決着
ここからが悪ガキとの本当のバトル。
互の手札はわからない。
悪ガキが5のカードばかりを回収したとは限らない。
しかし、この様子だと5しか手に入れてないと思える。
だけど、さっきの俺みたいに決め付けはしない。
あくまでも可能性だ。
だから、さっき使った2を除いて考えられる手持ちのカードは
A 3 4 5 5 5 5 5
対する俺の手持ちのカードは
A A A 2 4 5 5
だが、悪ガキは俺はこの手持ちにさらに「A」を2枚持っていると考えているだろう。
さっきの発言でも言っていた。
「全部をAに変えただろ」
でも、今の悪ガキは甘くはない。
おそらく、こいつは俺の手札は「A」だけでなく、他のカードも手に入れたと考えている。
だからこそ、この勝負は1勝している俺の方が有利。
「A」も3枚あることだし、「5」を倒す可能性は極めて高い。
最強の「5」が今や、最弱である「A」に恐れをなしている。
最初にも思ったことだが、ここが面白い。
「A」が鍵を握っている勝負だ。
今や、5カードとは違うが5種類のカードしか使っていないことには変わりない。
だから、考えられることは限られる。
考えるんだ。
悪ガキより一歩先を考えるんだ。
悪ガキの立場からすれば、「A」の警戒をまず考える。
「5」が出しにくい。
しかし、「5」しか手に入れてないならば、必ず1度は使わなければいけない。
その1度がいつくるかだ。
だが、まて。
俺がそもそも「A」を複数本当に持っているかを考えないか?
さっきのは「A」を持っている思わせぶりで、本当は持っていないのではないか
そう思ってもおかしくはない。
だとすると、1度の「5」を様子見で使う可能性だってある。
悪ガキはどこまで考えているんだ。
わからない。
とにかく、わかることは、頭が冴えるということだけだ。
そのときだった。
悪ガキはカードを伏せた。
読みきったのか?
さっきみたいにべちゃくちゃ喋らない。
真剣にこっちを見ている。
俺は「5」と「A」の勝負だと考えている。
それ以外のカードはあまり意味がない。
「A」を読むときに使うぐらいだ。
確かにそれを考えると重要となるが、「A」を読むときの話だ。
つまりは、「A」と「5」の勝負だ。
「A」を読めば、その他。
「5」を読めば、「A」。
そういうことだ。
だからこそ、「A」の枚数の多い俺が有利なんだ。
悪ガキは俺の「5」を2度引き分けにできても2度倒せない。
とにかく、ここは相手が様子見をすることや、必ず1度は出す「5」を使ってくる。
だから、「A」でいく。
それを悪ガキが考えて「5」を出さなくてもいい。
俺も様子見がしたいし、1勝の有利がある。
だいたい、それを読んで「5」を出さないまで考えると、さらにそれを読んでとジャンケンみたいになる。
だから俺は「A」を伏せた。
「オープン」
悪ガキのカードは
ちょい待って。
下手な文才だから読みにくいわ。
読みにくいけど、まとめるから次に増やす。