21.書籍発売記念 エピローグ(後編)
書籍版『傷跡の聖者』の発売を記念し、本編のその後の物語を公開します。
今回のお話も引き続き、〝聖女〟イクシアーナの視点で進行します。
列聖式典のために中央広場に集った人々は、水を打ったように静まり返っていました。
私と同様、イーシャルが賢人会から退くことを、受け入れ難かったのでしょう。
片や彼は、周囲の反応などまるでお構いなしに、実にあっさりと壇上を去ってゆきました。
「……アゼルナ、あなたは知っていた? イーシャルに続投の意志がないことを。実を言うと、私は何も聞かされていなかったの」
尋ねると、アゼルナはどこか気まずそうに口を開きました。
「……はい、知っていました。でも、イクシアーナ様には言うなって、ケンゴーに口止めされていたんです」
「どうして口止めを?」
「理由は聞けませんでした。口止めされたとき、あいつ珍しく、すごく切羽詰まった顔をしていて……」
納得がいかなかった私は、式典が終わるなり、真っ先にイーシャルのもとへ向かいました。
「……後進に道を譲る、なんて言っていましたが、あれは本心ですか? 正直に言いますが、その時期はまだ早いんじゃないですか?」
私は声を荒げていました。冷静でいなきゃとは思っていたのですが、もはや感情をコントロールすることができなかったのです。
「……〝傷跡の聖者〟という存在は、大きくなり過ぎた」
しばし沈黙したのち、イーシャルは静かに話し始めました。
「自分の至らなさが招いた結果でもあるが、今では実に多くの人間が、俺の顔色を伺うようになってしまった。以前は喧々諤々の議論が飛び交っていた賢人会も、既にその活気を失っている。事実、総主教様を除けば、俺に意見する者は誰もいなくなった。その総主教様も、第一回選挙に出馬する意志はないとのことだ。残りの人生は教会のために捧げたいと仰っている。
このまま俺が筆頭の地位に居座れば、図らずも議会に不均衡をもたらす存在になるだろう。それは望むところではない。だから、身を引くべきだと判断した。
あとのことは頼むと、ディダレイに申し伝えている。彼は出馬要請を快く受け入れてくれた。彼ならば、上手く議会を舵取りしてくれると確信している。それに後進が育ったと感じているのも、紛れもない事実だ。俺がいようといまいと、この国の未来は明るい」
イーシャルは、英雄ならではの孤独を背負わされている――私は改めて、痛切にそれを感じ取っていました。
事実、人々は町でイーシャルを見かけるたび、その場に跪き、彼が通り過ぎるまで絶対に頭を上げようとしない、といった有様なのです。彼の言う通り、私やアゼルナ、総主教様をはじめとした一部の人間を除けば、彼と対等な目線で話せる者は、もはやほとんど誰もいなくなっていました。
とは言え、それは決して、イーシャルの至らなさが招いた結果ではありません。彼は昔と変わらず、一切偉ぶったりせず、万人に対して公平な態度で接していたのですから。
でも人々は、イーシャルを神格化せざるを得ませんでした。二度に渡るゼルマンドの討伐、奇跡というほかない急速な戦後復興の実現――燦然と輝く彼の功績は、途方もなく偉大です。偉大過ぎるがゆえ、相対する者は皆、問答無用で彼に畏縮せざるを得ないのです。
「……イーシャルの気持ち、よく分かりました。それと……一つだけ教えてください。どうして事前に、不出馬の意向を教えてくれなかったんですか?」
「……事前に教えたら、さっきみたいに反対されると思った。〝野ねずみ〟に説得されたら、俺の心は揺らぎ、不出馬を翻意してしまうかもしれない。それはあってはならないことだ。だから黙っていた。不義理を働いて申し訳なかった」
頭を下げたイーシャルを見て、私は返す言葉が見つかりませんでした。
彼は国の未来を案じて頭を悩ませていたというのに、私ときたら、事前に相談してくれてもいいじゃない、なんていじけた気持ちを、ついさっきまで抱いていたからです。
ただただ、自分が恥ずかしくなりました。
* * *
(……イーシャルってば、一体どうしちゃったのかしら?)
