第三話 十三人目の英雄2
はあ、と。吐く息が白い。
少しでも体温を逃がさないように外套で身体を包みながら身体を丸めると、すぐ隣で俺にくっつくようにして温まっているムルルが吐いた息で両手を温めた。
「寒い」
「まあ、なあ」
空を見上げると、星の光が瞬く暗い夜空。どうやら今日は新月であるらしく、何時も夜の世界を照らしている朱月の姿はどこにも無い。
あるのは白い星々の輝きと、どこまでも深い夜の闇。
星明かりに照らされた域に色がついているのを確認しながら、吐いた息の温かさで両手を温める。
「もうすぐ着くから、頑張れ」
「わかってる」
獣人は暑さや寒さに耐性があるというか、極端な気候の変化にもある程度順応できる強靭な身体をもっているが、それでもやはり寒い物は寒いらしい。
イムネジア大陸の冬でも腹を出すような服装をしていたムルルであっても、アーベンエルム大陸の冬は色々と辛いようだ。
そして、そんな獣人少女よりも身体の弱い人間――阿弥とフランシェスカ嬢は先ほどから何も言わずにファフニィルの背にある突起に身体を預けて動こうとはしない。動こうとはしない、というよりも動けないといった方が正しいのかもしれないが。
俺と同じように身体を丸めて外套に包まっているフェイロナは、無駄に動いて体力を消耗しないようにしているようだ。そちらには、ソルネアが体温を逃がさないように一緒に包まっている。
「いつ着く?」
「もう少しだ。我慢しろ」
「……さっきも、そう言っていた」
「……そうだったか?」
とぼけて言うと、脇腹を軽く小突かれてしまう。さすがに、少し冗談が過ぎたかと反省すると、視線を前――ファフニィルの頭部が向いて居る方向へ向ける。
夜の闇の中、遠くに見える篝火の明かり。大量の明かりはまるでそこだけが昼間のように輝いていて、目立っている。
以前アーベンエルム大陸へ渡った時には無かったモノ。人の拠点。魔族の大陸にある、唯一の人口建造物。魔神を討伐した後、イムネジアとエルフレイムの両国が兵士や騎士、戦士を送って建てた物らしい。
交通の便は無く、移動手段は宇多野さんか幸太郎の『転移魔術』、もしくはこうやってファフニィルに運んでもらう。船で移動しようとしても海の魔物に襲われて大半の船は沈められてしまうし、なによりアーベンエルム大陸の周囲にはいくつもの渦潮が発生している。
魔物や魔族も厄介だが、自然の脅威はどうしようもない。
初めて渡った時は阿弥と幸太郎が海を鎮めていたが、船で渡るたびに阿弥や幸太郎に召集を掛ける訳にもいかず、兵を送って砦を築いた後は宇多野さんや幸太郎が『転移魔術』で物資を送っているらしい。
その際に、一月か二月かを過ごした兵士たちが国へ戻り、入れ替わりに新しい人員が送られる。そうやって、アーベンエルム大陸の動向を週単位で報告しているそうだ。
「しかし、何故夜なのだ? 昼間に渡ればここまで冷え込まなかったものを」
「お前が目立ちすぎるんだよ、ファフニィル」
そう言ってくる紅の竜――俺達を運んでくれている巨竜、ファフニィルへ疲れたように返事をする。
そんな俺へ、むしろ自分が疲れていると言わんばかりに、ドラゴンが溜息を吐いた。翼を羽ばたかせている巨体が僅かに沈むような感覚に、落ちないとは分かっていても身を固くしてしまう。
「お前は周りを気にし過ぎなのだ、レンジ」
『そうだな』
そして、ファフニィルの言葉へ深い息を吐きながら同意するエルメンヒルデ。頭の中に響く声が、心の底から疲れているように聞こえるのは、気のせいだろう。
「迷惑な事この上ないが……俺がアーベンエルム大陸に渡ったとシェルファに知られたら、余計な面倒が増えるからなあ」
『正面から斬ればいい』
「……簡単に言うな、馬鹿」
『誰がバカだ』
正面から言ったら、斬られるのは俺の方だというのに……どうしてこの相棒は、俺を強いだなどと恥ずかしげも無く公言出来るのか。
もう一年以上の付き合いだが、それだけはいまだに理解できない。
当たり前のように――肉体があったなら、それこそ自信満々の笑顔で胸を張って良そうな相棒に溜息を吐くと、隣で身体を丸くしていたムルルが見上げてくる。その視線を感じながら、しかし視線を合わせる事無く身動ぎをして身体を丸めた。
「勝てない?」
「さあな」
その質問へいつものように弱気な回答を返すと、また脇腹を小突かれる。
