79 エルエル、ミュゼッタと対峙する!
一通り女体をいじくり終わるとスライムは一旦私達を放置して離れ休憩し始めたのでその隙に全員でスライムを囲みボコボコの袋叩きにしてトラップ部屋からなんとか抜け出した。
が、その後私達は何度もミュゼッタが仕掛けた罠にひっかかり感覚が遮断する穴に落とされたり触手モンスターに襲われたり……その他にも散々な目にあった。
そして―――
●
≪なぞの遺跡・ボスの部屋前≫
―――派手な装飾が施された大きい扉の前に私達は立つ。
ついに私達は散々酷い目に合わされたミュゼッタがいる部屋の前まで辿り着いたのだった。
「あんにゃろおおおぶん殴るだけじゃ済まさねえぞ!!」
「裸にひん剥いてやるわ!!」
「許さないからねー!!」
「悪鬼羅刹討伐するでござる……!!」
「勇者である私をこんな目に合わせるなんて……ぶっころしてやるわあああああああ!!!!」
私達は辱められた事に憤慨しこのダンジョンのボスミュゼッタを倒す事を目的に意気投合していた。
そして5人で扉を足で蹴っ飛ばして開く。
≪なぞの遺跡・ボスの部屋≫
扉が開いた先の部屋は薄暗く不気味だが作りはまるでお城の王室の様な広い部屋だった。
天井が高く白い柱が何本も並び壁には燭台や絵画が飾ってあり床には赤いカーペットなんか引いてある。
そしてその奥の玉座の様な場所に大きく豪華な装飾が施してある椅子が見える。
そこは薄暗い部屋の更に柱の影になって見えにくいが誰かがそこに座っているのが分かる。
「クックック……よくぞここまで来たのじゃ……勇者御一行よ!!」
さっきから何度も聞いた声が聞こえてくる。その椅子に座っているあいつがこのダンジョンのボス……私達を何度もいやらしい罠にはめて来たにっくきミュゼッタか。
「ここまで来れた褒美じゃ……わらわが直接相手をしてやろう……!!」
「拙者の忍術……今日この日の為に研鑽してきたのでござる……いざ参る!!」
「行こうエミー様ユウギリ!!勇者パーティの力を見せようよ!!!」
「ええ……勇者の使命……そして苦しめられている人々の為にも……
あんたを倒すっ♡!!!!」
「ノリノリですねコイツら」
「いつもやってるんでしょうね」
戦闘態勢を取るエミー達に向かってミュゼッタと思われる影が椅子から立ち上がりゆっくり歩み寄って来た。
ミュゼッタは柱の影から少しずつ燭台のロウソクの火に照らされる場所へと出てくる。
そして、ついにその姿の全貌が見えた。
頭には悪魔の様な巨大な黒い角。背中には禍々しい羽と黒い尻尾が生えている。
すべてを飲み込む様な黒い髪。漆黒のマントを背負い、この世の物とも思えない肌の色をしていて……
そして―――
―――身長がめちゃくちゃ小さかった。
「「「「「ちっさ……」」」」」
「えっ」
私達が声を揃えてその事に言及すると鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてミュゼッタは歩みが止まる。
「え?なにこいつ?小っちゃくないですか?こいつがボス?」
「子供じゃないの」
「こ、子供じゃないわっ!!こう見えて100歳越えてるのじゃ!!お前らなんかよりずっとお姉さんなのじゃ!!!」
ミュゼッタはこちらを指さし怒りながら指摘してくる。
「この子100歳なの?本当~?」
「まぁ長寿の種族もいるから嘘ではないと思うでござるが……」
「ファンタジーあるあるね」
子供じゃないとか言うけど見た目も言動も動きも子供にしか見えない。
肌の色が青くて珍しい角とか尻尾が生えてくるくらいで。なんならフィオナよりずっと身長小さいぞコイツ。
「お前らこんな小さい奴倒すんですか?」
「ご、ござる……」
「子供なのに可哀想じゃない。やめなさいよ」
「う、うにゃ……え、エミー様どうしよう?」
「いやーそんな事言っても……」
「だから子供じゃないのじゃ!!!ば、ばかにしおって~!!
ならばわらわの"魔法"を見せてやるのじゃ!!!」
ミュゼッタは懐から禍々しい色の水晶玉を左手で取り出し、右手で何かの念を送り唱えだす。
「闇の奥底より、我が手に力を授けたまえ……。魂を呼び覚まし力を解き放て……。我が前に立ちはだかる者を葬り去る力を持つ者を呼び寄せん……深淵の黒き影よ、今ここに現れよ!」
「あっ!!あいつ魔法使おうとしてますよ!!」
「な、なにぃっ!?!」
私が指摘するのと同時にミュゼッタの周りの床にいくつもの黒い魔法陣が現れる。
「う、うわっ!?なんだっ!?」
一瞬の間にその複数の魔法陣の中からゾンビの様なモンスターが召喚されてくる。
「オオオオオオオオ………!!!!!」
「きゃあっ!!も、モンスターよ!!!」
「しょ、召喚魔法でござる!!」
「クックック、幹部であるわらわが大魔王様より与えられた能力は≪闇召喚魔法≫……。
モンスターをいくらでも作り出せる力を持っておるのじゃ!!」
「「「「「な、なんだってえええええっ!?!?!」」」」」
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