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89 エルエル、変なのを見つける!

 

「うるせーな。どうかしましたか?」

「虫でもいたの?」


 私とアルルは悲鳴が聞こえた部屋へと駆けつける。

 そこには部屋の隅で顔を青くしながら尻もちをついてあわあわしているエミーがいた。


「ちょっとおおおおお!!!!あんた達何よこれえええ!!?」


「「ん?」」


 エミーが震えながら指をさす先には胸のくらいの高さまである丸くて真っ黒な物体があった。しかもよく見ると微妙にもぞもぞと動いている。


「な、なんじゃこりゃ……?」

「き、気持ち悪いわね……」


「そ、その壊れた箱持ち上げたら下から出て来たのよおおおおおおおお!?!飼ってんのこれえええええ!?!?」


「飼ってるわけないでしょ。でもなんでしょうかねこれ?」


「ホコリの塊かしら?」


「うんこじゃないですか?」


「きったない事言うんじゃないわよ……。だとしてもこんな真っ黒なわけないでしょ」


「エミー様大丈夫ーっ!?」

「エミー殿ー!?何事でござるかーっ!!」

「どうしたのですーっ!?」

「サボる口実が出来たのじゃーっ」


 私達が話しているとエミーの悲鳴を聞きつけた他の奴らも続々と集まって来る。


「わーっ!なにこれーっ!?」

「ちょ、ちょっと動いているのです!」

「ユウギリ、これ何か分からない?」

「うーん……拙者も見た事ないでござる」


「お……?これって"あれ"か?まぁ随分汚い家じゃったしのう」


 みんなが動揺している中ミュゼッタが近くでまじまじとその黒い物体を見つめる。


「あっ!ミュゼッタちゃん!そんな近付いちゃ危ないのです!」


「案ずるな。こっちから手を出さなければ危険はないのじゃ」


「ミュゼッタお前これ何か分かるんですか?」


「うむ。これは"モンスター"≪タデタデ≫じゃ」


「「「「「「も、モンスターっ!?!?」」」」」」


「汚れた場所や湿地帯を好むフジツボ型のモンスターじゃ。よく見ろ口があるじゃろ」


 真っ黒で分かりにくいが確かによく見ると上の部分に口の様に空いている部分がある。


「え、つまりウチが汚いからこういう奴が住み着いてたって事?」


「そういう事じゃ」


「きゃーはっはっはっは♡! ばっちいわね~♡!」


「「「「わはははは!!!」」」」


「「笑うなーっ!!」」


 まぁ物が散らかりまくってるのに全く掃除してなかったから仕方ないかと私はアルルと微妙な顔を見合わせた。そこへすかさずエミーがまた生意気そうな顔で煽って来る。


「こんな変なモンスターが家に発生しちゃうなんてほーんと田舎者コンビって感じで滑稽――――♡」


 エミーはモンスターに近付き(ほうき)でバンバンと引っぱたく。


「あっ!!!刺激するのはやめるのじゃ!!」


「―――へっ?……って、きゃああああああああああああっ!?!!?!」


 エミーは突如動き出したタデタデに頭から丸呑みされた。


「「「「「ええええええええええええっ!?!?!」」」」」


「わーっ!!エミー様ー!!!」

「刺激すると反撃してくるのじゃ!!!」

「また余計な事をして!!このアホ勇者!!」

「おい!!エミー!!返事しなさい!!」

「み、みんなで引っ張るのです!!」


 私達は急いでタデタデの口の中に手を入れエミーの身体を掴んで引っ張った。


「う、うえ~……き、気持ち悪い~……は、早く助けなさいよ~……」


 みんなで引っ張るとなんとか頭の部分だけ外に出せた。モンスターの体液でべちょべちょになったエミーの泣きそうな顔になっている。


「めちゃくちゃ早く助けてやったじゃないですかアホ」

「エミー殿!なんともないでござるか!?」

「ちょっとミュゼッタ、この後どうすればいいのよ」

「頭さえ出して呼吸が出来ればこやつは死ぬ様な毒は持ってないからとりあえずは大丈夫じゃ。この後は―――」


「ま、まぁたしかに気持ち悪いけどなんともないわああああああああああああああんっ!?!?!!?」


「「「「「「えっ」」」」」」


 突然エミーがヘンテコな声をあげ始めた。


「ちょ……!!な、なにこれ!?わああああっ?!!!なにしてんのよっ!!!!!や、やめ……あっ……!!!」


「お、おいお前中で何されて……」


「こ、コイツ私の身体を……きゃあああっ!?!?!ど、どこ吸って……吸って……しゅってええええええええええええええええええんっ!?!!?!?!ええへっぇぇえんっ!?!!?!」


「「「「「「………」」」」」」


 どうやら吞まれてる身体の部分で何かされてる様だ。

 私達はその様子にあっけにとられ何もできなくなり顔を真っ赤にしながらエミーが変な声を出すのを見つめた。


ここまで読んでくれてありがとうございます!

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