丁度、ファフニィルが力強く羽ばたいた。突風が吹いたように髪が乱れ、外套が揺れる。離れた場所で、阿弥とフランシェスカ嬢が小さく悲鳴を上げた。
「さあ、もうすぐ着くぞ」
まるで遠雷のような、身体の芯に響く声が耳朶を叩く。
ムルルと揃って視線をファフニィルの頭部が向く方へ向けると、アーベンエルム大陸の一部を照らす輝きが大分近い事に気付く。
相変わらず、出鱈目な速さだ。船で数日が掛かる距離を、一日で飛んでしまうのだから。
見る見るうちに篝火の明かりが近付いてくる。まるで映画のワンシーン、映像を見ているかのような……どこか現実離れした速さ。
翼が何度か羽ばたくと、目に見えて飛ぶスピードが落ちる。しばらくすると、耳にファフニィルの羽ばたきとは違う、人の話し声が聞こえて来た。
地上へ視線を向けると、明かりの中を何人かの人が走り回っているのが見える。
ファフニィルの羽ばたきがあまりに強過ぎて、いくつかの篝火が消えてしまう。そうやってスピードを調整すると、ドラゴンの巨体が地上へと降りた。
「やっと着いたか」
上空では身体を動かすのも怖かったので、身体が強張っているのが分かる。首を曲げると、コキ、と小気味のいい音がした。
その音が聞こえたのだろう、先ほどまで離れた場所で身体を休めていたフランシェスカ嬢がこちらを見る。
「大丈夫ですか?」
「俺はな。フランシェスカ嬢は、少し髪を気にした方がいいかもしれないな」
彼女の豊かなはちみつ色の髪は、上空の強い風に煽られて色々と大変な事になっていた。具体的に言うと、今まで見た中で一番乱れている。寝起きの髪よりも酷い状態になっている。
「――――」
俺が指摘すると、無言で髪を整えようとするフランシェスカ嬢。その反応が可愛らしくて口元を緩めると、その後ろで阿弥がこころなし鋭い視線を向けてきた。
まあ、女の子の乱れた姿を見て笑うのは失礼だよな、と。肩を竦めていくつかの荷物を肩に担ぐと、ファフニィルが地面へ頭を下ろしてくれた。そのまま、大きな背中から飛び降りる。
この乾いた大地に草花が育つ事は無く、土と石が剥き出し。固い地面の感触をブーツ越しに感じ、息を吐く。
戻ってきた、と言って正しいのだろうか。
分からない。
ただ、もう二度とアーベンエルム大陸の大地を踏む事は無いと思っていたので、なんとも複雑な心境になってしまう。具体的に言うと、やっぱりここにだけは来たくなかった、と。
「はあ」
深く溜息を吐いて、周囲を見る。
木でできた柵に囲まれ、周囲には十数にも及ぶ篝火。その半分近くが消えているのは、ファフニィルの羽ばたきが原因か。
木の柵の向こうにはいくつかの丸太を組んで作った家……ログハウスがある。海に近い場所だが、木造だというのに痛んでいるようには見えない。おそらく、何かしらの魔術で保護されているのだろう。
そんなログハウスは、見える範囲で数が十程。空から見た限りでは、それなりに広い範囲を木の柵で囲って安全を確保しているようだ。
そして何よりも目を惹くのは、そんなログハウスの奥にある威圧感すら漂わせる岩の砦。
海風で削られた崖の中を魔術で削って造られたであろう、天然の要塞ともいうべき場所。至る所に篝火が焚かれ、そこに複数人の兵士が立ってこちらを見ている。中には、弓に矢を番えてこちらを狙っている兵士も居る。
今は夜だが、篝火が焚かれている事で逆に目立っていると言えなくもない。
まあ、ファフニィルは有名なので敵対行動はとられないだろうとは思うが、しかしあんな離れた場所から狙われると精神的に少し辛い。
「どうした?」
そんな微妙な心境のまま立ち尽くしていると、続いてフェイロナがソルネアへ手を貸しながら降りてくる。
その姿は深窓の黒い姫とエルフの騎士とも取れる構図である。多分、俺が同じ事をしても様にはならないだろう。
「いや。アーベンエルム大陸には良い思い出が無くてな」
『そうか』
どこまで俺の言葉を理解しているのか、エルメンヒルデが呟く。こいつにとっても、この大陸には色々と感慨深い出来事が……あるのかもしれない。
よく考えると、エルメンヒルデを復活させて記憶の一部が抜け落ちている事は知っていても、どの記憶がどれだけ鮮明に残っているのかというのを知らない事に気付く。
……今更なのかもしれないが、俺もコイツの事を何も知らないんだなあ、と。
「蓮司さん、どうかしましたか?」
「ああ、いや。なんでもないよ」
肩を竦めてファフニィルから降りて来た阿弥へ返事をすると可愛らしく首を傾げてくる。
