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混沌に染まる  作者: 式 神楽
第三章 オークション
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第五十七話 愚か者の名は

第五十七話です。一日空けてしまいました、もうしわけありません!あと数話、第三章も最後までたのしんで頂けると嬉しいです!

いつも応援ありがとうございます、ブックマーク評価が少しずつ増えている事に幸せを感じています。ほんとうにありがとうございます。

 壁際に走って行った桜が地面を汚す。

 「ごべんなさい…っぐす、げほっげほっ!」

 「いえお気になさらず。それにあれは、人では無い。醜さを餌に育った畜生です。」

 押し殺した吐き気が再び沸き起こる。顰めた顔、憎しみと怒りが隠せない。レティシアは苦しい顔をしながらもなんとか耐えている、しかしこのまま二人を居させては心が壊れかねない。


 「ビンさん、彼女は頼みました。待っている二人と合流してすぐに向かわせます。」

 部屋で待つ龍貴とがラーシュが加われば圧倒的な戦力になる。いくら不気味な奴が相手だろうとそこまで差があれば万が一はあり得ない。

 しかしビンは何も言わず、必要無いと首を横に振る。目線の先の彼女には増援や協力など要らないと信じている顔だった。


 ベルフィーナも食い下がることはせず、無言の信頼を彼女の背中に向けて去った。レティシアと桜を連れて足早に会場を去る。長い廊下、赤い飛沫を見せないように二人を支えながら待つ二人の下へと走った。


  

 脱いだ偽りを捨て去って、さらに別の仮面を見せた男は可愛らしく笑みをつくる。天使の顔とは苦しいほどに差異が有る卑劣な表情、そして不気味さで見せた幻覚の羽はどす黒く濁っていた。

 天使にも悪魔にも成れない、研がれ輝く刃に映るは狂った人畜生。好青年の顔だった時とは纏う雰囲気さえも全く違う。


 「ふふふ、どうかな。昨夜慌てて拵えたんだけど…よく出来ているでしょう?」

 クスクスと口元を抑えて笑う仕草は歳不相応な少年の様。とても自然で演技をしている様子は欠片も見えず、まるで少年の人格が憑依してしまったかのようにも見えた。


 「道化を演じるには趣味の悪い…」

 「演技、ふふふっ。そう思うなら試してみるといい。」

 作り物、仮面とは思えない精巧な顔は切なく笑う。無垢から時折覗き出る卑劣な影がゼアリスを嘲り挑発した。両手で回した大振りのナイフが空を切って音を鳴らす。


 視界から消えた彼の姿が足元に現れ、交差したナイフが喉を搔っ切ろうと迫った。しかし単調な攻めを読んでいたゼアリスは反撃を正確に合わせた。跳び上がり伸びた彼の身体に杖の横薙ぎ。持ち手を捻り可動させた柄から鋼鉄製の棘が突出した黒杖が【フェイス】の脇腹を深く抉る。


 はずだった。完全に死に体、回避が出来る状態では無かったのに。

 煙を掴んだように杖から逃れた彼の身体は視界の上、見上げた宙に浮いていた。

 「な…っ!」

 地に落ち触れた羽が一枚、焼け焦げて滅んでいく。どす黒く咲いたのは現実で、広げた花弁が羽ばたいて風が凪ぐ。触れてしまえば壊れていくのが見て分かるほどに脆く、妖しく揺らめいたのは天使を真似て儚くも魅せた醜い翼だった。


 「ああ…早く、その綺麗な顔を歪めたい。絶望の表情で剥ぎ散らしてあげるからね…ふふふっ。」

 唸り上げた風がゼアリスに吹いた。巻き起こされた突風に乗せられた小さな投げナイフが不規則に舞い踊り、彼女の八方を取り囲んで切り刻む。弾き落とした刃もすぐに風に掬い上げられてしまい、避けようとも隙間なく襲い掛かる斬撃に傷が増えていった。


 「くっぐうぅ…っ!!」

 刺さったナイフが風によって強引に抉り抜かれ走った激しい痛み。思わず上げた苦しみの声に嘲笑が返ってくる。膝を着き丸まった背中、血飛沫が上がって風を赤く染める。追い込んだと確信し笑った【フェイス】、しかし笑顔を地面に落としたのは彼だけでは無かった。


 首元に幾本も束になったナイフが迫る。風に押された刃は肉を削り飛ばさんと赤い尾を引いてゼアリスへと一斉に襲い掛かった。打つ手無しかと思われたその時。有ろう事かゼアリスは避けるでもなく、自ら顔を斬撃に向かって差し出したのだ。