列聖式典以来、彼の様子は明らかにおかしくなっていました。
今もそうですが、彼は一日中執務机に座ったまま、延々と手紙を書き続けているのです。
ああでもない、こうでもないといった風に、しきりに首を傾げたり、頭を掻いたり、腕や脚を組み替えたりしながら。
「……なあ、〝野ねずみ〟、毎度のことで済まないが、手紙の代筆を頼まれてくれるか?」
これまでのイーシャルは、手紙を書く必要に迫られるたび、そんな風に言って、必ず私に代筆を頼んできました(曰く「俺は字が下手だから、読み手に不快感を与えかねない」とのことでした)。
にもかかわらず、彼はなぜか私を頼らず、自ら手紙を書き続けている――これはもう、ちょっとした異常事態と言ってもいいでしょう。
国の改革を成功に導く過程で、時折見せるようになっていた明るい表情も、今では全く見せなくなりました。四六時中、難しい表情ばかり浮かべています。
その上、急に上の空になったり、何かを言いかけて口ごもったりと、彼らしくない振る舞いもずいぶん目立つようになりました。
(――イーシャルは間違いなく、何か悩みを抱えている。それもたぶん、プライベートな悩みを……)
そうは思うものの、踏み込んだアプローチはできずにいました。
打ち明けた話をすると、私はただ怖かったのです。
自分で言うのもなんですが、イーシャルにとって今の私は、職務上必要不可欠なパートナーです。
この五年間、私たちは職務上の困難を、協力し合いながら何度となく乗り越え、強固な信頼関係を築いてきました。今では彼は、職務に関する悩みならば何でも、進んで打ち明けてくれるようにさえなっています。
一方、プライベートに関しては、お互いに不干渉を貫くという暗黙の了解が、いつの間にか成立していました。
私の見る限り、イーシャルは仕事に一切の私情を持ち込まないように徹底しています。その決意の現れなのか、彼は私やアゼルナに対してプライベートな質問は一切せず、自らのプライベートについて語ることも一切ありませんでした。
そんな関係が当たり前に続いてきたせいで、今さら聞きたくても聞けなかったのです。
プライベートで何か悩みを抱えているの、と。
(――それでも、どうにかしてイーシャルを元気づけてあげたい)
そう考えた私は、イーシャルの賢人会筆頭退任に合わせ、彼のサプライズ慰労会を自ら企画し、内密に動き始めています。彼は騒がしい集まりを好みませんので、レジアナスや総主教様をはじめ、彼と深い親交を結んできた方々だけに招待状を出しました。
彼らは皆、新政府や平和維持軍などの要職に就き、揃って多忙を極めているため、今では互いに交流する機会もほとんどなくなっています。
だから、彼ら一同をこっそりと事務所に集め、イーシャルをあっと驚かせると同時に、久々に旧交を温めてもらおうと考えたのです。
(――待っていていね、イーシャル。慰労会で思いっきり、喜ばせてあげますから! 美味しいご馳走も、たんまり用意しちゃいますからね!)
