表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fortune-teller  作者: marimo
意外と優しい
238/266

意外と優しい1

 パトカーが来て、警察から話を聞かれた後、おじさんの家で待つように言われて、移動することにした。近所の人が何人か集まってきていて、警察の人が、

「はい、戻ってくださいね」と、呼びかけていた。と言っても、田んぼ、畑の多い場所なので、それほど人は多くない。先ほど襲われたときも、通りかかる人は一人もいなかった。

「あの人がお父さんを殺したのかな?」心がまだ落ち着かず、何を言っていいかも分からず、一番気になっていたことをつい聞いてしまった。

「お前、いきなりそういうことを言うな。事情も分かってないんだし」送ってもらいながら、東条さんに怒られた。

「でも、だって、気になって」

「お前の父親は殺人と決まってないのに、お前が決めつけて言ってしまったら、大概の人は驚いてしまうぞ」

「そう言われるとそうだけれど」なぜか、あの人がひき殺した犯人だと感じていた。ほとんど確信に近いものがあった。

「事情を詳しく聞いてみないと分からないだろう。でも、お前はそう感じるのなら、そうなのかもな?」

「あの人、お父さんとかかわりがあるんだろうね。それで私も狙ったのかな?」ナンバーを確認したら、あのひき逃げの車だと分かった。喫茶店の見える位置に止めていなかったようで、それで、あの時、喫茶店の近くに居ても分からなかったのかもしれない。

「見張ってたのかな? あの店で」喫茶店から、私とおじさんが何度もうろついた場所は見えなくもない。ただ、人影がいるとしか認識できない程度だ。それでも不安だったんだろうから、何度も見ていたのかもしれない。

「あいつが本当のことを言えば、分かるだろう」

「本当のこと?」

「元木たちの態度と変わらない場合だと長引くから」

「ああ」としか言えなかった。ああいう人たちの考えることは良く分からなかった。

「とにかく気にするな。家に戻ってから話したほうがいい」と言われてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