そんな阿弥の頭を軽く叩くように撫でると、溜息を吐かれてしまった。
「子供扱い、しないでください」
「すまないな。つい、癖だ」
「……もう」
そんな阿弥を見てクスクスとフランシェスカ嬢とムルルが笑っている。そして、阿弥を見て笑う二人を見て、不思議そうな顔をしているソルネア。まあ、いつも通りの光景だ。
そうしていると、幾人かの人間がこちらへ歩み寄ってくる。その中には、いくつか見知った顔もあった。
「やはり蓮司だったか」
その見知った顔の一人は、俺の顔を見るなり無警戒に歩み寄ってくる。上半身は半裸――服を纏っているが、それは身体だけ。右腕は剥き出しで、逆に左腕は肩までを精霊銀製の腕甲で覆われた左右非対称。その背中には、俺よりも頭一つほど大きな身体以上に巨大な槍――刃の大きなソレは、柄の長い鉈か薙刀と呼ぶべきか。
篝火の中で、傷だらけの顔が子供のように破顔したかと思うと、そのまま、その丸太のように大きな腕で俺の肩を抱いてくる。
暑苦しい――そして汗臭い。
一年間見ていなかったその腕は昔以上に傷だらけで、ここでの生活がどれだけ過酷なのかを教えてくれる。
だが……。
「何で半裸なんだよ、お前は!?」
「暑いからな」
「嘘吐け!? クソ寒いだろ、相変わらずっ」
「気合だ、気合。心頭滅却すれば火もまた涼し。身体を動かせば、この程度の寒さくらいどうにかなるもんだ」
「それ、伊藤さんだけだと思いますけど……」
阿弥がぼそりと呟いた。だが、隆と一緒に来た兵士達は「流石です、隊長!」と歓喜している。……ここに居る連中は、皆熱血なのだろうか。なんだか、熱血という意味を間違っているような気がしないでもないが。
「なんだ。蓮司だけじゃなくて、阿弥も気合が足りてないようだなっ」
「いや。そのテンションを維持できる気力が……」
そう言いながら、隆に肩を組まれて逃げる事の出来ない俺から一歩離れる阿弥。視線で助けを求めると、目を逸らされてしまった。
「なんだ。しばらく見ないうちに、随分と遠慮するようになったな」
「遠慮なんかしていませんから……」
「昔はこうやって蓮司に絡むと、私から蓮司を盗らないでと怒っていたのに」
「言った事ありませんからねっ!?」
しかし、すぐさま隆へ食って掛かる阿弥。そんな阿弥の反応をかかと笑うと、ようやく筋肉だらけの腕から解放される。
僅かに咳込んでよろけると、フランシェスカ嬢が支えようと一歩踏み出し、そんな彼女を手で制す。
「大丈夫だよ」
「おう。ちょっとした冗談だ。いつもの遣り取り、ってヤツだな」
「いつもこんな事をしていたら、何時か死ぬわ」
割と本気で呟くが、豪快に笑って取り合ってもらえない。むしろ、もっと身体を鍛えろと背中を叩かれ、余計に咳込んでしまった。何気にエルメンヒルデが小声で同意していたが、無視しておく。こんな筋肉ダルマが好きなのか、お前は。
相変わらずの馬鹿力に、こちらは悲鳴を上げる余裕も無い。
『武器の王』――あらゆる武器を使いこなす戦士。伊藤隆。元の世界で染めていたという燃えるように赤い髪と、魔神討伐の旅で出来た傷だらけの身体。元から鍛えられていた身体はこの世界でさらに鍛えられ、筋肉ダルマと言っても遜色しないほどに筋肉質な身体となっている。
そして、左腰には剣と矢筒を。右腰には短剣を二本。背には柄の長い鉈と弓。他にもベルトには投げナイフが吊られており、多分他にも仕込んでいる武器があるのではないだろうか。
体中が武器だらけ。特に目を惹くのは、背中の鉈。
篝火の明かりで照らされたソレは、夜の闇よりも尚暗い、黒。エルメンヒルデや、竜の王ファフニィル、フェイロナやムルルが黙ってしまうほどのおぞましさを放つ武器。
元は槍だったのを『道具使い』工藤燐が鍛え直した竜殺しの得物。――アーベンエルム大陸で暴れまわっていたファフニィルの足に長年刺さり、その血で呪われた武器である。
「すまんすまん」
「ったく……」
『相変わらず、元気だな』
「俺から元気を取ったら、何も残らんぜ」
そう言って、豪快に笑う隆から一歩離れる。
「紹介するよ。俺の、今の旅仲間だ」
「おう。……と言いたいところだが、長旅で疲れただろ? 食事を用意させよう」
俺の言葉に、子供のような笑みは消え、真剣なまなざしを向けてくる。こういう所は真面目なんだがなあ、と。
仕事と私生活の差が激しいというか、なんというか。
