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プロローグ 夢の中のペンダント
今日、私は夢を見た。
そう、こんな夢。
『お父さん!お父さん!首につけてるそのながいもの、なあに?』
無邪気に笑う小さな私と、知らない男の人。
でも、夢の中の小さな私は「お父さん」と呼んでいる。
『きらら、これは「ペンダント」っていうんだ。「長いもの」じゃないぞ。』
『そうなんだー。きらきらしててかわいーね!』
ニコニコ笑って男の人を見つめる小さな私。
『さあきらら、そろそろお家に帰ろうか。』
『うん!帰ってお父さんと、お母さんと、ごはんごはん!』
『そうだな。さ、お母さんが待ってるぞ。』
そこで夢が終わった。すごく不思議な夢だった。
でも、ペンダントには見覚えがあった。
金色の楕円形のプレートに、オリオン座のついたペンダント。星の部分がダイヤモンドになっていて、表面が透き通っていてとても綺麗。
なぜかそのペンダントのことは鮮明に思い出せた。
でも私はそのペンダントの在り処を思い出そうとしたけれど、どうしても思い出せなかった。
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