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31 エルエル、罠にハメる!

≪現在の目的≫

 鉄鉱石を掘って鍛冶屋のおじさんに届ける依頼(報酬:10000ルピー)をこなす為、山の採掘場で採掘中。

 勇者パーティとどちらが先に依頼をこなせるか勝負中。

「きゃーはっはっはっは♡!! 鉄鉱石いっぱいよ~♡!!」

「エミー様すごーい!!」

「さすがエミー殿。誰にでも出来る事ではござらん」


 勇者達は採掘した大量の鉄鉱石を入れた大きな袋かついでホクホクで馬車に帰ろうと歩いてくる。

 私達は勇者達をギャフンと言わせる"ある仕掛け"を作る作業を終わらせ、火山から馬車へ続く道の横にある岩場の陰に身を潜め、その様子をこっそり見ていた。


「そういえばアルルはどこいったんだろう~?アルルー帰りも遊ぼーねー!」


(ひいいいいっ……!)


 勇者の仲間のケモ耳少女ティオは周りをキョロキョロしながら叫んでアルルを呼ぶ。

 岩陰にいる私は横にいるアルルがそれを聞いて震え上がるのを見た。


(オイ……!!静かにしてくださいよ……!!ここに隠れてるのバレるでしょうが……!!)

(わ、分かってるわよ……!!)


 アルルの小さい背中をぽんぽんと叩いて落ち着かせてもう一度奴らの動向を見守り始める。


「あいつら勇者である私にビビって逃げ出したんじゃないの~♡?だっさ~♡ 弱い上にダサいとか終わってるわね~♡」


 勇者は私達が逃げたと思い込んで好き勝手言ってやがる。腹が立つ。


(くうううううううううっ!?!?!あんにゃろおおおおおおおお……!!)

(静かにしなさいよ……もうすぐなんだから……)

(ちっ……そ、そうですね……!!)


 アルルに背中をぽんぽんなだめられてなんとか怒りを鎮める。しかし、良い気になってるのも今の内だぞ。

 もう少しの我慢だ。もう少し……。


「それにしてもこんなに採れちゃうなんてやっぱり私ってすごいわよね~♡ 鉱石採掘の才能もあるのかな~♡」

「うん!!エミー様すごーい!!」

「さすがエミー殿……ん?アレはなんでござるか?」

「あっエミー様!見て見て!道にルピーが落ちてるよーっ!!」

「えっ!!ラッキー♡!! 拾うわよっ!」


 そのルピーは自然に落ちていた物ではない。事前に私が置いておいた物だ。

 しめしめ……。勇者達は何も知らずに道の先に落ちているルピー目掛けて走り出す。


「ネコババよネコババーっ♡!! ……って、へっ?」

「え?」

「えっ」


 ルピーに近付こうとした勇者達は私の≪グリーン・グロウ≫で伸ばした枯草で作ったアーチ状の罠に足を引っかけ転びそうになる。


「「「わ!?!わわわわわああああああああっ!?!?」」」


 勇者達は転びそうになりながら腕を振り回し片足でなんとか体制を保とうとしている。


 その瞬間、私達は岩陰から飛び出す!

 アルルはティオという女がかついでいた鉄鉱石が入った袋を奪い、私は勇者の背中にある剣を鞘から引っこ抜いて奪った。

 その後、勇者達の背中を2人で蹴っ飛ばしてやった。


「「おらああああああああっ!!!!!」」


「わああああっ!?」

「わ、わわわわわっ!?」

「なああっ!!?!あ、あんた達まだ居たのか……ってぎゃあああああああああっ!!!!」


 ズシャアアアアッ!


 勇者達はバランスを崩し前方に転ぶとその先にあった深い落とし穴に落ちる。

 その落とし穴は私とアルルが採掘なんかほったらかしにしてスコップで掘りまくった深い深い落とし穴だった。


「ぎゃっ!!!いっでええええっ!?!?!!」

「いたっ!?!」

「あたたっ!!」

「な、な、な、なによこれ!?!お、落とし穴あああああああっ!?!」


「「わはははは!!ざまあないぜ!!!!」」


 私とアルルは腰に手を当て、落とし穴の底に落ちた勇者達に向かって指をさして煽る。


「こ、この落とし穴あんた達の仕業ぁ!?!何してくれてるのよおおお!!!」

「こらーアルルー!!!いたずらしちゃ駄目だよー!!おしおきするよー!!」

「我、開眼せし……!」


 穴の中から勇者共がギャーギャー騒いでる声が聞こえてくる。


「うるせー!!!さっきはよくもやってくれましたねこのやろー!!!」

「依頼の横取りなんて許さないわよ!!!」


「は、はぁああ!?早い物勝ちでしょうがあんなのはあああああ!!!」


 勇者は相変わらずの減らず口。こう言うならこう返してやる。


「ケッ!!早い物勝ちって事ならこれは先に私達が鍛冶屋オヤジに渡して報酬もらってやりますよ!!わはははは!!」

「わはははは!!」


「ああっ!!わ、私達の鉄鉱石!!!」


 私達は奴らから奪った鉄鉱石の袋をどや顔をしながら穴の中へ見せつけてやった。

 わははは。奴らから"鉄鉱石を奪って落とし穴に落とす作戦"は大成功。これで少しでも自分のやったことを鑑みて反省すればいいのさ。


「これに懲りたら依頼の横入りなんかもうやめるんですね!!このクソ勇者パーティが!!!」


「はああああ!?そ、そんなのあんた達がノロマだからいけないんだろうが田舎者共!!!!

 あんたらみたいな"クソバカ"と"貧乳チビ"が勇者である私にこんな事して許されると思わないでよーっ!!」


「「………」」


「な、なによ……!あんた達そんなに睨み付けて……」


私とアルルは静かにスコップを手に取る。


「「誰が""クソバカ(貧乳チビ)""だ!!!!死ねええええええええええ!!!!!!」」


 私達は勇者達を生き埋めにしてやろうとスコップで穴の中に掘った土を放り込みまくった。


「「「ぎゃああああああああああああ!!やめれええええ!!!!!!!」」」

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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