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Fortune-teller  作者: marimo
14.厳しい世界
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厳しい世界6

「そうじゃない?」怜奈ちゃんと電話して、色々あったことを話して、ダイエット話とか嫌味を言われるんだろうかという話まで及んで、軽くそう言われてしまった。

「ああいう人たちって、自己顕示欲が強くないと出られないよ。根も葉もないひどいことも言われるかもよ。それでも、平然としてニコニコできるような性格じゃないと無理だと、友達が言ってたし」

「そうなの?」

「オーディションとか、受けてる子の友達が教えてくれた」

「なるほどね。色々あるけど、画面には出てないもんだね」

「そんなのが見えたら、誰がテレビを見るのよ」と笑われてしまった。確かに、それが見えたら、しらけるかもしれない。裏で悪口を言う子や見下す子に占えないのと同じかも。

「楽しそうにテレビに出ているのにね」

「楽しいんじゃないの? 『人前で話すのが大好き、自分をもっと見て』と言う子、時々いるよ」

「なるほどね。楽しいんだ」

「楽しいからこそ、出たい人も多いんだと思うよ。カメラのフラッシュを浴びて注目を集めて、『どう、綺麗でしょう?』と言い切れるような人じゃないとね」

「すごいね、それ」

「桑島さんがそうでしょ」と聞かれて、クラスの派手な女の子を思い出した。学校にお化粧をしてきて、先生に何度も怒られていると聞いている。年上の彼氏が学校まで何度も迎えに来ていて、クラスメイトとも距離感がある。話すのはいつも一緒にいる二人だけ。「あなた達とは違うのよオーラがある」と言っていた子がいた。

「なるほど、良く分かった」

「真珠も努力してるんだね。本屋のバイトはどう? 出会いはあった?」

「ない。探してない」

「一途だなあ。こっちは明日もデートだから寝ないと。美容に良くない」

「はいはい、怜奈ちゃんはかわいいからいいね。結婚相手が山ほどできそう」

「そうね、今ぐらいから見つけておいてもいいね」

「余裕だなあ」

「真珠も頑張らないと、あの人にしても言いと思うよ。条件は悪くなかったし」

「無理」と言ったら笑われてしまった。


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