33 エルエル、穴の中を見る!
≪現在の目的≫
鉄鉱石を掘って鍛冶屋のおじさんに届ける依頼(報酬:10000ルピー)をこなす為、山の採掘場で採掘中。
勇者パーティとどちらが先に依頼をこなせるか勝負中。
落とし穴の中でプラント・ダンサーの触手は勇者達に襲い掛かり前に私達がやられた様に奴らの手足を拘束した。
「きゃああっ!!な、な、なにすんのよ!!!」
「わわわっ!?なに!?なに!?なに!?」
「むっ!?これは忍法縄縛りの術……っ!?」
プラント・ダンサーから出た複数の触手は勇者達の服の中に段々入り込み身体を這いずりまわる。
「うひいいいっ!?!?ざ、ざ、ざ、雑魚モンスターごときが!!
勇者である私にこんな事をして許されると思ってん……
……あっはぁぁぁぁん!!!」
「えっ!?な、なにして……あううぅぅん!!」
「我、開眼せ……はひぃぃぃぃん!!!」
「「………」」
何かを喋る度に服の中のいけない部分を触られているのか勇者達は体をくねらせながら息が乱れ言葉が途切れ途切れになっていく。
私達はそんな穴の中を困惑の表情で覗き込んでいた。
アルルは顔を真っ赤にしているのが視界の端で見えた、私も顔が赤くなっているのが自分で分かる。
「あっ!?!?ちょ、ちょちょちょ!?バカバカバカ!!あふぅぅんっ!?!そ、そこは……」
「いやああんっ!!モンスターさんもうやめてえっ!!あんんっ!!も、もう……」
「おうぅぅっ!!だ、ダメ……ダメ……」
「「「らっめええええええええええええええええんっ!!!!!」」」
勇者達は触手にとんでもない姿にされ、そこから絞り出された情けない声は山中に響き渡った。
そんな姿を見て私達はフォークテイルタウンに初めて来た日に同じ様な目に会った事を思い出していた。
「私達もあんなんだったのか……?」
「……言うな」
●
≪フォークテイルタウン中央≫
フォークテイルタウンに帰り鍛冶屋のおじさんに(勇者共から奪った)鉄鉱石を渡した。
おじさんは感謝し横入した勇者にも依頼しようとした事を謝罪をしていたがアルルが別にいいのよと言っていたので私も気にしない事にした。勇者達が先で報酬渡してたらたぶん許してないけど。
そして私達は念願の"報酬10000ルピー"を受け取った。
「「やったー!!10000ルピーだーーーっ!!!」」
私とアルルは両手を取り合い喜んだ。
「やったねアルルっ!!いっぱいルピーあるしパーッと豪華な外食しようよ!!」
「えへへ!いいじゃないっ!!私、この間の街うろついてる時素敵なお店見つけて―――」
「え~どこどこ~!?」
なんて、はしゃいでいると道の向こうで買い物の帰りなのか手持ちバッグを持って歩いてるフィオナを見つける。
「おーい!!フィオナーっ!!こっち来てくださいよーっ!!」
「あっ!お姉ちゃん達なのです!!」
フィオナがとてとてと走って来る。
「依頼どうだったのです?」
「大成功よ!!!」
「見てください!!いっぱいルピーですよ!!!」
「わーっ!!良かったのですー!!」
「「「ばんざーい!!!ばんざーい!!!!」」」
ルピーが入った袋を見せるとフィオナも混ざって3人で両手をあげて喜ぶ。
「たんまり報酬も入った事だしフィオナも今からご飯食べに行きますよ!!」
「えっ?私も行って良いのです?」
「当たり前じゃない!!今まで生活を支えてくれた分まで驕るわよ!!!」
「やったのですー!!」
フィオナは初日の夜晩御飯を食べたがってたが夜遅かったので一緒に食べれなかったんだったな。ふふふ、今日は満足するまで付き合ってやるとするか。
「……えーと」
「どうしたの?」
「お家で何か用事でもあるんですか?」
「あ、いやそれは大丈夫なのですが……その後ろの人達は……?」
「「後ろ?……ぎゃあああああああ!?!!」」
「うう……」
「ああ……」
「ご、ござる……」
私達は後ろを振り返ると勇者達3人が死にそうな顔で地面に這いつくばってるのを見つけて飛び上がった。
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