表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fortune-teller  作者: marimo
11.先生の正体
45/266

先生の正体3

「あなたも評判が両極端になりそうだね」

「どういう意味だ?」

「そのままの意味」

「お前は恋愛したこともなさそうだな。俺が鍛えてやるから、楽しみにしておけよ」

「はあ?」と呆れてしまった。

「まだまだ、だからな。色々と改造しないとそのままだと俺とつりあわないし」

「あなたと同等に見られたくないんだけど」

「その言い方はやめろよ。うれしいくせに」駄目だ。どこまで言っても、おめでたい男だ。つける薬がないタイプに違いない。

「自分を改造したほうがいいよ。あなたの場合はいつか、刺される」

「視線が刺さって痛いね」

「あっそ」と言ったら、

「お前は俺をちゃんと見ろよな」

「占い師としてしか興味ないからね」

「子供だ」

「うるさいの」と言い合ってから、ため息をついた。


 送ってもらいながら、

「気をつけろよ」と言ったので、

「なにを?」と聞いた。

「色々あると困るからな」

「あなたの友達のことは言わなければいいんでしょ」

「ああ、あいつらも気をつける必要はあるけど、それは一部だけだよ。今度、教えるよ。怒らせるとまずいやつが二人いるけど、それ以外は張り付いているだけだから。そっちじゃなくて、お前の先生のほうだ」と言われて、この間のことを思い出した。先生は辛そうだったので、何も聞けなかった。

「あの人の孫が来たんだろ」

「どうして知ってるの?」

「近所の噂。あの人の場合は噂されやすいからな」

「どうして? 最初は変わった人なのかなと思ったけど、話しやすくて優しい人だよ。相談も親身になって乗ってあげてる。偏屈だと教えてくれた人がいたけど、全然違ったよ」

「偏屈ね。それは言われているさ。あそこに住んでるから、やっかみでそう言うんだよ」

「やっかみ?」と言われて首をひねった。やっかまれるようなことはしそうもなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