Ⅰ.薔薇宮殿〈ローゼンホーフ〉2
アリーが東棟にある執務室のドアを開けると、コーヒーの良い香りがふわっと彼女の鼻腔をくすぐった。
「グーテンモルゲン、アリー。コーヒーが入っているわよ」
そう声をかけてきたのは、ふくよかな体型の二十歳代の女性だった。
ジャケットはアリーと同じだったが、ズボンではなく膝丈のスカートで、短剣も帯びていなかった。
一般団員である彼女にも短剣は授けられていたが、普段は身につけることを許されていなかったのだ。帯剣は武装護衛官に認められた特権であり栄誉でもあった。
「グーテンモルゲン、ハイジお母さん」
「眉間に皺があるわ、アリー」
カップを渡しながら、ハイジは自分の眉間を指差した。
「だめよ。せっかくきれいなお顔なのに」
「ありがとう。そうね、気をつけるわ」
執務室には二つの机が並んで置かれていた。ひとつは武装護衛官の隊長であるアリーの席で、もうひとつは事務業務を担当する一般団員の隊長であるハイジ・ルーデルの席だった。
ハイジの階級はアリーと同じ上級中隊指揮官だったが、慣例として武装護衛官であるアリーが全体の指揮を執っていた。
もっとも、年上のハイジが若いアリーをさりげなくサポートするのが常で、アリーも経験の豊富なハイジの意見を尊重していた。
ハイジはその穏やかな性格からハイジお母さんと呼ばれて団員たちから慕われていたのだ。それは団員のほとんどが十代の少女だったからでもあった。
「何かトラブル?」
そう聞かれて、アリーは、自席でパソコンを立ち上げながら答えた。
「ええそう。またあの子」
「どの子?」
「エーリカよ。一般団員の」
アリーは一般団員の隊長であるハイジへの非難にならないように気をつけながら、昨夜のエーリカの行動と、今朝のクラーラ姫の発熱のことを話した。
「まあ。そんなことが」
「そうなの。それでムッター・ハイジにお願いがあるのだけど」
「なにかしら」
「私の独断で彼女をここに呼んだの。もちろん一般団員だからムッター・ハイジの指揮下にある子だということはわかっているわ。だからあなたの口から注意してもらいたいの」
「まあ。お気遣いありがとう。わかった、お話しするわ」
「ありがとう、お母さん」
「でも叱るわけではないわよ? 私の流儀で話すけれど、いい?」
「もちろん。お任せするわ」
アリーはそう答えるとコーヒーを一口すすった。
「それにしても、どうしてあの子は問題ばかり起こすのかしら? ほら、この間も姫さまを宮殿の外に連れ出そうとしたり」
「そうね。そんなこともあったわね」
ハイジは微笑みを浮かべながら、
「二人して堂々と正面玄関から出ようとしたのよね。あまりにも自然な態度だったから、警備の武装護衛官の子も疑問に思わなかったとか」
「ええそう。まったくあきれてしまうわ。私が偶然通りかからなかったらまんまと脱走を許すところだった。クラーラ姫ときたら、私の顔を見るなりギクッとしたの。なのにとぼけて、『車の用意はどうしました』なんて聞くのよ? 私が『姫さま、今日は外出のご予定はございません』て言ったら、素知らぬ顔で『あら、勘違いしていたわ。ではお部屋に戻ることにしましょう』なんて言って。あれは絶対、一緒にいたエーリカの入れ知恵だわ。そうに決まっている」
憤然とするアリーとは対照的に、ハイジは横を向いて笑いを堪えていた。
「悪い子ではないのよ」
ハイジはどうにか吹き出さずに言った。
「とっても真面目だし。仕事熱心だし。でも、そうねぇ、ちょっと人付き合いは苦手みたいね」
「それがどうして姫さまのお気に入りなのかしら」
納得がいかない、という表情でアリーはつぶやいた。ハイジは、
「そうね。身辺調査書によると」
と、やや声を落として、
「エーリカは団員になる前から姫さまと知り合いだったの」
「そうなの?」
「ええ。彼女の父親の仕事の関係で、公式パーティーで姫様にお会いしていたという記録があるの」
「ふーん。それにしたって度を越しているわ。姫さまの寝所に夜遅くまでいるなんて」
「そうね。でも、姫さまにも慰めは必要だと思うわ。しっかりしていらっしゃる方だけど、あの年頃には時に逸脱行為も必要なものよ・・・そう、あなたも同年代だったわね」
「私は十七歳です。姫さまよりも三つも年上だわ」
「三つ。そうだったわね。ごめんなさい」
そう言って微笑むハイジに、アリーは心の中でつぶやいた。
(きっとムッター・ハイジから見たら、私も姫さまも同じくらいの子供に見えるのね)
アリーは幼い頃から飛び級を繰り返して、十二歳の時には最年少で士官学校に入学していた。だが将来の志望は軍人ではなく、王女の親衛隊である薔薇の御盾団だった。
この国の女子の多くは薔薇の御盾団に憧れており、貴族の娘ともなれば入団試験を受けるのが当然とされていた。むろん入団には厳しい審査と試験があり、誰でもなれるわけではない。
