表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fortune-teller  作者: marimo
インスピレーション
89/266

インスピレーション4

 さっきの出来事で何だか散歩するのも馬鹿らしくなり、戻ろうとしたら、

「今度はどれぐらい、もつのやら」と言われて、そちらを見たら、この間の感じの悪い人たちがそばにいて、座っていた。

「かわいくない女」と聞こえるように言った人もいたけれど、

「そうか? 化粧したらそれなりにいけるかもよ」

「ないだろ」と勝手に言い合っていた。相当遊んでいそうだな。東条さんの類友だ。そこから逃げようとしたら、

「お前も直感女なんだろ?」と言われて、またか……と思ったけれど相手にしたくなくて行こうとしたら、

「インスピレーションを吸い取られて、ポイ」と小さい声が聞こえて、そっちを見たら嫌な顔で笑っていて、そこから走り出した。ああいうのは苦手だ。好きになれない。それにちょっと気分が悪くなった。波長が合わないからかもしれない。


 東条さんに送ってもらうときに、さっき言われたことを確かめた。

「ああ、それね。そうだよ」簡単に肯定してくれた。

「付き合えばインスピレーションが増えるとでも言うの」

「そうなるかもしれないだろ」

「そういうのって、強い人と付き合うより、自分で磨いていくものじゃないの?」

「修行しろって?」

「そうよ」

「俺にはその方法は合わないね」と簡単に言っていて、

「私はあなたの修行代わりの女なの?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