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紫水晶の回帰  作者: 秋雨
紫水晶の記憶
14/94

小話 アニエッタの日常。

割烹に載せていた小話です。



本日も朝がやって参りました。私の朝はまずフランツィスカを起こす事から始まります。

フランツィスカは朝が弱いですので、毎朝起こしてから顔を洗ったり着替えたりします。

着替えが終わると窓際に置いてある植物に水をあげ、朝の食事を取りに行きます。専用の食堂もあるのですが、なるべく部屋は離れたくありませんので、いつも部屋で食べております。

部屋に帰るとフランツィスカがやっと準備を始めています。


「おはようございますわ。フラン。」


「おはよ〜、アニー」


テーブルに食事を並べ、紅茶を淹れ終わったくらいにフランがちょうどよく席について朝食を食べます。

食べ終わってからはイオリ様に呼ばれるまで待機です。陛下と一緒ですので、呼ばれる前に行くと邪魔をしてしまいますし、イオリ様がそれはもう照れてしまわれるので。


イオリ様に呼ばれてからはイオリ様の支度をします。大体お召し物は私に任せて下さるので、私の楽しみの時間です。

支度が終わるとイオリ様は陛下と朝食に行かれるので、その間にベッドメイクや大まかな掃除をします。最近はイオリ様の記憶にあった掃除機や洗濯機を魔道具化して利用しております。とても便利で掃除好きのフランは自分専用の掃除機を作ってもらっておりました。電子レンジという物も好評で、私たちの部屋にもありますわね。

話が逸れてしまいましたわ。

イオリ様がお戻りになられると、イオリ様の散歩に私かフランのどちらかが付き合います。残った方がお部屋のお掃除です。細かい所を主にします。


イオリ様が戻って来られるのは大体9刻半。10刻から昼食を挟み、15刻まではイオリ様のお勉強がありますので、マナーを習って頂く時間以外は待機となります。

15刻になると同時にお茶の時間です。時折アーデルハイト様がお見えになりますわ。大体16刻ごろにお茶は終わって、19刻までの間はイオリ様の自由時間ですので、最近はトランプという物をしております。


その後陛下と一緒に夕食に行かれている間に食事を頂いて、その後湯殿の準備をします。イオリ様は果実と蜜の香りの香油を好まれている様です。食後少し休まれてから入浴されるので、お湯は高めの温度にしておきます。入る頃にはちょうど良くなっている計算ですわね。

イオリ様の入浴は毎日私共が手伝います。イオリ様はあどけない顔立ちですが、出るところは出てくびれも美しい素晴らしい肉体の持ち主ですので、入浴のお手伝いも楽しいのですわ。入浴が終わると丁寧にマッサージ致しまして、私が選ばせていただいた寝衣に着替えられると、私共は下がらせて頂きます。

その後、もしも呼ばれた時の事を考えて、フランと交互に入浴し、大体0刻には就寝しますわ。

私の一日はこんな感じで過ぎて行きますわ。


fin





真面目なアニエッタさんの一日。

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