第四話 不老不死の薬、完成!~ギャルと納豆と涙の魔法~
ついに――
カゲツ・ナンバ、念願の“不老不死の薬”が完成した!!
試薬はキラキラと金色に輝き、ぷるんとネバり、見た目はほぼ高級納豆のタレ。
主成分は、あの納豆菌モンスター・ネバタネバタのネバ菌!
研究所・ゴミ屋敷(※相変わらず)
「うっしゃー!できたでぇ!これが…伝説の!納豆不老不死薬《ネバーナルZ》や!!」
「名前ダサっ!!パチモンの栄養ドリンクか!てかその机、納豆まみれで実験ノート張り付いてるぞ!読まれへん!」
「…じゃあ、俺が飲むよ。カゲツ、完成おめでとう」
「えっ…?あ、うん……え、ええけど、ほんまにええの?ちょい怖いで……?」
「怖いって言うなら止めろや!なんで“とりあえず飲ます”のノリやねん!!」
ゴクリ…!
アルベルトが《ネバーナルZ》を飲み干す。
「ど、どや? なんか変わった感じするぅ?」
「……体が、熱い……! あれ? ネバってきた? なんか……粘る……」
\ドゥルルルルル……!!!/
突然、アルベルトの体が金色に発光し、次の瞬間――
\ネバアアアァァァァァァァァ!!!!/
「ネバァ……ネバネバ……ワシ、ネバタネバタやないかァァァ!!」
なんと、不老不死にはなったが、納豆モンスターに変身してしまったのである!!
カゲツが、絶叫
「うわあああああ!!! アルベルトがネバってるぅうう!!顔面納豆小僧になっとるぅぅ!!」
「そらなるわ!原材料が“納豆菌100%”なんやから!ラベルに“副作用:完全ネバ化”って書いとけやアホォォ!!」
ネバネバアルベルト「ネバァ……(涙)俺、もう人間に戻れないのか……」
ガゲツギャル、泣く
「アルベルト……うち、うち……! うちが変な実験したから……」
ポロッと、カゲツの涙がアルベルトに触れる。
\キラーンッ/
ネバネバアルベルト「……!? 体が……元に戻る……! ネバが……消えていく……!」
「何この魔法少女展開!?ギャルの涙で納豆解除!?ジャンルどこ!?ディズ◯ーか!!」
\はい元通り!/
「……カゲツ……ありがとう、君の涙が……呪いを解いてくれた」
「もうあんな無茶な実験、せーへん……。せやから……うち、ゼロ部隊に入るわ!」
「ようこそ、ゼロ部隊へ……我らがギャル錬金術師よ!」
「ええ話にまとまってるけど、冷蔵庫の納豆爆発しとるで!!!」
\ドカーン!!/
(冷蔵庫から最後のネバ菌が暴走)
こうして、ギャル・カゲツの不老不死研究は伝説と共に幕を閉じ、
彼女は正式にゼロ部隊の一員として仲間入りしたのだった。
なお、研究所の掃除は全員総出で一週間かかった。