 「っっ!!?」

 刃の雨が降り注いだのはゼアリスの顔…の向こう側地面に敷かれた絨毯だった。ズタズタに切り裂いて動きを止めたナイフを彼女が鋼鉄の棘で叩き潰す。

 あまりに予想外な出来事に思わず【フェイス】も風を操るのを止めてしまう。舞い降りた彼が驚愕の顔で後退し、立ち上がったゼアリスに血走った眼を向けた。


 「な、何故…」

 「いっ、何故?それは自分が一番知っているだろう?」

 鋭い痛みが全身に走る。膝を払い、今度は彼女が挑戦的な笑みを浮かべた。


 手足、腹、背中、計数十か所にも及ぶ傷が先ほどの攻撃の激しさを露わにしていた。しかしただ一か所、傷どころか汚れも付着していない場所がある。

 刃踊る突風は不規則に吹いていたと思われた、そして当然【フェイス】も全く手を加えずにいたはず。しかしどこか無意識の内、ナイフがその場所に当たりそうになると動かした風。彼が意識の外でさえも絶対に避けたかった、それはゼアリスの()への傷だった。


【フェイス】という名の元となった顔を奪うことへの異常な執着、綺麗な状態で手に入れたいという願望がまさか仇になるとは彼自身にも驚きの事実。


 「さて、地面に触れた天の使いがどうなるか…言わずとも分かるな?」

 「くっ、そぉがあ!!」

 これが好機とゼアリスが笑う。

 翼を使い後ろに飛び退いた【フェイス】。ゼアリスもまた飛ばれては厄介だと、間合いを詰めようと攻め込んだ。その時、


 ドッガァアアンッッ

 二人の間、邪魔するように飛び込んできた影が会場の壁を突き破る。轟音と共に吹き飛んだあれは…

 「リョウマ、?」

 彼女が見たのは崩れた壁では無く、ステージの方向。彼が戦っているはずの方角には頬杖を突いて欠伸をするアディラと、不気味な男の姿だけ。見間違いでは無い、煙を引いて吹き飛んでいったのは彼だ。


 大穴を覗くと見えない程先まで続く破壊の跡。彼の身体は何処まで行ってしまったのか、壁を何枚も突き破った先には何もいない。

 「なん、だ…」

 呆気にとられていたのは【フェイス】も同じ、突然の飛来物が当たらなかったことにホッと安堵していた。先に我に返ったのは彼の方、慌ててゼアリスから離れて息を吐く。

 状況が変化した、絶好の機会が潰れてまたも彼を宙に逃がしてしまう。同じ手はもう通じないだろう、大きく広げた翼が濁り光った。


 「ふっ、ふふふ!危ないところだった。見るにどうやらぁ、仲間のようだね。」

 「だとして、貴様には関係ない。」

 「良いのかい?言いにくいが…ん-生きているだろうか、ふふっ!」

 わざとらしく癪に障るような言い方をした【フェイス】が壁の穴を指さして笑う。視線をそらそうとしているのだろうか、しかしゼアリスは彼を見詰めたまま。それをを見てつまらなそうに舌打ちをした彼が鼻を鳴らし、広げた翼を小刻みに震わせ始めた。


 「まあいいさ…こんなことで俺の怒りは収まらない。知っているかい?翼にはこういう使い方も、あるのさ!」

 風に乗って滞空する彼が胸の前で翼を折りたたむ。震えた黒い翼は羽を逆立てると淡く輝きを灯し始めた。次の瞬間、勢い良く花開いき宙を覆った翼から放たれる無数の礫。鋭いオーラを纏った羽が一枚一枚、影を落とした地面に余すことなく降り注ぐ。


 「な、ぐっ!!」

 狂気の雨から避けるゼアリスを追う。羽の刃が逃すまいと彼女がいた場所を、次の瞬間には黒く染めていった。羽が掠った傷口が地面に刺さる羽と同じように綻びを見せていく。皮膚が、肉がボロボロと落ちていくような異常は確かな現実だった。


 「ふふ、あはハハッ!どうだ、恐ろしいだろう。自分の身体が滅びゆくのを馬鹿みたいに眺めていると良い!なあに安心しろ、当然首から上は綺麗に残してやるさ。」

 露出した彼女の二の腕が徐々に焦げ落ちていく。流れる血までもすぐに凝固し、崩れてしまう。

 「…ビンっ!」

 愉悦の笑みを浮かべ空中を踊る彼を無視したゼアリスが護衛騎士の名を呼び、腕を真横に上げ差し出した。傷口からどす黒い靄が立つ。


 「くっ…」

 刹那、鋭い痛みが腕に走る。鮮血が噴水のように上がり、彼女の顔に飛沫をかけた。針に糸を通すかのような閃光の一撃、ビンが振るった直剣はゼアリスの傷口を正確に削ぎ落し、滅びを止めたのだった。