突然真面目な顔つきになった隆へ俺と同じように阿弥が溜息を吐き、フェイロナ達がどうしたものかと俺へ視線を向けてくる。
「取り敢えず、飯にするか」
ファフニィルの背中だと、碌な食事がとれなかったからな、と。
ほぼ丸一日を竜の背中で過ごすという貴重な体験をしたわりには、ひどい言いぐさであると言えるだろう。現に、今まで黙っていたファフニィルが、無言のまま大きく息を吐いた。その吐息で、また篝火が一つ消える。
「我はもう戻るぞ」
「もうか?」
その言葉に返事をしたのは隆だ。驚いたように、ファフニィルを見上げる。
「後で竜山の方へ使いを頼もうと思っていたのに」
「……そんなもの、丁度良い人材がいるだろう――レンジに頼め」
「つれないな、相変わらず」
「ふん」
素っ気ない言葉に、肩を竦める隆。ファフニィルとしては、長年自分を苦しめた槍の成れの果てを持つ隆が苦手なのだが、隆としてはこの雄大で強力なドラゴンがお気に入りなのだ。格好良いとか、なんとか。筋肉ダルマも、頭の中はオトコノコなのである。
なんとも水と油な一人と一匹ではあるが。
「ま、結衣によろしくな。今度また、一緒に遊んでやると言っといてくれ」
「誰がお前に会わせるか」
そのまま無言で首を海の方へ向けてしまうファフニィル。隆も話しが終わったとばかりに歩き出し、その後をフェイロナ達に声を掛けて追いかける。
ファフニィルが降りた広場の柵を越えると、十以上はあるログハウスの傍を通る。
中には数十人の人が共同生活をしているようだ。
「ここの説明は、明日にでもしてやるよ」
きょろきょろと、周囲を見ながら歩いている事に気付いたのだろう。隆がそう言ってくる。
後ろを歩いている俺の方を見た素振りは無かったのだが……相変わらず、勘の鋭いヤツだ。
そうして案内されたのは、天然の岩壁を魔術で抉って造られた要塞。その入り口にも篝火が爛々と焚かれ、数人の兵士が見張りに立っている。
その兵士達が胸を張って敬礼し、俺達を物珍しく見てくる。そして、俺や阿弥を見ると今まで以上に胸を張って敬礼した。どうやら、俺達の顔を知っている人らのようだ。
どこかで会った事があるのかもしれないが、流石に兵士全員の顔を覚えているわけではない。
岩の中は――何というか、質素だった。
壁には魔力灯が掛けられ、篝火の明かりとは違う青白い光が室内――で正しいのかは分からないが、明るく照らしている。その室内には、特に真新しい物は無い。木で作った棚には様々な小物や防具が収められ、壁には剣をはじめとした武器が立て掛けられている。
他にも何かの魔物から剥ぎ取ったのだろう、大きな革や骨……中には牛頭人と思われる頭蓋や、俺の腕程もある爪のような骨もある。
それらに気付いたフランシェスカ嬢とムルルが、興味深そうに室内を見渡していた。
「食堂はこっちだ」
どうやら、食堂まであるらしい。更に奥へと進むと、大きな木造の長机がいくつもある部屋へと案内される。
ここが食堂で、この奥にある部屋が調理場のようだ。奥から良い匂いがして、ぐう、と腹が鳴った。俺と……ムルルだ。見ると、脇腹を小突かれた。
「ま、イムネジアやエルフレイムに比べたら食材の質は落ちるだろうが、我慢してくれ」
「そ、そんなっ!? 凄く楽しみです」
何を思ったのか、隆が言葉を向けたのはフランシェスカ嬢だった。
突然の言葉に驚き、続いて笑顔で楽しみだと言うが……アーベンエルム大陸の食材がどういうモノか知っている俺と阿弥は、楽しめる心境ではない。
それでも、食事を用意してもらえるのだから、ちゃんと食べるつもりだが。
「お前、楽しんでいるだろ?」
「もちろんだ。久しぶりの客人だからな。料理人には、腕を振るうように言ってくるとも」
『意地が悪いな』
「旅人は、数少ない娯楽だからな」
元気よく、それこそ「ガハハ」と形容できそうな声で笑うと、隆が調理場の方へ消えていく。
その後ろ姿を見送った後、フランシェスカ嬢が不安そうにこちらを見た。
「え、っと……何か、変な事を言ってしまったのでしょうか?」
「ああ、いや。アーベンエルム大陸に来る人なんて珍しいだろうからな……久しぶりの旅人に、喜んでいるんだろ」
フランシェスカ嬢達からしたら、いい迷惑だろうが。
隆の後を追って調理場へ数人の兵士が歩いていく。そんなにもてなしてくれなくても、と思うのだが。
まあ、これがここの流儀というのなら、楽しませてもらうとしよう。
鬼が出るか、蛇が出るか――本当、どちらも食べられるから困る。