表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紫水晶の回帰  作者: 秋雨
紫水晶の記憶
12/94

閑話 イオリの印象。

インタビュー風。

誰がインタビューしたかは謎。

とある侍女の証言①


初めはとても戸惑いましたわ。だって急に陛下が抱き上げて湯殿にいらっしゃるんですもの。

それから一日眠ったままでしょう?ギルベルト様は私を専属侍女として抜擢なさるし。

陛下の気に掛け方も普通ではなかったから。

私、粗相をしないか気が気じゃありませんでしたのよ。

でもイオリ様はフランが軽口を言っても咎めることもなされませんし、とてもいい主人ですわ。今では私の主人はイオリ様しかいないと思ってますわ。

あぁ、でも初めは少しおかしかったですわね。自分の身体を見る度に赤面なさるし。お手洗いも湯浴みも戸惑ってらっしゃる様子で…。

とてもいいお体をお持ちですのに、顔はあどけなくて。そんな様子で恥じらわれるからいけないものを見ている気分になりましたもの。

それに、重いものを持つ私を手伝おうと思った様ですが、まったく持ち上がらなかった事もありますわね。

今では変な行動は滅多に見られないですが、警戒心は薄い様に思いますわ。

陛下と仲良くなさるのも顔は赤くなるものの、特に嫌ではなさそうですし。殿方の心の機敏には疎いのかもしれませんわ。

あら、イオリ様が呼んでますわね。それではご機嫌よう。



とある侍女の証言②


初めて見たのは寝台の上で眠る姿だったの。顔色がなかったから人形の様に見えたわ。次の日まで目覚めなかったから、アニーと一緒にずいぶん心配したのよね。

起きてから立ち上がった時も転けることはなかったけれど、危ない足取りでハラハラしたわ。

それから他人の視線にはあまり敏感では無い様ですわ。色んな殿方から熱い視線に気付いてない様ですもの。まぁ陛下の寵姫ですから、間違いはないでしょうけど。私とアニーで十分注意しないとね。

イオリ様は私の唯一の主人ですもの。いつか私の特技のお教えして、有効活用していただかなくては。

さて、そろそろイオリ様の散歩の時間なの。また今度にして下さいな。ご機嫌よう。



とある侍従長の証言


ええ、それはもう初めは警戒致しました。

陛下が何と言おうと排除するつもりだったのですが。

どうにも陛下がイオリ様とおられる時はリラックスしておいででしたので。こんなこと、小さい時からずっと見て来ましたが、初めてだったので随分驚きました。

最近では陛下もだいぶ雰囲気が柔らかくなられて、ようございます。仕事も捗っている様ですし、イオリ様と一緒に寝られる様になってから目覚めもよろしい様で。

腕の中にイオリ様がいるのにもかかわらず、何も出来ないのはもどかしいとお悩みの様でしたが。

そういえば、最近イオリ様の為に様々な者に女性が喜ぶものが何か聞いておいでですね。

おっと、もうこの様な時間ですか。では私は仕事がありますので。失礼致しますよ。



とある近衛騎士団長の証言


いやー、初めはビビったぜ。なんせあのヴィルフリートが女を囲ってるって聞いてな。どうも急に現れたらしいじゃねぇか。近衛としては警戒しなきゃいけないもんなんだが、俺も自分の命は惜しいんでな。

まだ可愛いざかりの子供も愛しい妻もいるしよ。

そういえば親父に養女にしろと命令してたな。ま、娘が出来るって親父は俺たちが生まれる時より喜んでたってお袋が呆れてたな。兄貴も妹が出来るっていい歳してはしゃいでな。

まぁ俺も妹って聞いて嬉しかったが、将来ヴィルフリートが義弟ってのがな…。

あぁ呼ばれてるな。なんだよ。ん?俺相手に稽古?ちょっと待て!魔法はなs…(ここで映像が途切れました。)



とある侯爵令嬢の証言


初めて見た時に負けたと思いましたわ。…認められませんでしたけど。

黒くて真っ直ぐな艶やかな髪に大きくて黒眼がちな瞳、薔薇色の頬…あどけない顔立ちに健康的なのに白いスベスベの肌。極め付けは、私の持ち得ない豊満な身体!きぃー!悔しいですわ!半分でいいからあの胸が欲しい!!

…ごほん。取り乱しましたわ。

それに私を陛下から庇うなんて…ときめいたりなんてしてませんわよ。ちょっとかっこいいとは思いましたけど…い、いまのはなしですわ!

とにかく一目見て負けたと思いましたのに、その上心根も綺麗だなんて、全面降伏ですわ。

あの方に会うまでは私も陛下の妃もあり得るかと頑張っておりましたけど、陛下も特別に思っている様ですし諦めましたわ。

それに私、これでもモテますのよ。

求婚してくれる殿方も…あら?呼ばれましたわ。では私、これからデートですの。ご機嫌よう。



とある皇帝陛下の証言


イオリは愛らしい。白い肌に痕を付けて、細い脚を鎖で繋いでおきたいほどにな。

いっそ余のピーーー(不適切な発言)ピーーー(不適切な発言)、啼かせてピーーー(不適切な発言)してしまいたい。



「何言ってるの、ヴィルさん」(ドン引き)


「気にするでない。それよりイオリ、寝室に行くぞ。」


「そんな発言聞いた後にやだああああぁぁぁぁ〜〜……」(走って逃げ出す)


「ふむ、逃げられたか。」

ちょっとふざけました(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆★やる気スイッチ★☆

★☆ポチッとな☆★

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