私は密かに料理教室にも通い始めています。料理の腕は、お世辞にも優れているとは言えませんが、それでも自らの手料理でイーシャルをもてなしてあげたかったのです。
というのも、彼は実にひどい食生活を送っていたから。食事はいつも、近くの屋台で買ってきた不健康そうな軽食で済ませる(しかも仕事しながら、かき込むようにして一瞬で食べる)というのが当たり前。仕事に没頭するあまり、食事を摂り忘れることも日常茶飯事でした。
ちゃんと栄養を摂らないと倒れますよ、と口酸っぱくして言っても、「義勇軍時代の食生活よりはマシだ」なんて返されるばかり。
そこで私は手作りの弁当を、何度も彼に渡そうと試みたのですが、結局は勇気が出ず、毎度毎度アゼルナ食べてもらっていました(そのせいか、彼女は少々太りました)。実に情けない話です。
(――でも慰労会では、いっぱい手料理を食べてもらって、嫌でも栄養をつけてもらわなくちゃ)
私の手料理を、イーシャルが美味しそうに頬張る姿を想像すると、思わず口元が緩んでしまいます――と、そのとき、隣の席のアゼルナが怪訝そうに言いました。
「どうしたんです、イクシアーナ様? 急に薄笑いなんかして。何か悪いものでも食べました?」
「……薄笑いなんてしてませんよ。気のせいだと思います」
イーシャルが不思議そうにこちらを見ていたので、私は平静を装って返しました。
* * *
やがて無事に選挙も終わり、遂に迎えたイーシャルの退任当日。
彼は予定通り、関係各所に退任の挨拶をしてくると言い残し、朝早くに事務所を出ました。
私とアゼルナは、仕事納めに合わせて事務所の大掃除をすると前もって伝えていましたので、イーシャルの挨拶回りには帯同しませんでした。彼が不在の間に、事務所の飾り付けを済ませ、ご馳走も用意しておくためです。
そうこうしているうちに、ガンドレール、リアーヴェル、レジアナス、ネーメス、トモンド、ディダレイさん、総主教様、キトリッシュ枢機卿、リューリカなど、懐かしい面々が続々と事務所に集まってきました。
私たちは昔話に花を咲かせながら、和気あいあいと慰労会の準備を済ませ、イーシャルの帰りを今か今と待ちわびていました。
――でも、いくら待っても、彼は帰ってきませんでした。
「ケンゴーの奴、一体何してるのかしら? 今晩は何の予定もないって確認済みだし、こんなに遅くまで帰ってこないなんて、普通はあり得ないはずだけど……」
ため息混じりに言ったアゼルナに、私はふと思い立って尋ねました。
「……ねえ、イーシャルは出かける前、何か言っていなかった?」
本日、私は食材の買い出しに出かけていたため(新鮮な食材は、早朝の市場で入手するのが最も理想的です)、イーシャルとは一度も会えていませんでした。
「……あ! そう言えば、あいつからイクシアーナ様宛の手紙を預かってたんだった!」
アゼルナはハッとした顔で言うと、自分の執務机に置きっ放しにしていた手紙を手渡してきました。
私は恐る恐る手紙を開きました。
野ねずみへ
本日、挨拶回りを終えたら、その足で旅に出る。骨休めがてら、諸外国を回って見聞を広めつつ、今後の身の振り方について、じっくりと考えてみるつもりだ。
直接別れを告げずに旅立つことを、どうか許して欲しい。野ねずみとアゼルナの漫才みたいなやり取りを、もう見れなくなるのかと思うと、妙に心許ない気持ちになった。どうしても別れの言葉を言い出せなかった。
どうやら俺は、人との別れがひどく苦手なようだ。言い訳じみたことを言いたくはないが、望まない別れを、これまで何度も経験してきたせいかもしれない。
不義理を働いた罪滅ぼし、というわけじゃないが、管理してもらっていた俺の個人資産は、全て野ねずみとアゼルナに贈る。退職金代わりに、二人で山分けしてくれ。
ちなみに寄付金や寄進された土地は、新体制の賢人会に有効活用してもらえるよう、既に段取りをつけておいた。だから安心して欲しい。
