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紫水晶の回帰  作者: 秋雨
紫水晶の記憶
11/94

閑話 伊織ちゃんの心情

ネタです(笑)

ちょっと息抜きにc⌒っ.ω.)っ

僕が女の子になっちゃって10日経ちました。未だに身体に慣れません。トイレ行くのも、お風呂に入るのも…着替えるのも。

お風呂と着替えは、アニーとフランが甲斐甲斐しく手伝ってくれるけど、トイレは…ないのに違和感。

身体も重心が違うのか、筋力が低下してるのか、気を抜くとよろけるし。昨日なんて、何もないところで躓いてヴィルさんの逞しい胸に飛び込む形になっちゃうし…

ヴィルさんは全然気にしてないどころか、僕を抱き上げて移動するし。脚が退化しちゃう…

はぁ、いつになったら慣れるんだろ…。

そういえば様付けも敬語も他の人がいない時はいいって言ったのに、笑顔で拒否されるし…


着替えの時になるとアニーは人が変わるんだよねぇ。普段真面目なのにすっごい生き生きしてさ…あ、今日は薄ピンクのレースシフォンドレス?スカート部分のボリュームが凄い。ちょ、胸元開きすぎじゃない?え、陛下が喜ぶ?うーん…。ってこれボリュームでわかりにくいけど片サイドにスリット入ってるよ!?見えちゃうって!


「アニー、これはやりすぎじゃない?」


「いいえ、イオリ様。とっても素敵でございますわ。」


はい、有無を言わさない笑みで押し込まれてしまいました。

今日は大人っぽく髪の毛もアップにするんだって。後れ毛は残す?色気とか言われても僕出せないし!

うぐぅ、これ別人じゃないの?


「ふふ、イオリ様が花の精のようですわ。身体つきと表情の差が堪りませんわぁ」


鏡に映った不安そうな表情の何時もより大人っぽい自分を背後からフランが怪しく笑いながら見つめてる。

ぎゃ、胸の谷間にちょうど挟まる長さのネックレスとか強調以外の何物でもないじゃん!ハイジに見られたら殺されちゃう!

確かにこれなら色気出てるかも?


「まだか?」


ヴィルさん来ちゃったじゃん!やだ、恥ずかしいし!

う、顔が熱いかも…


「…下がって良い、食事は後にする。」


は?え、なんでアニーとフランを下がらすの?ちょ、なんで抱き上げるの?と言うかどこ行くの?


「ちょ、ちょちょ、ヴィルさん降ろして!や、見える!」


降ろす先ベッドとか!?スリットがめくれたああああ!あ、ちょっと脚撫でんな!

エマージェンシー!エマージェンシー!!


「冗談だ。」


残念そうにもう一撫でとかしないで下さい。ちょっとぐったり。


「ぎ、ぎるてぃ…」


ヴィルさんの下から這い出して逃げる。はぁはぁ。

と言うか普段からナチュラルに過度なスキンシップされてる所為で慣らされちゃってる?確かに女の子にはあんまり興味なかったけど、普通にノーマルだったんだけどな…。付き合ったこともあるし…ほっぺにチューまでだったけど。

そう考えると僕って免疫なさ過ぎ?

ヴィルさんに触られるのイヤってわけじゃないから大袈裟に抵抗できない…

身体が変わったからそれに引っ張られてるのかな?


「イオリ、食事に行くぞ。」


「はーい」


まぁいいや。ごはんごはん♪

料理長の作るご飯美味しいんだよね!一昨日色々レシピ教えたら再現してくれるって言うし。楽しみだな!

そういえばお米に似た植物作ってる所あるらしいんだよね。森に住んでるとか。エルフかな?ワクワク。


「うきゃっ!」


ぎゃー、また躓いた!

うわーん、脚見えたよ〜…アニーの馬鹿ー!


「…今、イオリの脚を見た者は後で余が直々に手合わせしてやろう。」


ヴィルさんに抱き起こされて、そのまま運ばれる。騎士さんが蒼白だけど、僕の所為だよね…ごめんなさい…


ご飯が終わったら、勉強なんだよね〜。午後からは魔法も習ってる。夕方からは淑女マナー講座。

この間魔法を習ってる時にハイジが突撃して来たからそのままお茶になったけど、概ね順調です!

勉強嫌いじゃなかったし。

淑女マナー講座は何故か涙を自在に出す方法とか習う。女の武器は最大限に使うのが淑女なんだって。普通に言葉遣いとかダンスとかお茶の入れ方とかそういうのがメインだけどね。

そういえば、変質者対策に合気道習ってたんだけど、こっちに来てからやって見たら意外と出来てよかった。練習台になってもらった騎士さんには申し訳なかったけど。


そうこうしてるうちにもう寝る時間。

今日もアニーとフランに身体を洗われてしまった…

今日のナイトドレス、際どくない?


「イオリ様、夜の女神の様ですわ。」


アニーとフランが太鼓判押すけど、胸強調しすぎじゃない?え、これリボン解くと前開いちゃうよね?他のがいい。


「ほ、ほかの「ダメですわ。」


結局ベッドに押し込められてしまった…布団被ってると分からないよね。その前に寝ちゃえばいいか。


「イオリ、寝たふりか?」


ヴィルさんが布団に入ってくる。って今日も服着てない。うわーん、抱き寄せないで!腕枕ものーさんきゅーです!さりげなく瞼にチューしないで!む、胸当たってるよね…?ひゃっ!腰撫でないで!!エマージェンシー!


「お、おやすみなさい」


うぐ、こうなったら無理にでも寝てやる!ライオンライオンライオンライオン…

ねこねこねこねこねこねこ…ぐぅ。


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