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35 エルエル、暑がる!

『登場人物紹介』

≪エルエル≫

 エルリア族のエルフ。ぐうたらで適当な性格。

 アルルと共に聖樹の花を咲かせる為にフォークテイルタウンに住む。

≪アルル≫

 フェアロン族の妖精。ツンツンしてしっかりものな性格。

 エルエルと共に聖樹の花を咲かせる為にフォークテイルタウンに住む。

≪勇者エミー≫

 魔王を倒す旅をしているヒュルド族の勇者。

 仲間の≪ティオ≫、≪ユウギリ≫とフォークテイルタウンに滞在中。

≪フィオナ≫

 フォークテイルタウンに住むヒュルド族の少女。エルエル達の友達。

≪フォークテイルタウン北・めがみはうす≫



 ジジジジジジ―――――



 太陽が昇り始めてから虫の鳴き声がひっきりなしに家の中に入ってくる。

 そんなやかましい音楽を聞きながら私とアルルは朝ごはんを食べる元気もなく、ぐったり机にうなだれていた。


「あっちーーーー………」

「夏ね~……」


 この間町の人達から貰った生きていく為の最低限の家具はあるが暑さを対策をする物などは一切無かったので私達は夏の熱さを正面から受け止めるしかなかった。


「アルル~なんか涼しくなる魔法とか使えないんですか~……?」

「使えてたらもう使ってるわよ~……」

「あああーーー……エルリアの森は暑い季節でも結構快適だったのに~……」

「森は大樹がたくさん生えていて木陰も風も涼しかったわね~……」


「「………」」


 2人で自分が育った場所の話をして思い出話に華を咲かせようかと思ったが全然盛り上がらない。お互い暑くて喋るのもめんどくさくなって汗をダラダラかいて過ごすしかなかった。


「「………」」


「あー……」

「……」

「あついよー……」

「……」

「あああああああああああああああああああ!!!!!あついよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

「……」


 私は机にうなだれながら手足を水を泳ぐ様にバタバタしだす。


「あついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついいいいいいい!!!!!!!!!!!!」

「あーもう!!うっさいわね!!!!!!あついあつい言ってたらもっと暑くなるでしょうが!!!!!!!」

「うるせー!!!あついあついあついあつい!!!!!もうキレた!!!

 こんな"悪魔の布"はいらねえええええええええ!!!」

「え……アンタ何を……きゃ、きゃああああああああああっ!?!?!」


 汗が張り付き、身体に熱をこもらせ体温をあげる"悪魔の布『服』"など私はもういらない。

 私はついに我慢の限界になり服を脱ぎ捨てた。

 そして下着に手をかける。


「ちょ、ちょ、ちょっとアンタやめなさいよ!!流石に人として!!」

「うるせーー!!!パンツがなんぼのもんじゃーーーい!!!!!」

「きゃああああああああああっ!!!!!」


 すっぽーーーーん!


 暑さからなのか恥ずかしさからなのか顔を真っ赤にしてながら両手で顔を覆うアルルを尻目に私は思いっ切り下着を全て脱ぎ捨てた。


「………」


 全てを解放した私は両手を広げ室内に漂うかすかな風を感じる。

 汗で貼り付いていた服が全てなくなりさっきの暑かったのよりは大分マシになり涼しさを感じられる様になった……気がする。


「もういやあああ!!せめて見えない所で全裸になりなさいよ!!!!」

「……涼しい」

「えっ」

「……アルルお前もやれ」

「やるかーーっ!!!!!」

「良いですよこれは……アルルも全裸になりましょうよ……全裸最高……」

「アンタみたいなバカな真似するくらいならこのまま暑い方がマシよ!!!」

「ブチッ……お前の為を思って言ってるんですよおおお!!!オラ!!脱げええええええええ!!!!」

「ちょ、なにすんのよ!!!や、やめ……やめてえええええええええええええええ!!!!!」


 せっかく人の事を考えて助言してやったのに。この野郎。

 腹が立った私は抵抗するアルルを捕まえて服を脱がし始める。ヒャッハー!もう逃がさないぜ!

 その時玄関の扉がバンと開く。


「アルルー!エルエルー!あっそぼー……

 え……?」

「フン、どうせあんた達暇してん……え?」

「ござ……え?」


「「……え?」」


 開いた玄関の外には勇者達が立っていた。こちらを見て3人共、酷く驚いた顔をした後どんどん顔が赤くなっていく。

 奴らが見ていたのは全裸の私が丁度アルルの下着に手をかけて脱がそうとしている瞬間だった。


「「「………」」」


 パタン。


 勇者達はそっと扉を閉じて出て行った。


「「待てええええええええ!!!!誤解だあああああああああああ!!!!!!!!」」


 誤解を解く為、勇者達を追いかけて外まで走って行った。

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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