 ドクドク流れる血も固まることは無く、先ほどは無かった痛みも感じる。骨が見えるかという手前、激しい痛みに汗が流れるが一先ずの心配は止んだ。


 しかし不利な状況は変わらない。不敵な笑みを浮かべ翼を撫でる彼を見上げたゼアリスは、打つ手の少なさに内心舌打ちをこぼした。

 


 「君の番だと、言ったのだが。」

 自分と同じように退屈を噛む少女に近づく。虚ろな目で見つめているのはケースに入った少女、大人しく座る商品に何を思うのだろうか。


 「ぼくはまだいいや。」

 はじめあんなにも好戦的だった彼女がどうしてか、既に決着したというのに戦う気配も見せない。それならば仕方ないと、ゆっくりと階段を上り始めた。

 戦う気が無いのなら焚きつけるだけだ。先の彼とは違いこの子が相手ならば退屈を埋めらるだろう、ついこぼした笑みを抑えゼドはアディラに近づく。


 「…あんまりぼくのリョウマを舐めないでよ。」

 ゾゾゾワッッ

 彼女の間合いに指が触れた瞬間、足の先まで走る寒慄。絶海の底に包まれたような凍えは、ついに身の震えさえも止めてしまった。視線は外れているというのに、その大きな目で射殺されているような幻を覚える。


 生まれて初めて心を覆う感情の名前は知らない。ただ自分の身体は言う事を聞かずに、勝手に足を引かせる。三歩後退してやっと気が付いた、自分が逃げたという事実。

 そこに悔しさは無く、無感情で言葉を飲み込んだゼドは商品の下まで歩いて行った。確かな足取りの中、満面の笑みを浮かべたゼド。


 「…そこまで言うのなら、私はすべきことを。」

 透明なケースの前で頭を下げた彼は地面に溜息を落とした。退屈を埋めてくれる存在がようやく目の前に、そう思うと息を吐いた唇が震える。楽しみの前に心残りを処理しようと、彼は商品を押して裏手に消えた。


 「どうしたのリョウマ、君はそんなんじゃあ…」

 一人残されたアディラは、大穴の先に飛んでいった彼を想う。心配を握り潰し吐いた言葉、信じて待つ彼女は虚空を見詰めた。

 

 

 パラパラと落ちる破片。背中の激痛と遠い悲鳴に意識が戻された。霞む視界に映るのは居るはずの会場とは明らかに異なるもの。身体を起こそうと掴んだものも崩れてしまう。

 (俺はなにを…)

 ぼやけた景色が明瞭さを取り戻してきた。力任せに突いた手で身体を起こす。急に動いたからか口内に流れ出た血を吐き飛ばし、状況の確認をするために辺りを見渡した。


 眼の前にはずっと続く穴の開いた壁、後ろも壁で罅が入っている。ゼドとかいう男に吹き飛ばされたのを思い出した。激突した背中がまだ痛むがあの爆撃をまともに受けていたら、そう考えると恐ろしいが今は良かったと言える。

 

 手足を繋がれ動かせない身体、そこに無防備な腹目掛けた一撃。幸いだったのは手首が利いたことだ。龍馬は【灰屍】を咄嗟に返し、掌底を防ぐことで直撃を免れたのだった。一瞬でも遅れていれば痛みだけでなく、体に空洞のおまけがついていただろう。目の前の壁のようになるのは御免だ。


 「くっそ…」

 悪態をついたのは強制的とはいえ戦いから離脱させられたことに対して、そしておかしくなってしまった自分に対してだった。頭を振るって雑念を飛ばそうとするが、かかる霞みが晴れないでいる。

 聞こえる悲鳴の方へと意味も無くフラフラと歩いて行く。どうしてしまったのだろうか、まるで自分が自分では無くなってしまったかのような感覚が煩わしい。


 ……

 「ぐっっ!!」

 バゴンッ

 頭痛を納めようと殴りつけた壁に小さく穴が。変な音、声に似た何かが脳で鳴る。話しかけているのか聞こえてくる何かが絡みついてとれない。


 手を着きながら曲がった角、突然奥から走って来た獣を反射的に切り捨てる。一瞬にして三つに分かたれた胴体は血を噴いて崩れ落ちた。

 ガルルルルゥゥッ

 気が付けば囲まれていた龍馬。牙を輝かせた獣たちは、生物型血戦兵が一つ。鋭利な眼光に加え牙も爪も恐ろしい凶器のよう。全身を覆う固く赤い体毛、そして短く尖った耳。四つ足で低く威嚇した獣たちはふらつく獲物を捕食戦と涎を垂らしていた。


