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Fortune-teller  作者: marimo
迷惑書留
257/266

毛皮を着た理由1

 東条さんに付き合ってもらって、夕方に出かけた。

「プロキオンは営業は?」

「デパートの催しとショッピングセンターのイベントと、あとは、若者向けイベントのブースに参加してる」

「儲かってるね」

「それなりに。宣伝も兼ねている。さっきまで、俺も駆り出された。女の子が列を作って大変だったんだ」とうれしそうだった。

「なんだか、心配になってきたな」

「おれのことか? 大丈夫だよ。女の子が群がっても、ちゃんと対処したから」

「違う。蒲生さんのお母さん。ああいうことをする人って苦手だ。高飛車で、なにがなんでも相手のせいにするタイプなんでしょう?」

「そうかもな。とにかく、俺たちに落ち度は一切ないから、お金を返せばいい話だ。受け取るにしても、謝罪が先だ」

「親が謝罪するものなの?」

「普通は子供に謝らせるけどな。もう、あれだけあったら、相手は謝罪どころじゃないだろうからな」

「相手のことをどう調べるの?」

「相手は一人息子だからなあ。兄弟がいたら、その素行調査というのも使えたけれど、出たとこ勝負で行こう」

「はあ、まあ、いいんだけれどね」

「俺とお前がいたら、なんとかなるさ」と言われてしまった。


 相手の住所の近くまで来てから、喫茶店に入った。東条さんが、喫茶店の奥さんに、この近くの住所の話を聞いていて、アパート名を告げていた。

「ああ、あそこね」と言いながら地図を調べてくれたら、そばにいた人たちが、

「ここって、あの奥さんの家の近くじゃない?」と言い出して、その人たちが噂話を始めた。

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