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81 エルエル、ボスを倒す!


「くっ!!」

「つ、強い……!」


「ハハハハ!!これがおぬしらの最後なのじゃーっ!!」


 ティオとユウギリは巨大デッドリピートの攻撃をなんとか防御し耐えているが、そろそろ限界が近そうに見える。

 それを遠くから偉そうにモンスターに命令しているミュゼッタに向かって私とエミーは声をかける。


「「おい!!こっちを見ろクソガキーっ!!!」」


「んなっ!?だ、誰がクソガキじゃーっ!!!」


 調子に乗っているミュゼッタを罵倒するとこちらを振り向く。

 私は片手を腰に当てミュゼッタの方を指さして叫ぶ。


「わははははっ!!私達はお前を倒す方法を考えつきましたよーっ!!」


「なにい~……わらわを倒すじゃと?ハッハッハ!

 そんなの無理なのじゃ!やれるもんならやってみるがいいのじゃ!!」


「よし!!やりますよエミー!!」

「な、なんで勇者である私がこんな役回りを……!」

「お前勇者の癖にここまで何もしてないんですからこれくらいやってくださいよ!!」


 ここまで来て作戦を実行することに迷っているエミーを一喝する。


「あああ!!うっさい!!!!じゃあ、あんたが―――」

「へっ?」

「やればいいでしょうが!!!!!!!」


 エミーは私が着ているバニーガール服の胸の部分に手をつっこみ―――


 ―――下に思いっ切り引っ張った。


「おぎゃああああああああああああああああっ!?!?!?!!?!!」


「ぶっ!?」


「「えっ!?」」


 エミーに服を引っ張られ私は胸を全部さらけ出した。


「ぎゃあああああああ何してんですかあああ!!!

  "これ"はお前がやる役割って言っただろうがあああああああああ!!!!!」

「よく考えたらただでさえこんな水着着てるのに更にこんな事して注目集める役割がなんで私になるのよおおおお!?!?!

 比較的まともな服着てるあんたがやるのが正しい作戦よおおおお!!!」

「うるせー!!!お前がやるって言ったんだからお前が―――――

 ――――やれっ!!!」


 私はエミーのヒモみたいな水着の胸の辺りを掴み思いっ切り引っ張った。


「へっ?……ふぎゃああああああああああああああっ!?!!?!?」


 ……。

 エミーは胸どころじゃない全てさらけ出した状態になってしまった。やっておいてなんだが少し申し訳なくなった。


「ちょ、ちょ、ちょおおお!?!?な、な、なにやってるんじゃおぬしらはあああああ!?!?!」


「あ……」

「えっと……」


 ティオとユウギリは顔を真っ赤にしながら呆然とした顔でこちらを見ている。

 そしてミュゼッタも同じく顔を真っ赤にしながらこちらに見てあわあわしながらめちゃくちゃ動揺している。


 それと同時にミュゼッタが操る巨大デッドリピートも動きが止まっている。

 そう、これを狙っていたのだ。



「よし!!今だアルルーっ!!!!」


「そりゃあああああああっ!!≪アルル式ドロップ・キーック≫!!!!」



「なっ!?は、柱の影から……よ、妖精じゃとっ!?」


 服を直しながら私が叫ぶと同時に、柱の影からこっそりミュゼッタに近付いていたアルルがミュゼッタの持つ水晶玉を思いっ切り蹴っ飛ばす。


 ガシャーン!!!


「の……のじゃああああああああああ!!!わ、わらわの≪魔の水晶玉≫がああああああああ!!!!」


 蹴っ飛ばされた水晶玉はミュゼッタの手から離れ、当然そのまま地面に落ちて激突しバラバラに砕け散った。

 それと同時に巨大デッドリピートは糸が切れた人形の様に動きが止まり、そのあとミュゼッタがいる方向へ後ろ向きに倒れていく。


「わわわっ!!こ、こっち来るのはやめるのじゃ!!!

 うひゃあああああっ!!!……いだああああああああっ!?」


 デッドリピートが近くに倒れて来たその衝撃に小さいミュゼッタは空中に跳ね上がり地面に思いっ切り尻もちをついて転がりながら痛がっている。


「アルル大丈夫でしたか?」

「うふふ、なに心配してるのよ。これくらい大丈夫よ」

「べ、別に心配してないですよ」


 アルルが私の所へぱたぱた戻って来た。頭でも撫でてやろうかと思ったけどなんか生意気な事言ってるので肩をぽんぽんしてやるだけにしといた。


「それにしても……よくこんな作戦思いついたわね……色んな意味で」

「あのガキさっき私達がスライムにひどい目に合わされてる時にあわあわしてたから絶対むっつりスケベだと思いましてね。

 だから裸を見せたら動きが止まって隙が出来るかと思ったんですよ!!」

「その隙に私が近付いて水晶玉を蹴り落とす作戦か……また、しょうもない作戦ね」

「なんでだよ!!」


 モンスターが制御を失い倒れ安全になったティオとユウギリは服を直しているエミーの元に駆け寄って抱き着く。


「わわわっ!!あ、あんた達……」


「うわー!!これエミー様の考えた作戦ー!?やっぱりエミー様すっごく頭良いね~!!」

「身体を張って囮になるとは流石エミー殿っ!!誰にでも出来る事ではないでござるっ!!」


「えっ……そ、そうよ♡!! これぞ私の考えたダンジョンボス攻略法よ~♡!!

 きゃーはっはっはっは♡!!! ……そうよね!?」


 エミーは発案者が自分と言う事にしたいと言う旨を伝えようと私とアルルにアイコンタクトしてくる。

 まったくコイツは……。私の思いついた作戦だろ。


 と、いつもなら「ふざけんな!」と言いたい所だがこいつ全裸さらしたんだよな……。


「うん……良いですよそれで……」


「なんでちょっと同情的な目してるのよ!!!」


 その時パラパラと瓦礫が落ちる音がして私達は振り返る。

 振り返った先にはさきほど地面にすっ転んだミュゼッタが怒った顔をしながら起き上がって来ているのが見えた。


「ぐ、ぐぬぬぬぬ~……よ、よくもやってくれたな~……!!」


「うるせー!!こっちの台詞ですよ!!」

「さっきはよくも辱めてくれたわね!」

「あんたにもヒモ水着着せてやるわ!!!」

「おしおきだよーっ!!」

「天誅―――」


 私達はミュゼッタを囲んでじりじりと追い詰める。


「ば、馬鹿者共っ!!これで終わりだと思うな!!デッドリピートは転倒しただけじゃ!!

 まだ戦う事は――――」


 もみっ


「―――はひゃああああんっ!!!……え、えっ!?!」


 ミュゼッタは背後からデッドリピートに小さい胸を揉まれた。


「「「「「えっ」」」」」


ここまで読んでくれてありがとうございます!

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