98 エルエル、参謀の作戦を聞く!
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≪フォークテイルタウン北・草原≫
雪合戦が始まったというのにこの場所はしばらく静寂が続く。
決闘の始まりを宣言された瞬間、まずは全員チームごとに散り散りになりそれぞれ敵に見つからないように隠れた。
私達はめがみはうす付近から少し町中央の方へ歩いた茂みの影に隠れ息をひそめていた。
茂みの影から見る雪が積もったいつもの草原は決闘が始まっているとは思えないほどの静けさだった。
この中にガキチームと勇者チームがどこかに潜んでいて私達を狙っているのだ。
私達のチームは、
≪私・アルル・フィオナ・ボロニア・リンネット・ミュゼッタ≫の6人。
人数的には他チームより多く圧倒的に有利ではあるが下手に動き回って狙い撃ちされるわけにもいかない。
なので6人で茂みの中に隠れ、周りの様子を伺いながらどのように動いていくか作戦を練る。
「勇者チームも子供達チームも私達と同じようにどこかの物陰に隠れているようね」
「これからどうするのです?」
「この安全な位置から雪玉を適当にそこら辺に投げてみて他チームを牽制してみますか?」
「相手チームが近くに潜んでいたら何かしらリアクションするかもな」
「で、でもこっちの位置がバレちゃうかもしれませんよ」
「「「「「う~~~~ん……」」」」」
私達は他のチームを倒すためどう動いていうのかを考えるがどうも上手く考えがまとまらずその場で考え込んでしまった。
「やれやれ……やはりおぬしらではこんなものか……」
考え込む私達を見てミュゼッタは両手の平を天に向け呆れた様に笑った。
「なによアンタ~」
「じゃあお前はなんか作戦あるんですか?」
「はっはっは!! 当然じゃ!! 魔王軍参謀 "知略のミュゼッタ" を侮るでない!!
わらわはこのルールを聞いてすぐさま"必勝法"を思いついたのじゃ!!」
「「「「「ひ、"必勝法"!?」」」」」
なんとミュゼッタはこの雪合戦の決闘を必ず勝てる方法を思いついたと言い笑いあげた。
「ミュゼッタちゃんすごいのです~!!」
「こ、こんな短時間でそんな事思いつくなんて……て、天才ですか!?」
「ああ! すごいぜ!!」
「はっはっは!! そうなのじゃ!! わらわは天才なのじゃ!!」
ミュゼッタの事をまだよく知らない3人は作戦の詳細も聞いてないのに持ち上げはじめ、それに気をよくしたミュゼッタは更に笑い声を大きくしていく。
「いやアンタ達、褒めるのはまだ早いわよ」
「そうですよ。 コイツが思いつく事なんてどうせアホみたいな作戦ですよ」
「ふんっ。 まぁ今の内に好き勝手言うがいいのじゃ。 ただし……
わらわの"演技しながら近づいて敵勢力の内部からチーム破壊しちゃうおうスパイ裏切り崩壊作戦"の内容を聞いてもそんな事が言えるのかのうっ!?!」
「「「「「"演技しながら近づいて敵勢力の内部からチーム破壊しちゃうおうスパイ裏切り崩壊作戦"~~~!?!?!?!?」」」」」
作戦名長っ。
「その作戦はじゃのう。 まず――――」
ミュゼッタは作戦の全貌を私達に話しだす。
「―――というわけじゃ! ね?ね? すごい作戦でしょ!?」
「な、なるほどなのです……でも……」
「まぁ……上手く行けば倒せるでしょうけど……」
「エミー達はひっかかりそうですけど……うーん……」
「その前にちょっと卑怯じゃないかこれ……?」
「そ、そうですね……」
「ええい! うるさいのじゃ!! 勝てばいいのじゃ!! 敵チームを見つけ次第やるのじゃ!!よいかああああ!!?」
この作戦の内容を聞いてみんなあまり乗り気ではなかったがミュゼッタの圧に圧されとりあえず敵チームを見つけたらこの作戦を実行する事にした。
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