第十五話 魔法使いという模倣者
怪我をするのが怖い。
死ぬのが怖い。
殺されるのも怖いが、殺すのも怖い。
なにより――失望される事が、怖い。
「はあ」
乾いた風が頬を撫で、朱色の月明かりと少し歩いた場所にある砦へ灯された松明の光が大地を照らす。その光はとても弱々しく、電灯の明かりには遠く及ばない。
そんな明かりに照らされた地面には多くの屍が晒され、その全ては人や動物――僕が知っているソレ等とは似ても似つかない異形だ。
魔物。ゲームや御伽噺の中にしか存在しないはずの、人類の敵。その魔物の屍が大地に晒され、周囲には屋外だというのに血の匂いが充満している。
気がどうにかなりそうだ、と思う。いや……もしかしたらもう既に、どうにかなってしまっているのか。
これだけの死体に囲まれて、血の匂いに慣れて、魔物を殺す事に慣れて。そう考えると、どうしても自嘲の笑みが口元に浮かんでしまう。
――そうやって強気でいないと、本当にどうにかなってしまいそうだと思った。
風に揺れる木々がざわめきが、虫たちと一緒に静かな夜を彩る音色を奏でる。微かに薫る火が燃える匂いは、遠い。そして、死者を悼む声もまた――遠い。
この世界に来て半年と少し。憧れた異世界。妄想した非日常。日常は非日常に浸食され、非日常こそが日常となった。
車ではなく歩いて移動し、銃ではなく剣を取る。自分は人類側の英雄として召喚され、世界には人類の敵である魔物が蔓延っている。
その魔物を殺せば賞賛された。命を奪えば、褒められた。村へ行けば勇者様、英雄様と持て囃された。
そんな、理想の世界。
ここは確かに理想で、素敵な世界だろう。僕のような引きこもりにとってもまた――理想、だった。
理想は、都合のいい幻想だ。そこには痛みなど無く、悲しみも苦しみも無い。
あるのはレベルやレアアイテムという、手に握る事の出来ない無意味な満足感。何の温かみも重みも無い、情報だけ。飽きたら、データが消えれば――無くなってしまう、なんとも薄っぺらいもの。
ああ……。
「――――」
地面へそのまま体育座りをし、その膝の間へ顔を埋める。
遠くに聞こえる弔いの声が、耳に、脳に、胸に――心に突き刺さる。
泣いているのは、今朝方笑っていた仲間だ。鋼の鎧に身を包み、この世界を守りたいと笑っていた兵士だ。一緒に戦おうと笑っていた騎士だ。
顔を知っている。名前も知っている。すぐに思い出せるけど……きっと、すぐに忘れてしまう。
そうだった。この世界に召喚されて今日まで、ずっとそうだったから。
この世界では、毎日のように人が死んでいる。きっと、元居た世界でもそうだったのかもしれない。
でも、この世界は――毎日のように、隣人が死んでいく。しかも、笑ってだ。自分の意思でだ。死ねと言われて、分かりましたと応えて死んでいくのだ。
そして……死ねというのは、英雄だなんだと持て囃される僕達なのだ。宇多野さんが作戦を考えて、オブライエンさんやセレスティアさんがその作戦を精査して、山田さんが命令を下す。
大がかりな戦いが起こる時は、いつもそうだ。僕達には特別な力が授けられたけど、たった十三人で何かが出来る訳ではない。特に、その半分以上は未成年である。
この世界では十六で成人として扱われるとしても、僕達の世界にある法令では未成年である事に変わりはない。それに――うち五人は十六歳にすら届いていない。
そんな僕達を尊敬していると、一緒に戦おうと、この世界を守りたいと笑っていた。その笑顔が脳裏に浮かぶ。その声を簡単に思い出せる。
そして、頑張ろうと――無責任に返した自分を思い出せる。
「…………」
もっと何か出来たのではないか。
もっとうまく立ち回れたのではないか。
もっと、もっと、もっと……。
そう考えても、どうしようもない。もう過ぎてしまった事だ。もう死んでしまったのだ。
今更、どうしろというのか。
ただ。もっと、もう少しだけ上手く立ち回れたら……もっと、沢山の人が助かったのではないだろうか。そう、思うのだ。そう、思ってしまうのだ。
「ここに居たのか、井上君」
その声は少し遠くから聞こえた。弔いの声に交じって誰かが歩いてくる音が聞こえる。
俯いていた顔を上げると、夜の闇に紛れてしまいそうな黒髪に、あまり目立たない色をした外套を羽織った人がこちらへ歩いてきていた。
僕達十三人の中で一番年上で、実質的なリーダーでもある人だ。そして、その後ろへ控えるのは、彼とは真逆とも言える夜の闇の中でも些かの美しさも損なわれることのない金髪と、白いドレスのような服を纏った女性。
山田蓮司さんと、エルメンヒルデさん。
その関係は、まるで太陽と影のよう。傍に太陽が居るから、影が目立つ。
「山田さんか」
「……なんだ。随分と元気が無いみたいだな」
