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25 エルエル、依頼を見つける!

 アルルと2人でしばらく掲示板に張り出されてるたくさんの依頼書を眺めたが、どれも報酬が安かったり私達の能力じゃ無理難題だったり快く受けれる依頼は見つからなかった。


「丁度いい依頼がないですねー……」


「うーん……やっぱりちゃんと手に職つけてコツコツ働くべきなのかしら……」


「やだああああ!!!!!!!!!働きたくないよおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!……ぶべっ!?!」


 地面に転がりワガママを言っていると風が吹き掲示板の一枚の依頼書がはがれ、私の顔に貼り付いた。


「ああああ!!もう!!!なんなんですか……ん……?

【鉱石採取 報酬:10000ルピー】!?!これ報酬いいですよ!!!」


「ええっ!?」


 顔から依頼書をはがし、その内容を読むとびっくり。

 その依頼書の内容は≪鉄鉱石(てっこうせき)≫と呼ばれる鉄の原料となる鉱石を一袋採掘してくるだけで10000ルピーも貰えるという簡単な内容だった。10000ルピーあればしばらくは食べていけるしこれくらいなら私達にでも出来そうだ。でも……。


「なんでこんなに報酬が高いのかしら……?」


「その≪鉄鉱石≫ってあまり取れなくて珍しい石とかじゃないんですか?」


「鉄鉱石なんてちょっと山の方に行けばいくらでも採れるわよ。ツルハシや道具はいるんだろうけど」


「なんか怪しいなぁ。これ詐欺とかじゃないんですか?」


「うーんそうねぇ……」


「いやそういうわけじゃないんだ……」


「「え?」」


 私達が振り返ると杖をついて右足に包帯を巻いた大人の男がのそりのそりと歩いて来てた。傷跡が残った顔にがっしりした体。立派なヒゲを貯えていてワイルドな風貌のおじさんだけど表情は柔らかくそこまで怖い感じはしなかった。


「お嬢ちゃん達もしかしてその依頼に興味があるのかい?」


「あっ、は、はい!」


「おじさんがこの依頼をした人なんですか?」


「ああ、そうだよ。俺はフォークテイルタウン東エリアで鍛冶屋をやっている者だ。剣を修理する為に使う鉄鉱石の素材が足りなくってな……」


 おじさんは包帯がグルグル巻きになっている右足を少し浮かせ見せつけてくる。


「それで、なんで石取って来るだけでこんな報酬くれるんですか?詐欺なんですか?」


「ちょ、ちょっとエルエルアンタ!!ストレートに聞きすぎよ!」


「アハハ……じ、実は鉄鉱石を使って剣を修理する仕事を受けていてな……。その仕事の期限が3日後までなんだが素材が足りなくなっちまったんだ。鉄鉱石ぐらいならいつもは自分で山の方へ採掘しにいってるんだが足がこの通り、少し転んだ拍子にやっちまってな……。このケガじゃちょっと無理なんで代わりに取って来てくれる人を急いで探してたんだ」


「なるほど……緊急で鉄鉱石を取って来て欲しいからちょっと割高ってわけなのね……」


「よーし分かりました!!その依頼私達が受けてもいいんですよね?」


「お、やってくれるかい?助かるぜ!お嬢ちゃん達!」


「ちょ……エルエルアンタ!!もっと話聞いてからじゃないと……!!採掘に専門的な知識とかいるのかもしれないし……」


「ああいや、そんな難しい知識はいらないさ。感覚で掘ればいいのさ」


「て、適当ね……」


「山の採掘場行きの馬車も既に手配してあるんだ。その中に用意したスコップやツルハシ等必要な道具は置いてあるから好きに使っていいぜ」


「ほら!!おじさんもこう言ってるし行きましょうよ!!!!」


「うーん……そ、そうね……騙したりする人じゃなさそうだし……いいわ!」


「決まりですね!!おじさん!!その依頼受け……」


 私達の意見が合致して、おじさんに依頼を受ける旨を伝えようと声を発した瞬間。


「ちょっと待ったーーーーー♡!!その依頼は私達が受けるわーーーっ♡!!!」


「「……え?」」


 後ろから謎の女の大声が響いて私達の声をかき消した。


「「……な、何者!?」」

ここまで読んでくれてありがとうございます!

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