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Fortune-teller  作者: marimo
13.頼む子
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55/266

頼む子5

「分かってるよ。お父さんが帰ってこないのは事情があるんだろうし、それを待つのはやめたほうがいいとお母さんも言ってるけど、でも、なんだか」

「雪人さんだったら、お父さんだって許してくれると思うよ。思い切って誘ってみたら」

「勉強の邪魔になりたくなくて」

「息抜きぐらいするでしょ」

「遅くまで明かりがついてる。きっと、勉強してると思う」

「真面目」

「そうだね。あいつと大違い。あの人は夜遊びがひどそうだ」

「東条さんって、どういう人か分かったの?」

「遊び人だってことしか分からないよ」

「意外と見かけと違うとか」

「見かけどおりの中身だったよ。うぬぼれが強かった。自分と付き合える女性は幸せだと言い切りそう」

「なるほど、じゃあ、ちょっと無理だね。それだと」

「そういうこと」

「じゃあ、神宮寺とデートしてみたら。夏休みにどこかに行けば楽しいって」

「そう言われてもねえ。お金を貯めたいし、修行しないとね。あいつに負けたくないし」

「ライバルなんだ?」

「違う。今のところ見下されてばかりだから、悔しいの。少しでも追いつきたい」

「そこまで腕は確かなの?」

「上手だったよ」

「そうじゃなくて、占い師として、色々あるでしょ。接客が上手なのは分かったけど、占い師って当るかどうかが一番重要でしょ。」

「さあ、そう言えば、当っているのかどうか。占い結果に苦情はなかったみたいだけど」

「見た目がいいから、その辺でだまされているとか」

「さあ、そう言われたらどうなんだろうね」

「真珠のは結構当ってると思うよ。何人かそう言っていたし。東条さんはどうなんだろうね」

「分からない、そこまで見てなかった」

「興味ないのね?」と聞かれて、

「そう言われても、振り回されてばかりいるから」

「そういう相性かもね。あの人は自分優先、真珠は周りのことも考えてしまうところがあるしね。それだと振り回されるほうが大変だ」

「そう言われたら、そうだったね。合わせるのをやめようかな」

「無理じゃないの。真珠とあの人だと、あの人のほうが強い気がする。パワーじゃなくて、振り回す力が」

「パワー?」

「自分で考えなさい」と言われてしまった。

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