65 エルエル、羨ましがる!
「「「ありがとうございまーすっ!」」」
町の中央にあるステージの近くの通りを見ると、人混みの奥にエミー達の屋台が見える。
その中でエミー達は忙しそうに焼きそばを売りさばいているのが見えた。
「勇者様の焼きそば!!前の時より美味しくなってるううう!!!」
「うおおおお!!焼きそばああああ!!!」
「ヤキソバアアアアアアアアア!!!!!最高オオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
「女神様の再来じゃあああああああああ!!!!」
そこでは以前勇者テントの前でやってた頃とは桁違いに大行列になっていてワイワイ大盛り上がりしていた。
「くっそ~あいつら~上手い事やりやがって~……!!」
「ほ、本当に美味そうね~……」
私達が飛び散った魚を水の中に戻す作業をしているとエミー達の焼きそばを買って行った人が紙のお皿に焼きそばを乗せて食べながら目の前を歩いていく。
「な、なんかあの焼きそばこの前のより量多くなってませんか!?」
「なるほど……この間私達の家の横でやってた時、焼きそばの量が少なかったのは"撒き餌"だったというわけね。本番であるお祭り当日の今日、本来の量に戻せばあの時よりお得感を出てあの時食べ足りなかったと感じた人がお得感を感じて今日もまた買いに来るというわけよ」
「な、なるほど……」
アルルは真剣な顔でヨダレをだらだら垂らしながら長々と解説していたのに返事をしといた。
「おいお前ら~サボってんじゃねえよ~ な、ボロニア」
「そ、そうですねリンネットさん。お魚さん早く戻しましょう~!」
魚を水槽に戻しながらリンネット達に咎められた。
「お前らは焼きそば食べた事ないからそんな事言えるんですよ!あれ滅茶苦茶おいしいんですよ!!」
「焼きそばってあの屋台か?そういや初めて会った日もなんか行列出来てたな」
「え、エミーさん達すごいですね。あ、あんなに人気で……」
「食べてみたらあれは人気出るのも分かるわよ~!!うう~……また食べたくなってきたわ……」
「アルルやめてください!!私も食べたくなります!!」
アルルが食べた過ぎて悶えだし、私もそれに釣られて前に食べた時の味を思い出し食べたくなる。
「……焼きそばって食べ物そんなに美味しいのか?」
「もちろんですよ!!」
「香ばしいソースを絡めた麺に塩コショウが効いた野菜や肉と一緒に食べる……思い出すだけでヨダレが出るわ……」
「お、美味しそうだな……ゴクリ……」
「う、う~……我も食べたくなってきました~……」
「……じゃあ私達も焼きそばの列に並びに行きますか!!!!」
「そうね!!!!」
「は、はい!!」
「おう!!!!……って、おいおい!!!!
こっちの屋台はどうするんだよ!?もう少し頑張らないとコンテストの優勝狙うなんて夢のまた夢だぞ!!」
「まぁそれは焼きそばを食べてからって事で」
「……そうだな!!!」
私達全員は意志が弱かった。
「よっしゃあ!!とりあえずこっちのお店は置いといて焼きそば食べに行きますよーっ!!」
「「「「おーーーーっ!!!!」」」」
私達は魚を水槽に戻した後、まっすぐ焼きそばの屋台の方へ走って行った。
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