山田さんの声は、今までと何も変わらない。旅をするようになってから今日までと変わらない。人が死んでも、変わらない。
その事に、理不尽だと思っても苛立ってしまう自分が居た。その事が理不尽だと分かっているから、口に出す事が出来ない。
だって、守らなければならない仲間を守れなかったのは僕で、死ねと命じたのも僕達なのだ。
「コウタロウ様。戦いが終わったとはいえ、一人で居るのは危険かと」
「……うん」
幸太郎様。井上幸太郎様。
僕に、そう呼ばれる資格があるのだろうか。英雄と呼ばれる資格があるのだろうか。
女神アストラエラ様から異能を授かっただけの、それ以外はただの人間でしかない。いや、戦う覚悟が半端な僕は、この世界に生きる誰よりも立ち位置があやふやなのだと思う。
そんな僕が――。
「え、っと。あー……」
「……別に、泣いていないから」
「あ、そう」
僅かに言い淀むその声の意図を察して、先に言っておく。
泣いていない。
そう。
――こんなに悲しんでいるのに、僕はもう泣いていない。泣かなくなったのではない、泣けなくなった。辛い事にも、悲しい事にも……少しずつだが、慣れていっている。
多分、近いうちに悲しむという事も無くなるのかもしれない。
「エルメンヒルデ。先に戻っていてくれ」
「ですが、私が居なければ……」
「何とかするから大丈夫だよ」
山田さん達が何かを話している。けどそれは、僕には関係の無い事だ。
そう思って、夜空に浮かぶ朱月へ視線を向ける。
そういえば、僕達の世界にある月は青白かったなあ、と。もう、その事すら思い出せなくなりつつある。確か星座とかもあったはずだが、僕はそこまで詳しくない。旅を始めた時に誰かが星座が無いとか言っていたような気もする。
「どうしたの、井上君。……って、どうしたなんて聞くまでもないか」
「……ごめん」
「謝らなくていいって。きついのはみんな同じだよ」
謝ると、弱音を吐くと、優しい言葉を掛けてくれる。きっと僕を気遣っての事だろう。そう考えると、殊更自分が惨めに思えてしまう。
だってそうではないか。条件は同じなのだ。僕と同じくこの異世界に召喚された人間。女神様から異能を授かった人間。英雄と尊敬され、信頼される人間。
僕と同じ、でも違う。この人の異能は僕のなんかよりもよっぽど使い辛いし、魔力なんて少しも持っていない。そして、しっかりと自分の足で立ち、自分の意思で行動している。
僕とは、全然違う。
「そんな事……天城君達だって、結衣ちゃんだって、必死に頑張ってるじゃないか。僕だけだよ、こうやって座り込んでいるのは」
「井上君だって頑張っているじゃないか」
「僕は……」
「さっきだって、一生懸命頑張っていたよ。おかげで助かった」
頑張ってなんかいない。死にたくないから戦うし、痛いのが嫌だから魔物を殺す。
でもそれは、自分の為だ。
誰かの為じゃないし、世界の為でもない。そんな、上等な理由で戦っているわけじゃない。どれだけ自分を繕おうと、僕の本質は……臆病な僕は、隠せない。不貞腐れたように、また膝へ顔を埋める。
戦うのは怖いし嫌だけど、そんな事を考えてしまう自分も嫌いだ。
折角の異世界。妄想したチート。だったらこの世界を楽しめばいい……そう割り切るには、人の命は重過ぎる。小さな虫程度しか殺した事が無いのに、人型のゴブリンやオークを殺す事は気が狂いそうになる。
「……帰りたいよ」
そう。意図せず、自然に――気が緩むと、本音が漏れてしまった。
しばらくの間。遠くから聞こえる弔いの声だけが耳に届く。やってしまった……そう後悔するが、もう遅い。
こんな、簡単に弱音を吐く僕なんか、きっと皆が軽蔑するだろう。でも、もうそれでもいいかな、と思う。
疲れた。この世界に召喚されて、最初の数週間は良かった。初めての異世界。皆が僕を英雄だと褒め称え、強力な魔法を使えば賞賛してくれた。ずっとあのままだったら、こんなにも苦しまなかったのだろうか。
そんな僕の隣に、山田さんが腰を下ろした。
顔を上げると、胡坐をかいて座っている。
「山田さんは、帰りたくない?」
もうどうでもいいや、と。半ば開き直って、そう聞いてみる。
「俺だって帰りたいよ」
けど、返ってきたのは僕と同じ答えだった。
むしろ、そう返ってくるとは考えていなかったので、驚いて山田さんの方を向いてしまう。
……いや、何を驚く必要があるのか。山田さんだって、僕と同じ人間だ。戦う事はしんどいし、嫌なはずだ。けど……驚いてしまったのは、僕が何かを期待していたからだろうか。
そう考えると――僕は、何を考えているのかと自嘲してしまう。
止めてほしかったのか? 帰りたくないと言ってほしかったのか? 怒ってほしかったのか?
