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Fortune-teller  作者: marimo
黒い車の人
230/266

黒い車の人1

この章は注意が必要な表現があります。ご了承ください

警察から電話があった。確認してほしいと言う。

「なにを?」おじさんに聞いた。

「カメラの映像がどうとか言ってるぞ」

「カメラ映像?」

「車が映っていたらしい」

「え?」さすがに驚いた。

「それで確認にしてほしいそうだ」

「調べていたんだ? てっきり、調べないかと思っていたのに」

「お前の父親のこともあるからじゃないか? 不審な点がいくつかあるから」

「ああ、それで」

「とにかく、用意をしなさい」と言われてうなずいた。


 警察に行って、映像を見せられたけれど、

「わかりません」としか言えなかった。猛スピードで走る不審な車が付近の監視カメラに映っていたようで、

「目撃した人にも連絡を取ったけれど、忙しいので、もう少しかかるそうだから。ただ、車のナンバーが映っているので、それでわかるかもしれない」と言われて、驚いた。

「父を殺した犯人ですか?」

「え、ああ、あれは、まだ、殺人と決まったわけでは」

「事故だとしてもおかしな場所じゃないですか」

「えっと、まあ、そうなんだけれどね」割と若い警察官の人が困っていて、

「あれは、今調べているから」

「私のひき逃げ未遂も、父のことがあったからですか?」

「うん。まあ、手掛かりがほとんどないからね」と困った顔をしていた。


 結局、それ以上は分からないと言うことで帰ることにしたけれど、

「おじさん。お父さんの死因って、なんだろうね?」

「調べても、まだ、わからないようだから。任せるしかないだろうね」

「お父さんが守ってくれたのかもしれないね。駐車場でいきなり電話が掛かってきて、さすがに怖かった。とっさに動けないものだね」

「私が真珠を一人にしたから」

「違うよ。安全なところに移動してから出たらよかったんだよ。急ぎじゃないし」

「だとしても気を付けるしかないな」

「そうだね」としか言えなかった。


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