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Fortune-teller  作者: marimo
12.見習い初日
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見習い初日3

 結局、お客さんは午後から一人だけだった。学校の子が「振られたので復縁したい」と言い出して、それで泣いて頼まれてしまい仕方なく占った。でも、うまくいかないだろうと出ていたので、正直に言おうか迷ってしまった。今までだったら、言葉は選んだかもしれないけど、本当のことを教えた。彼女を見てから、

「相手に再び振り向いてもらうにはね、かなりの努力が要るよ」と答えた。

「そうなの? どうしたらいいの?」と聞かれて、

「自分を磨くこと。それしかないよ」と教えた。カードにはそこまで出ていなかったけど、彼女に足りない部分を考えてそう答えた。

「磨く? どうやって?」

「自分の魅力を見つけることからやってみて」と言ったら、

「じゃあ、そうしてみる」と言って、お金を置いて帰っていった。帰るときは元気が出ていたので、あれでよかったのかもしれないなと思った。復縁したい人とはうまくいかなくても次につながるかもしれない。彼女の幸せを考えたらそういうことなんだろうなと思った。


「バイト代、中々たまらないわね」秋さんが寄ってきて、

「そうだね」とため息をついた。私は未熟すぎるから、母たちよりも格安料金にしておいた。東条さんのように正式な占い料金の半額なんて、とてももらえそうもなかった。

「でも、頑張ってたね。言葉遣いも変えてたし、相手が元気が出ていたのが一番良かったね」と言ってくれたのでうなずいた。悔しいけれど、東条さんが言ったとおりだった。占いを信じないと言う人も多い。「占いなんて、どこまで当るんだよ」と学校で馬鹿にされたこともある。でも、東条さんの言うとおり、そういうものが誰かの元気の種になっているのかもしれないと気づいて、私もそういう占い師になれたらいいなと思った。目先の派手さは飽きられると東条さんが言っていたけれど、確かに、いつの間にかいなくなる占い師はそういう人が多かった。

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