それとも、僕は弱いと、腑抜けだと、見放されたかったのか。
僕は引きこもりだ。自覚している。
中学まではまともだった。けど、高校受験に失敗して、志望校よりいくつかランクが落ちる学校へ通う事になってから親の反応が変わった。
そこからだ。僕の人生が狂ったのは。僕の努力不足が悪かったのか、それとも――部屋の中で腐っていく中で思ったように、僕の周りが悪いのか。
答えは無い。もう見つからない。この世界には親は居ないし、同級生の連中も居ない。
居るのは、この世界で知り合った人達。僕と一緒に召喚された人。僕を英雄だと言う人。僕を英雄だと崇める人。僕を、必要としてくれる人。
……そんなふうに捉えてしまう自分が、嫌になる。心の奥が淀んでいくのが、自分でも分かる。ああ、駄目だ。もう駄目だ。嫌われた。嫌われたくない。けどどうすればいいのか分からない。
僕に求められているモノは戦う事だ。世界を救う事だ。皆を守る事だ。
でも、僕にそんな力は――戦える力はあっても、それを使うための意思が弱い。戦わなきゃと思うし、誰かを守りたいと思う。でも、奮い立たせるべき意志が弱い。戦うのも、怪我をするのも、死ぬのも、殺すのも、怖い。
なにより――失望されるのが、怖い。
また、僕の両親のように、誰からも目を逸らされる事が怖い。
だったら戦わなきゃと思うけど、やっぱり戦うのも怖い。
剣というのは、僕にとってはゲームの中で電子のキャラクターが振る武器だった。間違っても僕の手の中に納まるべきものではないし、知識の中ではたった数キロという軽いものだった。
だというのに、僕に与えられた剣はゲーム一般で最も使われるであろうロングソードではなくショートソード。
しかも、凄く重いのだ。
命を奪う武器は、物凄く重い。女神様の加護で身体能力が格段に上がっている僕でも……精神的に疲れる重さ。一振りごとに精神がすり減っていくのが分かる。
「でもさ。帰れないだろ」
「…………」
「元の世界に帰るには魔神を倒さなきゃならないし、この異世界を救わなきゃならない」
「……僕達じゃなくても、この世界の人達なら……」
「それで駄目だから、俺達が呼ばれたんだろ」
それはそうだけど、と。
子供のような言い訳だ。召喚されたばかりの頃は魔法が使えると喜んだけど、いざ戦うとなると怖いから嫌。今年で高校を卒業するような男が言うような事じゃない。
更に、僕より年下の、今年中学を卒業するような子供も……それこそ小学生だって頑張っているのだ。
ああ、本当に自分が情けない。
「その、さ。全部じゃないけど、少しはその気持ち……分かるよ」
「そんな事……」
気遣いの言葉に、反論する。
それは、弱い自分を理解される事への反発だ。惨めな自分を見られる事への反発だ。
語尾を強めながら言うと、山田さんは声に出さなかったけど、その口元を僅かに緩めた。笑ったのだ。
その事にカチンときて睨みつけると、僕のそんな視線なんか気にしていないという風に肩を竦めた。
「全部じゃないって言っただろうが。少しだ、少し」
「――――」
「帰りたいんだろ? 分かるよ。俺も帰りたい」
「……分かっていないよ。全然。山田さんと僕は、違うんだ」
「そりゃそうだ。俺は井上君じゃないからな。井上君の事を全部分からないし、井上君だって俺の事を全部なんか分からないだろ?」
隣に座る山田さんが煩わしい。
もう、放っておいてほしい。構ってほしいのか、一人にしてほしいのか。そう考えると、自分だけではなく周りも嫌いになりそうだ。
この感覚を知っている。それは、僕が部屋に閉じこもっていた頃、いつも感じていた感覚だ。
一人で居たい。僕以外どうでもいい。血の繋がった親だって、どうなろうが知った事ではない。そうやって引き籠っていた時、ずっと胸の内に溜めていた感情だ。
この世界に来て少しは薄らいだと思っていたけど、結局僕は変われていないのか。
「月並みっていうか、ありきたりなんだろうけどさ。俺は頑張るよ、元の世界へ帰る為に」
「……そう」
でも、一つだけ違う事がある。
いや、いくつか違うのか。
僕の周りには僕と同じように、理不尽な戦いに悩んでいる人が居る。そして……僕に何かをやれではなく、頑張るとだけ言う人が居る。
「僕は……」
「じゃあ俺、行くから。周りにはもう魔物は居ないと思うけど、あんまり一人で居ないようにな」
そして、僕の答えなど聞かずに立ち上がる。
