第2話 勇者、満喫する
僕は今街でカフェにいた。
無限に勇者さんの話を聞かされている。
何でこうなったんだっけ。
さかのぼること数時間前、勇者さんに気づいたら街に連れてこられた。
「エクセちゃん!洋服見よ!」
そういって洋服屋に引っ張られていく。
「あ、これとかかわいくない?」
と言って、いろんな服僕に着せたり、自分で着たりしていた。
そして最後には
「これ全部ください!」
とたくさん服を買った。
僕は半分袋持たされて、その後カバンを買ってその中に服を入れた。
カバンを勇者さんが持ってカフェに入って今に至る。
「ねえ、エクセちゃん!聞いてる?」
勇者さんが不満そうにほっぺを膨らませていってくる。
「聞いてほしいのはこっちだよ!なんでこんな能力にしちゃったの!」
「え?いやー」
頭をかいて恥ずかしそうにしながら
「つい、ね」
舌を出して、てへっとしている。
「つい!?ついで僕こんな姿になったの!?」
「でも戦うときは剣に戻せるんでしょ?」
「いや戻れるけど……」
「じゃあ、いいじゃん♪」
はぁと僕はため息が出る。
僕の抜かれる前のかっこよく戦って冒険するイメージがガラガラと崩れていく。
勇者さんは、スイーツを食べてにこにこしている。
僕も一緒に食べる。
食べ物ってこんな味なんだ。
能力に関しては納得してないけど……
こういうことが味わえるのは、ちょっと嬉しい、かな。
「美味しいね!」
勇者さんがそう笑顔で言う。
「そうだね。」
僕も少し微笑んでそういった。




