ある女の子が俺の眠気を覚ましてくる
高校二年生である俺、神代悠(かみしろゆう)には毎日困っていることがある。朝早い学校、俺は自分の席でしょっちゅう寝ている。チャイムが鳴り俺があくびをしながら顔を上げると、唯一の女友達である天月小夜(あまつきさよ)が、こちらを温かな笑顔で見つめながら「おはよう」と言ってくるのだ。大抵のことは毎日されていれば慣れるだろう。だがこれだけは慣れることはできない。
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