僕がどう答えるのか、この人には関係無い。この人にはこの人のやるべき事が、やらなきゃいけない事がある。
それが、羨ましい。
そうやって、頑張れるこの人が羨ましい。
僕と違って、やらなきゃならない事があるこの人が羨ましい。
「ねえ、山田さん」
「うん?」
「……きつくない?」
僕がそう聞くと、また山田さんは笑った。
「きつくないよ」
そう笑って言えるこの人が、心底から羨ましい。
俺は頑張るよ。
その言葉を、反芻する。
僕は――。
・
戦いとは、始まる前に勝敗が決まっているらしい。
らしいというのは、その知識が優子さんからの受け売りだからだ。
自軍の情報を集め、敵軍の情報を集め、戦場の下調べをして、戦略を練る。戦場に絶対はないが、限りなく絶対に近い精度で作戦を立てる。
そうすれば、勝利が向こうからやってくるとか何とか。
僕にはあの人のように考える頭は無いし、蓮司さんのように度胸も無い。無い無い尽くしだが、同じものは持っている。
きっとそれを口にすると、二人とも顔を顰めて恥ずかしい奴とか言うのだろうが……僕にも、足りない物を補ってくれる、助けてくれる仲間が居る。
戦場の見聞も、自軍の情報も、効率の良い兵士の使い方も、大軍の動かし方も、人に言う事を聞いてもらう方法も分からない。
でも、エルフレイム大陸の土地に詳しい獣人の長が、兵士達と共に前線へ立つドワーフの戦士が、戦術に詳しいエルフの王が、誰からも好かれる美貌の半人半蛇が。
だから大丈夫。僕は、僕がやらなきゃいけない事を頑張ればいい。情けない話だけど、足らない所は補ってもらうしかない。
魔法と未来を視る事しかできないけれど、僕は僕のやれる事をやる。
「こ、っんのぉ!!」
正面から向かってきた蛇人を蹴り飛ばすと、面白いように飛んでいく。その勢いのまま後ろから続くように迫っていた魔物達へぶつかり、攻め足を止めてくれた。
その一瞬の隙に魔力を練ると、纏まって倒れていた魔物達が宙へ浮く。そうやって浮遊させた魔物達を、今度は別の魔物へぶつけて足止めをする。
僕がそうやって足止めをしている間に、僕と一緒に前線へ立っているドワーフ達が自慢の斧で倒れた魔物達へと襲い掛かる。倒れているから卑怯だなどと言う戦士は、この場に存在しない。殺すか殺されるかなのだ。生きるためなら、仲間を守る為なら、どこまでも非情になれる。
そうやって前線を維持している間に、木々の合間を縫って放たれた無数の矢がスネークマンやオーク、ゴブリンへ突き刺さる。驚くほどの精度で放たれた矢は、確実に魔物の数を減らしてくれる。
矢を放たなかったエルフは精霊へ呼びかけ、木々や草を操って魔物達を拘束したり、そのまま圧殺してしまった。
「このまま戦線を維持する! 後ろは世界樹だ、気合を入れろっ!」
僕が檄を飛ばすと、仲間達が呼応して声を上げる。戦場において、戦意や闘争心と言ったものは最も重要だと僕は思う。それが無ければ、簡単に相手の殺意へ呑まれてしまうからだ。そうなれば、普段通りになんて戦えない。
こちらへ向かってきた指揮官豚が剣を振り下ろす。しかし、避ける事無くその手首を右手で掴むと、力任せに握り潰した。肉だけでなく骨まで潰す感触は、何度感じても気持ち悪い事に変わりはない。
絶叫を上げるオークを力任せに投げ捨て、やはりこちらも後続の魔物へとぶつける。そうやって倒れた魔物へは、エルフ達が矢を浴びせた。
そうしていると、今度は突如として周囲の樹木が蠢き始める。エルフの魔術師が、ようやく精霊を木々へ宿す事に成功したのだ。木人とでも呼ぶべき精霊の宿った木々が、枝の腕や根の足を器用に操って魔物達を薙ぎ倒していく。
突然現れた新たな敵に魔物達は混乱し、元から統制というものが無かったとはいえ、中には逃げ出すものまで出始める始末だ。そうやって逃げる魔物を、数体の木人が追っていった。戦場の剣戟に混じって、魔物達の悲鳴が上がる。しかし、その悲鳴もすぐに森の闇へと吸い込まれていった。
あまりに被害が甚大だからか、次第に魔物達の攻め手が鈍ってくる。残った魔物達がこちらを警戒するように武器を構え、しかし本能に任せて襲ってくる事は無い。そうすれば、このまま被害だけが増えると理解したのだ。
そこでようやく一息を吐いて、空を見上げた。
そこには、先日僕が創った転移陣に似た魔物を召喚する魔術陣が浮かんでいる。大きさは、この辺り一面を覆うほどの大きさだ。
使い手の魔力がどれほどか、その凄まじさがよく分かる。まあ、何となく予想は出来るが。
