74 エルエル、ダンジョンを進む!
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≪なぞの神殿・B1F≫
門の入り口からダンジョンの階段を降りていくと中はすぐ真っ暗になり視界が奪われた。
エミーが左手に持ったカンテラの火をつけるとようやく周りが照らされ見え始める。
階段を下り終えると外観からは想像できない程中は広く5人で縦になっても十分スペースが余っている広い道が奥へと続いていて天井の上の方はエミーがカンテラを掲げないと光が届かない程高かった。
床や壁は全て石で出来ていて所々に苔や植物が無造作に生えているのが見える。
壁や床には所々石に掘られた古代の文字や絵の様な物が描かれており、状態がとても良い。その手の学者がここへ来たら大喜びするんじゃないかな。
「あっ!なんかの骨が落ちてるよ~!死体かな~?」
「ヒイイ~!やめなさいよ~!!」
「さすが悪の根城と言った所でござるな」
「不気味な所ですね……本当にこんな所に魔王の配下なんて奴が住んでるんですか?」
「選ばれし勇者にだけ出現すると言われる私の手の甲にある"紋章"が反応しているから間違いないわ……。
あ、そうだ♡!! 見てみる~♡? 選ばれし勇者にだけ現れる紋章~♡」
「いやいいです」
そんな調子で適当に雑談しながら暗いダンジョンの道を固まって私達は少しずつ道を進んでいく。たまに部屋の様な広い場所に出たり、別れ道があったりするが基本的にずっと真っ直ぐ進んでいるだけだ。
「ん……?くんくん……」
「どうしたの?ティオ?」
ティオが急に立ち止まり天井を仰いで何かの匂いを感じている様だ。
「誰かやりました?」
「エルエルアンタねぇ……」
「せ、拙者じゃないでござるよ!」
「ちょ……!!勇者である私が屁なんてこくわけ―――」
「"モンスターさん"だ!!」
「「「「えっ!?」」」」
ティオが私達が歩く先の暗闇を勢いよく指さす。それと同時にカツンカツンと何かが走って来る音がする。
「わわわっ!な、なんだ!?何か来るんですか!?!」
「も、モンスターっ!?!!?モンスターが来るのっ!!??」
うろたえる私とアルルの前にティオとユウギリがザッと立つ。
「大丈夫だよ!モンスターさんとの戦いなら私達慣れてるから!」
「ここはモンスター戦に慣れた拙者達に任せてエルエル殿とアルル殿は後ろに居るでござる!!」
「ユウギリ……」
「ティオ……」
こいつらが初めて頼もしく見えた。いつもアホやってる奴にしか見えなかったがさすが冒険者。こういう戦闘も慣れっこという事か。
……そして。
「うぎゃあああああ!!モンスター!?モンスター!?いやあああ!!死ぬうううう!!!!誰かなんとかしてええええ!!!!」
「「地面にうずくまって情けなく叫んでるこのアホ勇者はなんなの?」」
「エミー殿……」
「あはは。エミー様も隠れてていいよ~」
「今の私は"伝説の剣"が無いんだからしょうがないでしょおおおおおお!!!!」
なんて言っていると向こう側から来るモンスターの姿がカンテラの明かりに照らされだんだん見えてくる。
「クオオオオオオ………!!!!」
「「ほ、骨ぇ!?」」
鎧をまとい剣と盾を持った人間の骨型モンスターがそこにはいた。
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