この五年間、本当によく働いてくれて、どうもありがとう。
知っての通り、俺はぜんぜん器用な人間じゃない。
野ねずみが傍で支えてくれなければ、間違いなくどこかで躓いていただろう。
感謝の言葉をどれだけ重ねても足りないほどに感謝している。
野ねずみと出会えてよかった。これからも達者でな。
追伸:レジアナスや総主教様をはじめ、これまで世話になってきた皆に、別れの手紙を書いた。それらは全て、俺の執務机の抽斗に仕舞ってある。面倒をかけて済まないが、最後の仕事として皆に手紙を届けて欲しい。よろしく頼む。
私は頭が真っ白になりながらも、イーシャルの執務机の抽斗から手紙を取り出し、その場の皆さんに手渡しました。
しばしの間、誰もが皆、食い入るように手紙を読み込んでいました。
これでもかと装飾され、賑やかになった部屋に、死んだような静けさが漂っています。
「……皆さん、本当にごめんなさい。こうしてせっかくお集まりいただいたのに……手紙に書いてあった通り、イーシャル、旅に出ちゃったみたいです……」
私がおずおずと口を開くと、ディダレイさんはこれ見よがしに嘆息し、苛立ったように言いました。
「……全く呆れた。見下げ果てた男だ」
「イーシャルを悪く言いたくはないけれど、今回ばかりは僕も同感だ」
ガンドレールが呆れたように言い、それからこう続けました。
「――イクシアーナさんを置いて行くなんて、愚かにもほどがある」
「……!?」
私が言葉を失っていると、レジアナアスが躊躇いがちに口を開きました。
「俺には分かる気がします。あいつの気持ちが。ケンゴー……いや、イーシャルは戦役中、大切な戦友を数え切れないほど失った。二度と同じ想いをしたくないって気持ちが、今も心のどこかにあるんじゃないかと思うんです。
だから、ついつい人と距離を取ってしまう。最後の防波堤みたいな心の壁を、自然と築いてしまっている。昔からそんな風に感じていたところがあったけど、別れの挨拶がどうしても言えないって手紙に書いてあって、俺は確信しました。今のままじゃ、あいつは本当の意味で幸せにはなれない。だから……」
レジアナスはそこで言葉を切り、かつてないほど真剣な眼差しを向けてきました。
「壊してやってください、イクシアーナ様。イーシャルの心の壁を。それはきっと〝野ねずみ〟だったイクシアーナ様にしか、できないことだと思うんです」
「そんなこと、本当にできるでしょうか……」
尻込みしていると、できます、という力強い一言が、耳に飛び込んできました。
声の主は、ほかでもないアゼルナでした。
「イーシャルはいつも、イクシアーナ様のことばかり視線で追っていました。ずっと傍にいたから、私にはよく分かります。あいつは間違いなく、イクシアーナ様のことが大好きです。イクシアーナ様だって、あいつと同じ気持ちでしょ? 悔しいけど、ちゃんと分かってましたから」
言いながら、アゼルナは私の手をぎゅっと握りしめました。
「勇気を出さなきゃ駄目です、イクシアーナ様。今すぐ行ってください!」
「……分かりました。私、イーシャルを追いかけます!」
覚悟を決めて口にすると、総主教様が優しい顔で、深々とうなずいてくれました。
「……イクシアーナ、これを使うといい」
唐突に言ったのは、リアーヴェルでした。
彼女は懐から一巻きのスクロールを取り出し、私の手に握らせました。
「このスクロールには、私が先日編み出したばかりの画期的な転移魔術が封じられている。その名もズバリ――〝想い人転移〟だ」
「……〝想い人転移〟!?」
私が繰り返すと、リアーヴェルはこくりとうなずきました。
「〝想い人転移〟はその名の通り、脳裏に思い描いた人物のもとまで瞬間移動できるという魔術だ。しかし、一人の人間を正確に思い描くというのは、意外に難しい。思いがけず、家族や友人のもとに転移してしまうという失敗例が散見されている」