「はあ、中々に緊張するな」
腕を回し、首を鳴らし、軽く屈伸をして身体を解す。
『魔法使い』だと自称しても、やはり僕の異能はどうにも使い辛い。いや、後から掛かる制限が厳し過ぎるのか。
だからこそ阿弥ちゃんと同等の魔力を有する事が出来ているし、こうやって魔法使いでありながら前線で殴り合いの戦いが出来るのだが。なんとも複雑な気持ちである。
今頃、他の皆は大丈夫だろうか。
森の中で魔物達と睨み合いながら、そう考える。
僕の未来視で、魔族達が転移陣からやってくる事は分かっていた。そして、その転移陣がどこに作られるかも。
だからその場所を囲うように陣形を組み、こうやって魔物を一匹も逃がさない包囲網を敷いた。後は、転移陣を通ってやってきた魔物達を四方から強襲する。
敵は前にだけで、仲間は隣と後ろを守ってくれる。最も理想的な夫人だろうと僕は思う。考えたのは、デルウィンさんだ。
正面からの戦いを好むドワーフや獣人達は難色を示したが、被害が少ない事を理由にこの作戦を決行した。誰だって、無用な犠牲は少ない方が良い。だって、この世界はゲームではなく現実なのだ。誇りも大事だが、家族や友人、恋人だって大切だ。
――なにより、誰だって死にたくない。
「では。一つ、暴れようか――」
想像する。創造する。
僕の魔法を。
『この世界の誰も使えない、僕だけしか使えない魔術を』
それは、僕が女神アストラエラ様に願った異能。
この世界の誰も使う事が出来ない魔術とは、言葉通りだ。僕は、どんな現象も想像する事が出来る。きっとそれは、阿弥以上の能力だろう。
いや、この世界の何者――魔神すら一度だけではあるが打倒した能力でもある。
しかし、この異能には一つの大きな欠点がある。
それは『僕だけしか使えない』という事。
魔術とは、魔力を介して想像した事象を引き起こす奇跡だ。阿弥のように頭が固い魔術師なら炎を生み出すのにも大気中の酸素が燃えるからだのなんだの、堅苦しい“回答”が必要になるが……基本的には、頭の中に思い描いたものを現実に発現させる。
そして、この世界の魔術は発展途上で、僕達が元居た世界に比べて想像力が貧相だ。
つまり、何が欠点なのかというと――一度魔術を見せると、割と本気で模倣されてしまう。しかも、模倣されると僕はその魔術を使えなくなってしまう。だってそれは、もう『僕だけの魔術』ではない。『僕以外の誰かも使える魔術』なのだ。
その効果範囲など問題ではなく。規模は小さかろうが、同じ魔術であるなら僕は使えなくなってしまうという辺り、女神様の悪意しか感じない。蓮司さんではないが、この効果を知った時は本気で絶望しそうになったものだ。
……本当に、どうしようもない欠点である。僕が魔術を魔法と言い張るのも、せめて少しでも模倣し辛いようにという涙ぐましい努力なのだ。
しかも、魔力は馬鹿みたいに余っているというのに使い道が無い。魔術を見せると使えなくなるので、魔力が溜まるのも当たり前である。すると、膨大な魔力は使われないまま僕の中に溜まっていく。まさに、正しい宝の持ち腐れである。
「皆、休んでいてくれ給え」
そうやって、勿体無い魔力を少しでも無駄にしないため、僕は足の先から頭の天辺まで魔力を通わせている。
身体能力強化の応用だ。四六時中、それこそ寝ている時まで僕自身を強化する魔術。鋼の刃すら通さない皮膚、接近戦に特化した緋咲さん並の反射神経。はるか遠くを飛ぶ鳥すら視認できる視力に、人鬼すらものともしない筋力。
さて、これだけの出鱈目な身体能力を四六時中維持するには、どれだけの魔力が必要だろうか。おそらく、阿弥ちゃんですら不可能だろう。
……これが、おそらくこの世界で僕だけが使える『本当の魔法』の正体である。派手さも何も無い、身体が頑丈になるだけというなんとも地味すぎる魔法だと自分でも思う。僕が妄想した派手で強力な魔法とは全く別。ゲームでは、剣士よりも魔法使い、バフ系よりも全体攻撃の派手な魔法が大好きなのに。
心の中で涙を流しながら、魔力を練る。
だが、折角の大舞台。魔神が死んだことで、これから先は大きな戦いは目に見えて減っていくだろう。
戦う力は必要無くなる。強力な魔術も必要無い。
これから必要なのは、生きる力だ。物を作る力だ。人を支える力だ。
だから僕は、その為に戦おう。守る為に戦おう。この場に居る人の為に、この人達が守りたい人の為に、この人達を支える人達の為に。
