第4話 賢者、杖を手に入れる
賢者さんが仲間に増えて歓迎会をすることになった。
三人で街のレストランで笑顔で
「かんぱーい!」
とする。
「それにしても本当にエクセちゃんかわいいね!」
と賢者さんが僕をまじまじと見つめる。
「やめてよ!この姿恥ずかしいんだから!」
「えーなんで?」
と賢者さんは不思議そうに聞く。
「だって僕はかっこよくなりたかったんだよ!それなのにこんな姿になっちゃったんだから!」
と僕はむくれる。
「まあまあ」
とふたりがなだめる。
「むー」
とむくれながらバクバク僕はやけ食いする。
二人は僕をよしよしとなでなでする。
そして、ある噂をそこの店で聞く。
伝説の杖
それがこの近くのダンジョンにあるらしい。
それを聞いて僕たちはダンジョンに来たのだが……、僕たちは迷っていた。
ここは誰も最奥に行けず出られないといわれているダンジョンだった。
「ゆ、勇者さん!どうするの!?」
僕は涙目で言う。
「うーん」
と勇者さんは言って壁をノックする。
「エクセちゃん任せて♪」
と勇者さんは笑顔で言った。
ダンジョンの壁は穴だらけになった。
勇者さんが僕を振り回して、壁をぶち抜きながら最奥を目指したのだ。
そのかいあり最奥についた。
そこには杖が刺さっていた。
「あー、よくぞここまでついた。違うか、よくぞここまでの苦難の道を……」
と杖から声が聞こえてきた。
もしかして
「君が喋ってる?」
賢者さんが杖に言う。
「うお!?いつの間に、いや、その、」
と杖はどぎまぎしだした。
「ちょ、ちょっと待てよ!い、いきなりくるなよ!迷路どうやって突破したんだよ!」
「ああやって」
そう言って勇者さんは壁の穴を指さす。
「あ、その、なんで、三人で来るんだよ!」
杖はてんぱっていた。
「俺は一対一じゃないと……」
となんか小さい声で言っていた。
賢者さんはじっくり近くで杖を見ていた。
「近い!近いって!俺は伝説の杖マジカルロッド!とりあえず離れて、な……」
そう言った。
賢者さんは
「マジカル君超かわいい!」
と言って杖を手に取った。
「う、うわあ!つかまれた!?」
「一緒に旅しよ!マジカル君♪」
と言って賢者はマジカルロッドにウインクする。
「ま、まあ、行ってやってもいいけど……」
そうして、賢者はマジカルロッドを手に入れた。




