人は仲がいいのか悪いのか、どっちなんだろう。


「ハイハイ。で、これからほしいのは、ドラムとキーボード…はいるかな?」


「キーボードってなにすんだ?」


「キーボードはいうなれば、マルチプレイヤーだね、いろんな音が出せて、演奏の幅がぐっと広がる。

けど、絶対なければいけないっていうわけじゃないし、いったん保留でいんじゃない?」と宮本が言う


やっぱり宮本がバンドに詳しくてよかったなと僕はしみじみと思った。


「じゃあ今必要なのはドラムだね。」


「まあゆっくりやろうや。まだ入学して一週間目なんだから。」と悠真が言ったら、


「それ、本気で言ってる?」と宮本に言われた。


「私たちにある時間は、意外とないんだよ?私たちは部活をやんないでバンドをやるじゃん?

けどさ、ほかの人たちは普通に仮入部してそのまま入部期間になったら入部しちゃうじゃん。

高校になってから別に部活に入らなくてよくなったけどそれでも大体の人が入っちゃうから、それまでにせめてドラムはメンバーに入れておかないと、そもそもメンバーが集まらなくなっちゃうよ。」


まったく考えてなかった。そうだ ほかの人は部活に入っちゃうんだ。完全に不意を突かれた僕たちはただただ驚くことしかできなかった。


「やっとヤバさが分かった?だから私たちに残された時間は入部期間が始まるまでの残り2か月。

それまでにドラムの子を集める。いいね?」


僕たちが固まっていると、

「はい、バンド会議はおしまい!これでだいたいのことは決まったし、今日は解散!ありがとう!じゃあね!」

と宮本がお金を置いて帰ろうとしたので慌てて引き留める。

「ちょっと待って!」


「何?」


「僕たち、まだ連絡先交換してなくない?」


「あ。そういえばそうか。はい。このQRコード読み取って。」


僕たちが読み取ると、宮本は僕たちに笑みを向けて颯爽と帰っていった。

僕たちが支払をして、外に出たら、もう夕焼けが浮かんでいた。



その日の夜、三人のスマホには、「チームVariousRock」という新しいトークグループができているのだった。





やっと、終わった。

眠い。寝る。おやすみ

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