想像するのは、守護者。僕が知る、最強の守護者。その模倣。
「さあ、暴れろ――」
その言葉と共に、大地が隆起する。地面が割れ、埋まっていた岩が顔を覗かせ、組み上がっていく。
想像するのは、岩の竜。モチーフは、勿論僕が知る最強のドラゴン。この世界で最も強力で、気高いドラゴン。そのドラゴン達を統べる、竜の王。
……の偽物である。
しかし。岩で作ったゴーレムの亜種とはいえ、ドラゴンというのは相手の戦意を折るのに最適だ。以前も似たようなモノを作ったが、やはりドラゴンは良い。強くて格好良い、最強の代名詞。
僕の勝手な思い込みもあってか、この手のゴーレムを作る際には、いつもよりも多くの魔力を込める事が出来ている気がする。多分、僕の中でドラゴンという存在にどれだけ理想と憧れを抱いているのかというのも理由の一つなのだろう。
そのドラゴンが、木々を薙ぎ倒しながら一歩を踏み出す。同時に、僕達と相対するように残っていた魔物達が一斉に逃げ出した。
それはそうだ。岩とはいえドラゴン。その巨体はこの場に居る人型の魔物では見上げるほどに大きい。手に持つ剣や斧などでは傷をつけるのが精一杯だと馬鹿でも分かる。
――本物のファフニィルよりも一回りどころか、かなり小さいが気にしない。勿論岩なので声帯も無い。咆哮を上げる事は無理だし、翼はあるが重過ぎて飛ぶ事だって出来ない。
でも、それでいいのだ。ドラゴン。この世界で最強の生命体。僕の想像は、魔術となって顕現するのだから。
そんな僕の妄想を模倣するかのように岩の翼を一薙ぎすると、逃げ損ねたオークが数体ほど宙を舞った。
しかも、この異常に気が付いたのだろう。背後に控えていたのか新しく召喚されたのか、はたまた他の誰かを襲っていたのかは分からないが巨大な魔獣が数体、現れる。狙いは、同じく巨大な岩のドラゴンだ。
現れたのはグリフィンにキマイラ、サイクロプス。そのどれもが、アーベンエルム大陸で見慣れた魔獣である。今更、驚くような相手ではない。
グリフィンは獅子の身体に鷹の頭と翼を持つ魔獣。キマイラは山羊の胴体にライオンと、胴体と同じく山羊の頭、そして蛇の尻尾を持つ魔獣である。
そのどちらも、大きさは十メートル近い大物だ。一緒に現れた人型の巨人とも言える一つ目の鬼はその二体よりも更に大きい。
これほど大きな魔獣たちは、そうそう見る事が出来ないだろう。
しかしそれを迎え撃つ岩のドラゴンは、その三体よりもさらに一回りも二回りも大きい。……本物に見られたら、怒られるで済むレベルではないかもしれないが。あと、結衣ちゃんも傍に居ないでよかったと思う。あの子、絶対に嬉々として喋ると思うから。ファフニィルが大好きすぎるのも困ったものである。
おかげで、何度彼を模して作ったゴーレムの為に怒られた事か。それでもこうやってゴーレムを作れる辺り、誰も真似はしないようだ。
色々と複雑である。
「ふう」
そうこうしている間に、巨大な岩のドラゴンと魔獣たちの戦いが始まる。
ドラゴンはその強靭な身体で爪や牙、サイクロプスの剛腕から放たれる一撃を悉く無力化し、逆に巨大な翼や尾の一撃で易々と魔獣たちを吹き飛ばす。吹き飛ばされた魔獣たちが木々を薙ぎ倒し、戦いを見守っていた魔物達を踏み潰す。
その光景は、まさしく人知の及ばぬバケモノ達の戦いだ。
木々を巻き込みながら放たれる一撃一撃が小さな人など簡単に肉片へ変えてしまうものであり、生半可な攻撃では傷一つ付ける事が難しい。現に、巻き込まれないように離れようとして、逃げ損ねた魔物達は一瞬で肉片になってしまう。
しかしそれは、こちらも同じ事だ。
ドラゴンを操っている僕はともかく、周囲に居る仲間達は僕から遠く離れてしまっている。
誰だって、巻き込まれて死ぬなど御免なのだろう。……少し寂しい。
キマイラとサイクロプスが咆哮を上げ、グリフィンが嘶く。放たれるのは、周囲にある樹齢数百年はあろうかという大樹に負けぬほど大きな氷柱と、そこにある景色が歪むほどに圧縮された空気の弾丸。キマイラとグリフィンの魔術だ。さらに、サイクロプスが巨大な樹木を根っこから引き抜いて武器にする。
だが、僕の想像する最強がその程度でどうこうなるなど、それこそ想像もしない。氷柱も空気の弾丸も岩の身体を僅かに削るだけだ。サイクロプスの攻撃に至っては、攻撃が届く前に翼を器用に操って殴り飛ばした。
逆に、氷柱の破片が飛んできて仲間達が大変だったくらいである。
