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股間は爆発する、にアンダーライン引いといて

はい?


教師の勘から大きく外れた大暴投の言葉に俺はキャッチし損ねる。

あわてて、ボールを取りに行く。どういうことだ?

言葉をうまく拾おうとするが、正しい返球が見つからない。

叱ってください?

はい?

少しでも読み取ろうと彼女の表情に目を向けると、彼女が驚いている。

いや、なんでやねん。

そっちがゆうたんやんかあ。


(なんで関西弁だよ)


あ、ギン、関西弁とかわかるのね。

とかなんとか考えているうちに、彼女の白く美しい顔が真っ赤に染まる。

顔どころか全身真っ赤のようだ。口元に当てた手も真っ赤だもの。


「は……は……はわああああああああああああああああああああああああ!」


赤い姫が彗星のようにバタバタと手を上下させる。三倍の速度かな。


「違うのです! 違うのです!」


と、いきなり俺の手を取って何かを伝えようとするが、お忘れなく、彼女は人見知りのお姫様。

ぽん!

と、己のしたことに気づき、恐らく通常の三倍の速さで彗星の如く去っていく。

ヒメナさんも慌てて追おうとするが、流石にこのままはまずいと考えたのか一度振り返り


「今のは……夢だ!」


うん。ヒメナもこんらんしている!


「大丈夫です。追ってください」


何も大丈夫ではない。

大丈夫ではないのだけど、第三王女は奇声をあげ去り、冷静そうな護衛騎士は混乱していて、俺はまず何が何だか分からない。すべてがハプニング。

ならば、もう理屈ではない。いうだけだ。何も大丈夫ではないけれど大丈夫です、と。

ヒメナさんも何が大丈夫か分かってないだろうけど、そもそも混乱した頭なので、何かなんとなく納得した様子で追いかけていった。


……さて、どうしよう。

俺は視線を下に、自分の股間に向ける。

思い出してほしい。

人見知りのお姫様が俺の手を握ったとき、ぽん! と……。

あれは姫様が照れての効果音ではない。

実際になったのだ。

……俺の股間から。

爆発した。

マジで爆発した。


(あー……えっと……大丈夫か?)


ダイジョウブデハアリマセン。

え? 何? あの子教え子じゃないよね?


(えと、たぶん玉座の間でのやりとりを見てあの姫様がお前を先生と崇めたとかじゃねえ?)


え? そういうのもなの? え? じゃあ、これからも、そういうのあるよね。え?


(あ、あー。あの教え子判定された場合、なんかちょっと光るみたいよ)


あー、じゃあ、姫様が輝いていたようにみえたのは王族のオーラとかじゃなかったのね、ふーん。っていうか、そんな急に爆発するの?

結構激痛である。

これは初級イ〇なのか中級イオ〇なのか、最上級イオナ〇ンなのか。

分からない。すべてわからない。

ただ、痛い。

股間が痛い。

へいギン? どういうこと?


(スミマセン。ヨクワカリマセン。)


おい、急に機械っぽくなるな。

二朗め! 二朗め!! 二朗め!!!

これから予想されるであろう数々の苦難とか今どうでもよくなった。

俺は絶対に教え子に手を出さない。

手を出さないから。

もう俺の股間が爆発しませんように。

内またでよろよろと歩きながらなんとかベッドにたどり着いた俺は倒れこむように、というより倒れこんだ。そして、枕を濡らした。股間の痛みで。


そうして、俺は異世界先生としての一日目を終えた。


お読みくださりありがとうございます。

ここまでで序章終了となります。


少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたなら有難いです……。


よければ、作品作りのモチベーションとなりますので☆評価もしていただけるとなお有難いです……。




この作品の為に、長編や短編で修業兼世界観作りしているので更新間隔はこの後は、かなり空くと思われますが、それでもよければブックマークよろしくお願いします。



改めて、お読みくださりありがとうございます。

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