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37 エルエル、水着を着る!

 ●


≪フォークテイル海岸≫



 フォークテイルタウンの北には草原エリアがあり更にそこから北へ歩いていくと崖が見える。

 その崖の奥を覗くと水平線がどこまでも続く青い海が見える。

 そこから辺りを見回すと茂みの中に古い木で出来た階段がありそれを降りると綺麗な砂浜の海岸が広がっている。

 ただしそこの海岸も含めフォークテイルタウンの北はたまにモンスターが出るので町兵が警備をしてくれる海開きの日以外に町の人はあまり利用しない様だ。


 そこに先に到達した勇者達は両手をあげ騒いでいた。


「うわーいっ!海だーーーーっ!!!!ひろーい!!!」

「綺麗でござるー!!」

「今日は遊ぶわよーーーーっ!!♡」

「エミー様!!ユウギリーっ!!見て見て海青いよーっ!!」

「海でござる!!海でござる!!」

「あはは♡ちょっとは落ち着きなさいよーっ♡!」


 水着姿で抱き着きあったり、水をかけあったりしてきゃあきゃあはしゃいでる。


(ふふ、アイツら仲良しでちょっとかわいいわね)

(子供っぽい所あるんですね)


 "ある物"を用意した私とアルルは奴らに気付かれない様に後をつけ草の茂み隠れてそれを覗く。

 そして奴らが一度落ち着いたタイミングで……。


「「ちょっと待ったーーーーーっ!!!!!」」


 私達は隠れていた茂みから大声をかける。


「む…!?この声は……田舎者共!?」

「わーい!アルルとエルエルも来たんだーっ!どこどこ~っ!?」

「声はすれど形は見えず……」


「はんっ!!水着も釣り竿も持ってない田舎者共なんか仲間に入れてあげないわよーっ♡!!」


「ケッ!水着も釣り竿もそんな大したもんじゃねーですよ!!」


「はんんんっ!!負け惜しみ言ってんじゃ

 ……な、なによその格好はーーーっ!?!?!?!?!」

「えーっ!?なにそれーっ!?」

「はうあっ!?」


「「ククク……」」


 私達は家の周辺の木々で作った""葉っぱで作った水着""を着て奴らの前に勢いよく飛び出し決めポーズをした。

 水着を持っていなかった私達はなんとか出来ないかと辺りを見回すと手頃な木々や葉が生い茂っているのに気付きそれを利用し完璧な水着に仕上げたのだった。


「フフフ……どうよこの水着!!!」

「水着なんか自然の力でいくらでも作れるんですよ!!」


「い、いや水着なのは分かるけど……ろ、露出が凄いわよあんた達……」

「だ、大胆な水着でござる……」


「バカ!!これが涼しくて良いんですよ!!!」


「わーっ!かわいい水着だねーっ!!」


「ふふふ、ありがとティオ」


 まぁ確かに色々スースーするが大事な部分は隠れてるしそんな気にする事でもないだろう。

 そんな事は置いといて私とアルルは"手に持っている物"を奴らに向けて勝ち誇る。


「そ、その手に持っている物……まさか釣り竿も!?!」


「そうです!!!植物の茎を釣り糸にして、木を細くひし形に削った物を釣り針に……」

「竿は拾った良い感じの木の枝で作ったのよ!!!」


「な、なにぃ~~~……!??!」

「えーっ!?作ったのー!?!すごーい!!」

「見事でござる……」


「私達は育った場所は違うけど森でこういう物を昔からよく自作して一人で遊んでた子供なのよ!!!」

「ぼっちの森育ちにとっちゃ釣り竿なんて簡単に作れるんですよ!!!」


「くっ……な、なによこいつら~~~っ!!?そんなの自慢する事じゃないでしょおおお!!!!」


「「見たかーっ!!!わはははははは!!!!!」」


 私とアルルは2人揃って奴らに向かって高笑いをした。


「な、なんでこんなボロ釣り竿とエロ水着で勝ち誇れるのよこいつら……!!」

「み、水着……露出……えっちでござる……」

「やっぱりアルルとエルエルおもしろーい!」

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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