その後も、どのような攻撃を受けようが一方的に蹂躙し、キマイラは岩の巨体で圧殺、グリフィンは尾の一撃で肉片となり、サイクロプスは殴り殺した。
まさに一方的な蹂躙である。……多少、周囲の自然に被害が出たが。
エルフの王に怒られないといいけど。
「ふふ――この程度か?」
内心で怯えながらも、口調の強気は崩さない。
これは、僕なりの生き方なのだ。僕は臆病で弱虫だから、せめて外面だけでも繕わないと戦えない。だから、岩のドラゴンを従えながら強者を演じる。
そうする事で僕は人に注目される。僕は英雄の一人だ。内面がどうであれ、それは変わらない。
英雄とは、人の前に立つ人だ。人を引っ張れる人だ。人の希望であり、羨望であり、目標となるべき人だ。
そういう人が英雄と呼ばれ、英雄と呼ばれるからには無様は晒せない。
どこまでも強気に、誰にも負けないと自信に満ち、他の誰でもない僕を狙えと前線に立つ。
「ほら、来るといい。私はここに居るぞっ! 山田蓮司の仲間、貴様ら魔族の神――ネイフェルを殺した神殺しの仲間はここだっ!!」
声高く、叫ぶ。
阿弥ちゃんでも、結衣ちゃんでも、デルウィンさんでも、グラアニアさんでも、スィさんでも、一緒に戦っている仲間達でもない。
僕を狙えと。
おそらく、この世界であろう一番頑丈な僕を狙えと。
魔神を殺した蓮司さんの名前を出して、岩のドラゴンを従えて、魔物達を蹂躙して、注目を浴びる。
目立ちたい。目立たなければならない。
――僕が狙われる事で、他の誰かが助かる様に。犠牲になる人が一人でも減るように。
それが僕の戦いだ。僕に出来る事だ。
「……くふ。随分と吠えるようになったではないか、泣き虫小僧が」
そして、一つの目標を達成する事が出来た。
そう思う。
内心は怖くて、虚勢を張らなければ無様に震えそうで、現に……その声を聞くだけで指先が震えた。
「ふん。蓮司殿に相手をしてもらえず捨てられた女ではないか」
「おうおう、よう吠えよるのう。よいぞよいぞ。その虚勢、嫌いではない」
現れたのは、くすんだ灰色の髪を持つ魔王。闇よりも尚暗い漆黒とも言うべき大鎌を手に、ボロボロで下着を覗かせる黒いドレスは以前と変わらない。
その血色の瞳を喜悦に歪め、こちらも血のように艶やかな唇を三日月のように歪めた笑顔。
このような場所でないなら見惚れるような笑顔なのかもしれない。その大鎌が血を滴らせ、返り血を浴び、身体の芯から震えそうな殺気を発していないなら。
「ふん。魔王がそう簡単に動くものではないと思うがね――王の腰が軽ければ、魔族の質が知れるぞ、シェルファ殿?」
「うむ、それは以前からようヤマダレンジに言われておったわ」
そう言うとかかと朗らかに笑って、大鎌を一振り。
特に力を込めたようにも見えなかったが、しかしその一振りで彼女を狙った木人が微塵に散った。
……確かに僕の身体は魔力で強化しているが、あの攻撃は防げるだろうか? 自問するが、答えは否だ。
僕は魔力という鎧を身に纏い、更に魔力で身体能力を底上げしているだけに過ぎない。そしてシェルファは、そういう魔力を切る事に長けている。なにせ、魔力で作られた緋咲さんの魔剣も斬った事がある相手だ。僕の皮膚程度、簡単に斬り裂くだろう。
腕力なら互角かそれ以上で戦えるとは思うが――過信はしない。何せ相手は、僕達にとって最強にして最悪の敵だ。
「なのでな、魔王の肩書は捨ててきた」
「は?」
岩のドラゴンでどう牽制しようかと考えていると、その言葉である。
突然の発言に、間の抜けた声を発してしまった。
「大体、肩書というものは邪魔なのだ。魔王だの英雄だの、神殺しだの」
殺気が増す。
いや、魔王が蓮司さんを想う。その狂気にも似た――いや、狂気を超えた何かが恐ろしいのだ。
殺し、殺される。僕にとってはそれだけでも怖い事なのに、この二人はそれ以上の何かを抱いている。
それが何かは分からないし、分かろうとも思わない。けど、神しか殺せない蓮司さんと、そしてそんな蓮司さんに何かを求めるシェルファ。
この二人――少なくとも、この魔王が異常なのはよく分かる。
「――のう、魔法使い。遊ぶのに肩書など必要無かろう?」
「さて、ね。それを私に聞いてどうする? 君が欲しいのは僕ではなく蓮司殿の意見だと思うが?」
「くふ……そう。そうだな。ああ、その通りだ」
