第四話 ゼロ部隊参上!くノ一楓の入隊試験 〜着物で艶めくセクシー忍法〜
女体像奪還の功績を認められ、くノ一・楓にゼロ部隊の入隊試験が課されることになった。
場所はなぜか、山間の温泉郷。薄暗く湯けむる中、勇者アルベルトがキリッと叫ぶ。
「ゼロ部隊は実戦も色仕掛けも必要だ!くノ一たる者、その両方で魅せてもらおう!」
楓は静かに頷き、一度深呼吸。
そして湯煙の中から現れたのは!
「これが……セクシーの術・温泉郷バージョン!」
艷やかな赤い着物を片肩だけはだけ、髪を濡らして艶然と笑う楓。
太ももからチラリと見える手裏剣ホルダー、濡れた足に絡む帯……。
風に舞う花びら、なぜか周囲にBGMのように三味線が響く。
セクシー度 MAX!
「す、すごい……!う、美しい……ッッ!!」
アルベルトが両手を合わせて拝むように見つめ、鼻血をブツーッ!
「おいおい、冷静になれよ……」
と横から現れたのは諜報部のナカムラ。
黒スーツにサングラス、情報屋スタイルで冷静そのもの。
楓を見て一言。
「……戦力としては認めるが、これはもう……“何の試験だったっけ?”って感じですね。」
そして少し顔を背けながらポツリ。
「セクハラですよ、勇者さん。完全にアウトです。職権乱用。下手すりゃ訴えられますよ?」
さっちゃんが間髪入れずに全身をファイヤーモードに変化!
「おまえなぁあああああっ!!!」
\ゴオオオオオ!!/
「何が“ゼロ部隊の未来は明るい”だよ!!こちとら背中の鱗までドン引きなんですけどー!?!?」
さらに温泉宿のスタッフも集まってくる。
「えっ、なにこれ罰ゲーム?」
「いやー見てはいけないものを見た気が……」
ゼロ部隊員たちも遠巻きに見ながらコソコソ。
「なぁ、あのくノ一ってマジで入隊するの……?」
「なんか…いろいろとアレだな…」
だが楓は涼しい顔でポーズを決める。
「ふふん、これが“セクシーくノ一の真髄”よ♥」
アルベルトは両手を挙げて高らかに宣言!
「超絶!合格ッ!!ゼロ部隊へようこそ、楓殿!!!」
一同「…………(無言)」
ナカムラ「俺は知らん。巻き込まないでくださいね」
さっちゃん「……このチーム、大丈夫かな」
こうして、くノ一・楓、ゼロ部隊入り。
湯けむりとセクシーの忍者 楓が、ゼロ部隊に新たな波紋を呼ぶのであった!