 狭い廊下、一体が吠えたのを合図に飛び掛かる。地を這うもの、壁を駆けるもの。時間差で飛びついた五体を龍馬は据わった目で見据える。

 隙間を縫う斬撃、唸り空気を裂いた【灰屍】が作り物の肉体を滑り払う。勢いそのままに命を分かたれた塊が地に落ちていった。


 血糊を振り払い前髪を上げる。一帯が赤く染まった廊下、やっと静寂の訪れた空間で心を落ち着ける。

 ……

 しかし謎の音はまだ止まない。頭痛は収まったがさわりの悪く、はっきりと聞こえない囁きに苛立ちが募る。


 感情に任せ我を振るうとは、全く愚かよのう。


 今度ははっきりと、そして聞き覚えのある声が頭に響く。先ほどから語りかけて来る声とは違う、瞑想していた時に聞いた()の声。

 「誰だ!!」

 叫び声がこだまする。振り向いた先には誰もおらず、気配さえ感じられない。

 

 異なことを、とうに知っておるだろうに。


 返答に目を瞑り震わせた瞼。開いた目で見たのは右手に握る彼女、【灰屍】。刀が話すなど馬鹿な、そう言って封じた考え。しかし確かにあの時も聞いたのだ。

 「灰、屍…お前なのか。」

 伝え聞いていた、彼女が生きた刀であるということ。ただの武具である彼女が炎を吐き殺気を放つのも、大昔に獄龍寺一龍齋が屠った鬼の首領【灰屍】の心臓を素材に鍛えられたからであるのは疑いようもない。しかしまさか言葉も吐くとは驚きだ。


 龍馬よ、お主何を想う。我に、何を感じる。


 それは凝縮され計り知れないほどに重く、手に余るほど巨大で、そして飲み込めば嬲り犯されてしまうほどに凶悪な殺気。目に見えて溢れた出た恐怖が肌で踊り、拒否を許さない囁きは死の快楽を見せた。

 

 そうだそれが本来の、本当の【灰屍】だ。お前が魅せる我などほんの一端よ。


 静かに揺らめき始めた紫の炎。刀身にゆっくりと走る紫炎は確かな熱と殺気を持っていた。しかし、それは彼女が放つそれには遠く及ばない。

 「俺は、お前にふさわしくないのか…」

 悔しさよりも確実な実力の不足。彼女の力を引き出せない自分のどこが最強の剣士か。


 今のままでは、な。あのアディラという女の方がお主を知っているぞ。龍馬、自分を偽るな。いくら取り繕うと、お主は奴の血を濃くその身に宿しているのだ。


 お前は誰かと自分に問う。りょうま、リョウマ、龍馬…どこに本当の俺がいるのか、彼女の声はもう聞こえない。答えの見えない問いの答えを探すために歩き出した。

 「禅問答みてえだ…」

 そんなに簡単なもんじゃあない。巡る考えを塗り潰しながら、辿り着いた広間。

 隅で怯える二人の男に反対の通路から時同じく姿を見せた女。男達の前には天井に頭が着きそうなほどの巨躯で二人を見下ろした、人に似た怪物。小さな頭には付属品程度に施された目鼻に口。


 「ひっ…っ!」

 短い悲鳴も虚しく、奇形に発達した巨大な手で二人の頭が握られた。怪物は標的を女に変え、鈍間な動きで迫る。遠くから龍馬を見詰めて動かない彼女、怖気てしまったのだろうか延びる巨大な両手を避けようとしない。


 逃げろと叫ぶ暇はない、自問自答も投げ出して走った龍馬が間一髪で巨体を切り刻む。地面に落ちる肉塊と弾け飛んだ鮮血の中、彼女と目が合った。時間がゆっくりと流れる感覚、二人ともに目を離さない。


 何を悩んでいたのだろうか、問いかけも今は忘れてしまった。視界の靄も完全に晴れてそこには一人。

 瞳に映る飛沫が互いの頬を赤く染めた。血糊を払い納刀した龍馬は女の下に近づくと、頬に付着した赤を指で落とす。艶に濡れた髪がサラリとかかり、血の臭いを感じない程に甘美な香りが鼻を擽る。


 「こんな所で…早く逃げろ。」

 「…ええ、ありがとう。」

 か細い声が喉から聞こえた。自分でも何故触れたのか分からない。あまりに自然な動作、頬の汚れが許せなかった。指に残った血を拭い彼女の横を抜ける。振り返ることはしなかった。



 残された彼女は数分の間立ち尽くす。呆けた顔で撫でた頬に感触を思い出そうとするが、自分の熱で上書きされてしまった。既に居るはずも無いのに振り返ったのは名残惜しさから、当然彼の匂いすら無くて心が空いた感覚だけが残る。


 「……はあ。」

 溜息が熱かった。走る痛みに目を瞑る。

 どんな薬をつけようと治らない。男が刻んでいった傷は衝動の炎を灯して、消えてはくれなかった。

最後まで見て下さりありがとうございます。これからもどうかよろしくお願い致します!!

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