右手に大鎌を持ったまま、左手で顔を覆う。俯き肩を震わせる。声を控える事無く笑い――その身から溢れた魔力が、ドラゴン達が暴れて無残な姿となった平地を揺らす。
「有象無象の意見などどうでも良いよなあ。ああ、確かにその通りだ」
一歩、下がる。
同時に、俯いて笑うシェルファが陰に包まれた。同時に、ざわめき。魔王の出現に固まっていた仲間達が、俄かに騒ぎ始める。
そのざわめきを耳にしながら視線を空へ向けると、そこには僕が従えるソレが玩具に思えるほどに巨大なドラゴンの姿。
……どこから現れた。
そう思考するが、意味は無い。ソレはここに居て、シェルファの後ろへ降りる。
シェルファの大鎌と同じ、漆黒のドラゴン。僕の眼が見た、ファフニィルを打倒した、魔神竜。
「くふ――怖いか? 怖いな?」
顔を覆う左手の指、その隙間から覗く血色の瞳が僕の内心を覗く。
怖い。その独特の嗤い声が、余計に恐怖を増長させる。
よくあの人は、こんな化け物と何度も相対できると感心する。
その瞳は、僕を映していない。シェルファは、井上幸太郎を見ていない。魔王は、魔法使いなど望んでいない。
その瞳が見据えるものは、彼女が見る者は――魔王が望むのは、ただ一人。彼女を満たした、満たしてしまった……そしてこれからも満たし続けるただ一人。
「怖くはないさ。蓮司殿に負け、無様に生き恥を晒す魔王なんか――怖くない」
虚勢だ。
きっと、シェルファにも気付かれている。声が震えなかったことが奇跡だと、自分でも思ってしまう。
だがそれでも、そうと分かっていても虚勢を張る。
何度も立ち止まった。間違える度に下を向き、涙を流した。誰かに助けてほしくて、支えてほしくて、でも誰かを助けるために、支えるために頑張った人を知っている。
その人は、ずっと自分を鼓舞し続けた。隠し続けた。偽り続けた。
……誰も居ない所で泣いていた。
きつくないと言った表情の裏で、何度も弱音を吐いていた。
けど、それを表には出さなかった。
――僕は、その強さに憧れる。だから模倣する。
「くふ、ふふ……自分すら偽れぬ虚勢も、嫌いではないぞ」
「ああ、僕もだ」
腰に吊っていた鞘から、精霊銀の剣を抜く。無いよりはマシだろうが、所詮僕の剣技など付け焼き刃だ。シェルファほどの相手に通じるとは思わない。
それでも、自然体で剣を握る。
足の先から頭の天辺、そして精霊銀の剣にまで、万遍なく魔力を行き渡らせる。想像する。最強の自分を。誰にも負けな、折れない、挫けない――僕の理想を。神を殺した人間の姿を。
あの時の蓮司さんには遠く及ばない、微々たる魔力で自分を満たす。
「ほう――どうやら、随分と魔力を余らせていたようだなあ」
「ふん」
剣を一閃。
それだけで、刀身が届いていないはずの地面が裂けた。
「皆、他の仲間達と合流しろ」
誰かが、ここはどうするのかと言った。多分、声音からドワーフの誰かだろう。
「問題無い。ここは、私一人で十分だ」
強気を崩さず、そう答える。
「私達が暴れると少しばかり周りが見えなくなるのでね――邪魔だ」
本当は逆だ。僕は怪我をするのも死ぬのも怖いけど、誰かが死ぬのも嫌だ。
ごめんなさい。
内心で謝って、息を吐く。
やる。やってやる。絶対にやれるはずだ。
「くふ――」
「蓮司殿の代わりに、私が……俺がてめえをぶった斬ってやるよ、シェルファ」
「良いぞ、偽物。儂を斬ってみよ」
蓮司さんが来るまで、もう少し。
阿弥ちゃんも、結衣ちゃんも、一緒に戦っている皆を守る。
例え、どれだけ痛い目に遭っても。死ぬような目に遭っても。
――僕が、蓮司さんが来るまでこの化け物の相手をするのだ。僕が守るのだ。皆を。守りたい人全部を。
決めたんだ。
立ち止まっても、俯いても、座り込んでも――せめて、逃げる事だけはしないと。この二本の足で、この世界を歩くのだと。
そんな僕の決意を吹き飛ばすように、漆黒のドラゴンが咆哮を上げ――岩のドラゴンへと襲い掛かった。
連続投稿をした後だからか、なんだか久しぶりに投稿した気分です。
今までと同じ、週2のペースで投稿するつもりなんですけどね。
柴乃櫂人先生のサイン色紙(私のサインは見えません
の応募は8月31日までです。
まだ応募されていない方は、まだまだ間に合いますので是非お気軽にどうぞ。
ハッシュタグ #神殺しの英雄と七つの誓約発売記念CP
をつけてツイートしていただけるだけで、応募完了です。
多分31日に投稿できないので、今日あとがきに書いておきます。




