91 エルエル、掃除を終わらせる!
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≪フォークテイルタウン北・めがみはうす外≫
「じゃあ行くわよ~……」
「い、いいですよ……」
私は家の外の壁に開いている穴の上から木の板を被せて両手で固定するように押さえつける。
アルルはその板で壁の穴を塞ぐため、釘を左手に持ち板に添え、そしてその釘を狙って右手で持った金づちを振り下ろす。
「ひゃあっ!!やっぱ怖いっ!!」
ガアアアンッ!
「えっ」
振り下ろされる金づちに指が挟まれるかもと思った私は直前で怖くなって板から手を放す。
私が手で押さえていた板が地面に落下しアルルの振り下ろした金づちが勢いよく壁にぶつかりその部分が破壊されて穴が更に大きくなる。
修繕しようとした穴が更に大きくなってしまった。
「あっやべー……」
「やべー……じゃないわよ!!エルエルアンタ何やってんのよ!!?!」
「うるせー!!怖くなったんだからしょうがないだろ!!ていうかお前壁に当たるのおかしいだろ!?狙い通りなら釘に当たってるハズだろ!!」
「う、うるさい!!あんたのせいよ!!」
「いやお前のせいだろ!!!」
「「――――!!!」」
……。
一通り掃除を終えて今度はみんなで家の壁や屋根に開いた穴や壊れた玄関等の修繕作業に移った。
私とアルル、三馬鹿、フィオナとミュゼッタ、ボロニアとリンネットの4組に分かれてそれぞれの作業を行っている所だ。
私とアルルは家の後ろ側に当たる部分の壁に空いている穴を塞ぐため外から木の板を打ち付けようと思っていた所だが、どうも上手くいかずにまた言い争いを始めていた。
トンカントンカン―――
「「ん……?」」
屋根の上でリズム良く釘を叩く音が聞こえてくる。
「よしっ!こんなもんかなっ!」
「さ、さすがです~リンネットさん」
「えへへ。ボロニアも手伝ってくれてありがとな」
脚立で屋根の上に登ったボロニアとリンネットチームの作業は順調のようだ。
「ミュゼッタちゃん!無理して高い所に登っちゃ危ないのです!」
「ふふん。案ずるな小娘よ。わらわはこの程度……わわわわっ!?!」
「わっ!!ほら~危ないのです~」
「む、むぅ~……」
ミュゼッタは私達と反対側の壁の高い位置の穴を修理しようと無理して倒れそうになった所をフィオナに抱きかかえられている。
この2人もゆっくりだが少しずつ作業をしてくれているようだ。
「も~ユウギリ早く"金具"買って帰って来なさいよ~!」
「エミー様~!ユウギリ帰って来るまで取り外しがんばろうよー!」
玄関に座り込み扉の修理をしているエミー達。
扉の開封を支える金具がイカれていて使い物にならないらしいので町までその部品をユウギリが買いに行っている。
その間エミーとティオは玄関の使えなくなった金具部分を取り外す為の作業を苦戦しながらもしていてくれてる。
「みんな頑張ってくれてるんですね……」
「そうね……」
「……私達も頑張りましょうか!」
「……そうしましょうか!」
そんな仲間達を見ながら私とアルルは再び気合を入れて、修繕作業を再開した。
朝から家の掃除や修繕を開始して何時間作業していたのかはもう分からないが辺りが暗くなりかけた頃―――
「「「「「「「「「終わったぞおおおお!!!!」」」」」」」」」
―――私達は作業を終わらせた。
家の屋根や壁にあった穴や隙間は少し不格好だが板を使って完全に埋められて。玄関の扉もエミー達がちゃんと開く様にしてくれた。
外に置いてあった大きいなゴミは回収屋さんにルピーを払ってもって行ってもらった。
家の中も隅々まで掃除してすっかりピカピカだ。
みんなの協力もあり、めがみはうすはすっかり綺麗になった。
「「「「「「「「「やったあああああ!!!!!!!」」」」」」」」」
私達はそんな綺麗になった家の前で達成感にも近い物を感じながら清々しい気分で笑顔で空に向かって叫んだ。
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