↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fortune-teller  作者: marimo
14.厳しい世界
PR
58/266

厳しい世界2

「占い師として、自分を磨くにはどうしたらいいかな?」

「練習は積んでいるでしょ」

「そうじゃなくて、相談内容に深みがないでしょ。人生経験が少ないし。前にあの男に言われたの。学生がなりたいと思っている職業の実態ぐらい知っていろって」

「確かに高校生では分からないかもしれないわね」

「あの男に言われて、本は読んでみたの。友達が貸してくれたから。でも、あれって、裏のことまで書いてないでしょ」

「裏?」

「テレビ局に行って、そこで見たの。歌手とか芸人とか、テレビで見るのとちょっと印象が違ってたから、驚いて」

「ああ、それはテレビ用に合わせているのよ」

「合わせる?」

「需要に合わせているだけよ。テレビ局のプロデューサーの意見に合わせているの。普段の自分をそのまま出していたって、テレビ画面で通して見ると、印象には残らないし、テンションが合わないのよ。テレビは独特だからね」

「お母さん、良く知ってるね」

「知り合いに聞いたのよ。昔、一時期だけ売れた芸人のお客さんが来ていた占い師がいてね、そこでぼやかれたらしいの。先輩にそういうことを教えてもらったらしいけれど、テレビで売れるにはどうしたらいいかと占い師に相談したの」

「へえ、そういうことを教えてくれる先輩がいるんだね」

「でも、その人は向いてなかったのね。今は時代劇のチョイ役をやりながら、喫茶店をやってると聞いているわ」

「チョイ役?」

「大部屋俳優を多く抱えているプロダクションに登録しているそうよ。時々、知り合いに頼んで、時代劇などに出してもらっているそうだから」

「お母さん、そこ、紹介してもらえないかな」

「あら、どうして?」

「聞いてみたいの。実態を」

「楽しい話ばかりじゃないかもしれないわよ」

「分かってる。できれば、歌手を顧客にしてる占い師も紹介してほしい」

「だったら、秋ちゃんに頼みなさい」といわれてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。