小話 フランツィスカのシングルマザー計画③
割烹に載せていた小話です。
はい、現在私はヴォルフガング様と2人きりです!しかも、ソファに押し倒しちゃいました☆
流石に力では勝てそうにないので、身体の力が入らない様にツボを圧迫中です。
「何をなさるんですか!貴女は気分が悪いと聞いていたんですが!?」
「いえいえ、貴方と接触する為にシャルロッテ様達に協力して頂きましたの。…私と子供を作りませんか?」
「…は!?」
ヴォルフガング様が驚愕に固まってしまいました。ほっぺをツンツン突ついていると、正気を取り戻された様で、指を手に取られてしまいます。力の入らない手で握られ、少しときめきました。
「…どうして、自分なのでしょうか…」
「優秀で、男前で、血筋もいい。となると、ヴォルフガング様くらいしか思い浮かばなくって。大丈夫ですわ。結婚しろだとか、子供の面倒をみろだとか、言うつもりありませんもの。貴方はただ、私と子供を作って下さるだけでいいのです。」
ヴォルフガング様が顔を顰めて、私を軽蔑したような目で見て来るので、思わず言い訳がましく言い募ってしまう。
そうですよね、こんな女、不気味ですものね。
「…それは、何故です?」
「イオリ様のお子様の乳母になる為ですわ!このままではすぐにお子が出来ると思うのですよね。なので貴方には私に子が出来るまで協力して頂きたいんですの。」
ヴォルフガング様が溜め息を吐いて、ツボを押す私の手を掴む。
「とりあえず、名前を教えて頂けませんか。流石に名前も知らない女性を相手にするのは厭なので。それから、逃げないので退いて下さい。」
「あら、了承して下さいますの?…フランツィスカ。フランツィスカ・カロッサですわ。宜しくお願いしますわね、ヴォルフガング様」
私が手を放すと、ヴォルフガング様が私の顎に手を添えて目を細めた。何故か不穏な光が目に走った気がして、背筋に悪寒が走る。
「面白い方ですね。…貴女を泣かせるのは、楽しそうだ。」
何か嫌な予感がして、ヴォルフガング様の上から飛び退く。視線をきつくして睨むと、クスリと笑われましたわ。僅かに頬が熱い気がします。
「…正式に、カロッサ家に求婚しておきます。覚悟して下さい?」
…私、藪を突いてとんでもない蛇を出してしまったのかも知れません。
fin
☆その頃、別室にて。
「あの子、すっごく腹黒なのよね。フランちゃん、大丈夫かしら?」
「フランは少しは痛い目を見た方がいいので、放って置いていいですわ。」
「…わたしはとても心配です…」
フランツィスカさんは人選を誤ったかもしれませんね( *´艸`)
丁寧語の鬼畜な腹黒眼鏡(と秋雨の周りで言われてる)ヴォルフガングさん。
眼鏡かけるのは研究中だけです。




