19 エルエル、負ける!
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≪エルエル 残金:0ルピー≫
≪アルル 残金:0ルピー≫
「「………」」
私とアルルは魂が抜けた様な真っ白な顔を2つ並べて立ち尽くしていた。
最初は私が宝箱当てゲームに挑戦し、普通に1発目でハズレの宝箱を選んで終わった。アルルに「無能!」とどやされたが次はお前が勝てばいいと叫んで誤魔化した。
次にアルルが挑戦してなんと1回目では正解の宝箱を当てて100ルピーになって戻って来た。
……その後2人で調子に乗って喜びすぎたのが良くなかった。100ルピーを200ルピーにしようと2回目のゲームに挑戦してアルルはハズレの宝箱を選んでルピーは全額没収された。無能。
「またご来店ください~」
店員のお姉さんはカウンターの中で笑顔で手を振っている。ふ、ふざけやがって……。こんなお店が許されるのか?違法な事やってるお店じゃないのか?私からルピーを巻き上げる為のインチキのお店じゃないのか?いやそうに決まってる。
「""イカサマ""だ……!」
「えっ」
「……ん?」
「イカサマだあああああああああああああああああ!!!!!この店はインチキをしているぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
「え、エルエルアンタ何言ってんのよ……!!怪しい所なんてどこにも……いや店の雰囲気は怪しいけど……」
「ばかアルル!」
私はアルルの小さい手を引っ張り部屋の隅っこでヒソヒソ小さい声で話す。
「このままじゃ全部ルピー持って行かれますよ……!なんとかしてイカサマしてるって事にして賭けたルピー返してもらうんですよ!」
「えっ……?このお店がイカサマしてる証拠を何か見つけたからイカサマって叫んでたんじゃないの……?」
「当たり前でしょ……!やってたとしても私の知能でそんなの分かるわけないだろ……!」
「はあ……アンタ本当クズね……恥ずかしくなるわ……」
「うるせえええええええええ!!!とにかく!!強気で行きますよ!こういうのは舐められたら駄目……」
「お嬢ちゃん達、誰がイカサマしてるって……?」
店員のお姉さんの声がしてビクッと振り返る。カウンターから出てきたお姉さんのすぐ後ろに私の身長くらいの巨大な斧を持った怖い顔の大男が3人がいつの間にか立っていた。
「「ひ、ひ、ひゃああああああああ……!!」」
私とアルルは抱き合って体を震わせた。怖くておしっこ漏れそう。
「ウチがイカサマしてるだなんて営業妨害じゃない?お嬢ちゃん達……そんな事喋ったらどうなるか………」
「「ひゃ…ひゃ…ごめんなひゃあああああああああああいいいい!!!!!!!!!!!!!!!」」
私とアルルは猛ダッシュで入って来た扉から飛び出て店から全速力で離れた。街は怖い所だ。
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≪フォークテイルタウン中央・噴水前≫
太陽もまだ高く広場で子供達も元気で遊び、南に見える商店通りもにぎやかに人が行き来している頃。素寒貧になった私達は噴水前のベンチに座りぼーっと死にそうな顔でそんな街を眺めていた。
「うう……誘惑に負けて貰ったルピーを使ってしまうなんて……フィオナごめんなさい……」
「まったく本当ですよ。反省してくださいね。クズアルル」
「だまれええええい!!!!!!!アンタも使ったでしょうが!!!!!!!!!!!!!」
「うるせー!!!!!!私はどうしても食べたかったんだからしょうがないだろ!!!!!!!!!」
「理由になってないわよ!!!!!!!!!」
「キャーーーーーーーーーーー!!!!」
「「え?」」
いつもの様にアルルとギャーギャー言い争いをしていると通りの方から悲鳴が聞こえてきた。な、なんだろう。
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