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第9話 魔王の腹心、動く
私は魔王の腹心。
緊急事態が起きた。
魔王が消えた。
どこにいった!?
魔王城中探しても見つからない。
暗殺する計画がパーだ!
いやよく考えろ。いないということは……。
魔王城はそれ自体が動いて戦える最強兵器だ。
四天王も特攻隊長も魔王もいない今なら俺の思うままでは?
いいぞ。最高じゃないか。
私は魔王城のコントロールルームに移動して動かした。
ゴゴゴゴゴと音を立てて、城が空に浮かんだ。
***
何!?何が起きてるの!?
城が空に浮かんでる!?
「勇者さん!これって!?」
僕は勇者さんに慌てて話しかける。
「何が起こってるの!?」
勇者さんもあわてていた。
というか、四天王もあわてていた。
「君たちも!?」
僕は突っ込む。
「誰が動かしているんだ!?」
レッドがそう叫ぶ。
シルバーが叫ぶ。
「お前の仕業か勇者!」
「そんなわけないでしょ!」
「やはり勇者は非道だ!」
「非道!?どういうこと?」
「お前ら村をつぶして回ってるんだろ!」
「してないよ!そんなこと!」
「嘘をつくな!」
「嘘じゃないよ!」
……。
「あれ?どういうこと?」
シルバーの頭の上にははてなマークが出ていた。
お互いに誤解があったようだ。
魔王の腹心。
それがすべての元凶だった。




