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名前を決めて-コノキモチニ-  作者: 鏡恭二
【第1章】 名前を決めてーコノキモチニー

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12/13

「感動パンツじゃありません」まどかの無双コーデ解説。

横浜の地下街。

手をポケットにつっこみ、金髪の男が歩いている。


恭二「……ユニクロ……パンツと……」

得意の“宇宙独り言”が今日も冴えている。


その隣を、手を繋いで歩く4歳児・蓮と――まどか。

これは、宇宙家族デートである。


まどか(……パンツ……って、まさか下着……!?)


ちょっと顔が赤くなる。

ランジェリーショップで、恭二がまどかに下着を選んで――

まどか(え、感動……パンツって……それって……)


そんな妄想の中、突然聞こえてきた「ヨドバシカメラ~♪」のメロディ。

ハッとして顔を上げると――


恭二「おい、大丈夫か?着いたぞ」


地下街のヨドバシ入口。8階にユニクロがある。

まどかは長い髪をふわりと揺らして誤魔化す。


まどか「な、なんでもないわ。……さ、行きましょっ、恭二」

恭二「あ、ああ……」

まどか「蓮くんも、手つないで行こ?」

蓮「うん!」


1階の携帯コーナー。docomo、au、softbank……にぎやかなディスプレイの前で、


恭二「はい。これ、プレゼント」

突然、ラメ入りハートのスマホケースを手渡される。


まどか「……え?」


恭二「今のより似合ってると思ってさ。君が可愛いから、記念に」

まどか「…………っ」


ふわっと脳内が沸騰した。


――次の瞬間、


ズルッ!


エスカレーターで足を滑らせかけるまどか


恭二「何やってんだ。ちゃんと前見ろよ」

蓮「まどかお姉ちゃん、だいじょうぶ!?」


まどか「ご、ごめんね。大丈夫、大丈夫よ」


ユニクロに到着。


まどかは蓮と手をつなぎながら、キッズ服を見ては微笑む。


まどか「これ可愛い~ プチプラでも全然いけるわね。これ、蓮くんに似合いそう~」


――そのとき、恭二が何かを手に戻ってきた。


恭二「ほらっ!持ってきたぞ。感動パンツ!」

得意満面の顔でズボンを掲げる。


まどか(えっ……パンツって……ズボン!?しかも……絶妙にダサい……)


まどか「……いらない。ダサい」


恭二「はぁ!?感動パンツだぞ!?動きやすくてフォーマルで――」


そのセリフ、最後まで聞かせてもらえなかった。


まどか「ちょっと来て!!」

恭二「なっ、なんだよっ!?」


強引に手を引っ張られ、着いた先は――試着室前。


まどか「蓮くんとここで待っててね!」

まどかはさっと売り場に消えた。


数分後。


洋服を数点抱えて戻ってきたまどか

「試着いいですか?」


店員「どうぞ~!」


まどかはスッと試着室に入った。


そして数分後。


扉が開いた瞬間、空気が変わった。


ショート丈のリブカーディガンに、白いタンクトップ、

ボトムはウルトラストレッチのアンクルパンツ。


シンプルなのに、モデル級のオーラ。


まどか「……これ、買ってくれる?」


恭二「あ、ああ……もちろん……」


完全に見惚れていた。口調が素になっている。


再び試着室へ戻ったまどかは、会計へ。


ユニクロのセルフレジに服を入れようとすると、

こっそりもう一着、ピシッと追加された。


3Dニット風トップスと、ハイウエストのスラックス。


恭二「……それ、何?」


まどか「いつか着ようと思って。……ね?」


その言い方が、なぜかずるい。


無言で会計を済ませた恭二。


帰り道。


蓮「次はアンパンマンだよね!」


恭二「おう。ポップコーンも買ってやる!」


そんな2人の横で、まどかは袋を抱え、ふふっと笑った。


まどか(……今度誘われたら、あの服着てこっかな?)


恭二「ん?どうした?」


まどか「ううん。なんでもない。……さ、行こ?」


3人の“宇宙デート”は、まだまだ続く――。



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