「……分かったわ。でも、きっと大丈夫。失敗はあり得ないって、自信があるの」
私は自らに言い聞かせるように、力強く言いました。
それからスクロールにしたためられた呪言を読み上げ、しっかり目を閉じると、イーシャルの様々な姿が、まるで走馬灯のように、脳裏を過ってゆきます――。
「お前、新顔だな! 何か分かんねーことがあれば、俺が教えてやるから安心してくれ!」
義勇軍の野営地で初めて出会った日、そう言いながらイーシャルが浮かべた、屈託のない笑顔。
私をテントから連れ出し、乱暴しようとした男を、一瞬にしてねじ伏せた彼の頼もしい背中。
私が脱軍した夜に彼が浮かべた、淋しげで優しい微笑み。
「……今の私があるのは、あなたのお陰です。だからこそ、〝野ねずみ〟は、あなたに恩返しをしたのです」
念願叶って正体を告白したのち、雨の中交わし合った、彼との短い抱擁。
そのとき彼が浮かべていた、ひどく曖昧な表情。
神託を受け入れ、自らの心臓を聖剣で貫けと私に迫った彼の瞳に、はっきりと宿っていた断固たる決意。
その直後、仮死状態に陥った冷たい彼の姿。
決闘裁判に勝利し、人々を歓喜させた、あの日の忘れ難い勇姿。
賢人会筆頭として日々改革に邁進し続けた、彼の真剣な横顔。
実に様々な彼の姿が、混じり合って一つに溶け合い、確かな輪郭を為してゆくのを、私はひしひしと感じ取っていました――。
ふと目を開くと、辺りは見渡す限り、夜の闇でした。
そして次の瞬間、急速な落下が始まったのです!
どうやら私の体は、宙に投げ出されていたようでした。
(……嘘でしょ? 転移に失敗しちゃったってこと?)
為す術なく落下し続ける私の耳に、不意に響いてきたものがありました。
――それは尋常ならざる速さで駆けてくる、馬の蹄の音。
(誰かが助けに来てくれたってこと? でも、もう間に合わないッ!)
地面が間近に迫り、思わず目を閉じた瞬間、何者かが私の体を優しく受け止めてくれました。
(……一体、誰が助けてくれたの? もしかして――)
まぶたを開くと、抱きかかえられた私の目と鼻の先にあったのは――呆気にとられたようなイーシャルの顔でした。馬を止めた彼は、あわあわと口を動かし、明らかな動揺を見せていました。
「……こ、これは一体、どういうことなんだ!?」
「――あの、ええと……お、押しかけ女房に、なりにきました!!!!」
思わず口を衝いて出た第一声がそれでした。
(……やらかしてしまいました。もっとマシな言葉は、いくらでもあったはずなのに、なんでまた……)
後悔と気恥ずかしさでいっぱいでしたが、それでも私は勇気を振り絞って言葉を続けました。
「……私のこと、一緒に連れて行ってくれませんか?」
短い沈黙ののち、イーシャルは静かに答えました。
「――ああ、もちろんだ。野ねず……じゃない、イクシアーナ」
イーシャルは初めて出会った日と同じように、一切の翳りのない笑顔を浮かべていました。
国中の人々を笑顔に変えてくれた、〝傷跡の聖者〟の太陽みたいな笑顔――それをずっとずっと傍で守り続けていこうと、私は今、強く心に誓ったのでした――。
WEB版『傷跡の聖者』改めまして完結です!!
登場人物たちがその後どうなったのか気になる、という声を多数いただいておりましたので、書籍版の発売を機に、しっかりと物語を締め括らせていただきました。お喜びいただけましたら嬉しいです。
また今後の参考にしたく、WEB版書籍版問わず、本作の感想をお待ちしております。ぜひぜひお気軽にお寄せください!
それでは、WEB版『傷跡の聖者』を追いかけてくださった全読者の皆様、本当にありがとうございました!! イエニー・コモリフスキより、心からの愛を込めて、感謝を申し上げます!!
改めて言いますが、僕にとっての〝聖者〟は、読者の皆様でした!!