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第7話 魔王の腹心、企む
「魔王様、ヘルドッグは失敗したと考えていいのでは?」
魔王の腹心である私は魔王に向かってそういった。
「えー?ミーナは失敗しないよ!」
玉座で魔王がバタバタしている。
未来の私の玉座で暴れるな。
「しかし、もう1か月経ちます。あのヘルドッグなら1週間もあれば情報を見つけて勇者を倒していてもおかしくありません。」
「そうかな?ミーナは意外にうっかりだから見逃してるかも?」
「そんなわけないでしょう。」
「そうかなあ。」
このガキは何を言っているんだ。
魔王軍の特攻隊長のヘルドッグが勇者を見逃すわけないだろ。
「ヘルドッグが勇者に倒されてた場合を考えて四天王を向かわせましょう。」
「うーん。」
「平和のためです。」
「……わかったよ。いいよ。」
「では、指示をしてまいります。」
そう言って部屋から出る。
今ヘルドッグはいない。
そしてこれで魔王四天王もいなくなる。
あと、魔王をどうにかすれば、私が……。