ただ、士官学校卒の女子であれば面接だけで武装護衛官への道が開かれていたのだ。
アリーが士官学校を上位の成績で卒業して希望通り薔薇の御盾団に配属されたのが一年前だった。
そしてきわめて異例なことに今年から薔薇宮殿の責任者に任じられたのだ。それは彼女本人が優秀だったことに加えて、爵位を持った貴族階級の出であることも理由だった。
そんなエリートと言って良いアリーだったが、士官学校時代には数少ない女性であることと、年が若いという理由で同期の生徒や先輩たちから軽んじられたり、嫌な思いをしてきた。
もちろんムッター・ハイジからはそんな扱いを受けたことはなかったけれど、時おり自分が年下であることを意識してしまうことがあり、それがどうしても悔しかったのだ。
(でもしょうがない。ムッター・ハイジは十も年上なんだから)
雑談を切り上げて、二人は朝の業務に取り掛かった。
事務的な仕事は一般団員の担当とは言いながら、指揮官という役目柄、アリーも事務仕事からは逃れられなかったのだ。もっとも、そのほとんどは軍のネットワークにつながった机上のパソコンで処理することができた。
「ああ、そうそう、姫さまの王宮行きは中止になったのよね?」
そう聞かれて、アリーはうなずいた。
「ヤー。今日は一日ご静養いただくわ。王宮の本部にはもう連絡してあるわ」
「陸軍のヘリが姫さまの移送に飛来する予定になっているけど。そちらに連絡は?」
「ああそうか」
アリーは額に手をあてて、
「うっかりしていたわ」
「縦割り組織の弊害ね。もっとも、薔薇の御盾団も陸軍の一部なんだけど」
「形の上では近衛師団に属していることになっているけど」
アリーは不服そうに、
「薔薇の御盾団は軍なんかよりも歴史のある組織だわ。王族の姫君を守るため、少女のみで編成された処女騎士団。中世から連綿と続いている歴史ある親衛隊なんだから」
現在の薔薇の御盾団は陸軍近衛師団の一連隊という扱いで、団長も名目上は近衛の師団長(男性)が兼任していた。
その任務は王族の姫を護ることであり、日常の身辺警護から、姫の居城である薔薇宮殿の管理運営まで、とにかく姫に関することすべてに関与する一大組織だったのだ。
団長を除いた構成員はすべて年若い女性であり、長年培われてきた独特の文化と習慣とを持っていた。
けれどいま現在、薔薇の御盾団が守るべき年若い姫君はクラーラ姫ただ一人となっていた。王室は緩やかな衰退への道を歩んでいたのだ。
近年では薔薇の御盾団の解体まで囁かれていた。
人員も漸次減らされ、かつては国内に複数あった薔薇の御盾団関係の施設は閉鎖、または軍の施設として接収され、今やクラーラ姫が住まう薔薇宮殿と、首都の参謀本部の一室に設けられた名目上の本部の二か所しか残されていなかった。
つまり事実上、この薔薇宮殿だけが人員と装備を備えた薔薇の御盾団の唯一の根拠地となっていたのだ。
「どうするの。そろそろヘリの発進時間よ」
そう言われてアリーは、
「わかった。ヘリは予定通り来させるわ」
「キャンセルしなくていいの?」
「私が乗って行くわ。午前中に王宮で会議があるの。もともと私も便乗させてもらうことになっていたのよ」
「ああ、なるほど」
「どうせ陸軍のヘリなんだからコキ使ってやるわ」
「あらあら」
ハイジはくすくす笑いながら、
「でもいいの? パイロットはガーランド大尉よ。元薔薇の御盾団の」
「え、ハンナ姉さまなの?」
アリーの顔がぱっと明るくなった。
「そうよ。飛行割当表を見たけど、コールサインが載っていたわ。《ホルニッセ》ってそうでしょう?」
「そうか・・・そうだったのね。気がつかなかったわ」
「どうするの? あなたの指導教官だったひとでしょ。それでもコキ使う?」
「まさか」
アリーはうれしそうに、
「久しぶりにお会いするのが楽しみだわ」
そしてふとあることに気づいてハイジを見た。
「ムッターはどうしてハンナ姉さまのコールサインを知っていたの?」
ハイジは穏やかな表情で答えた。
「彼女とは同期だったもの。それに・・・」
なぜか言い淀むハイジに気づかずアリーは無邪気に聞き返した。
「それに?」
「昔日の想い人のことは、いつまでも気になるものよ」
「あ・・・」
ハイジは微笑みながら人差し指を自分の唇に当てた。
この話はここまでだと悟ったアリーは話の方向を微妙に変えた。
「往路はこのままとして、復路の飛行計画はキャンセルにしておくわ」
「あら、そうしたら帰りの足はどうするの?」
「午後から首都のシュバルツハイム基地で射撃訓練の予定があるの。薔薇宮殿からも何名か兵員輸送車で訓練に行くから、帰りはそれに便乗させてもらうわ」
武装護衛官、と言いながらも全員が日常的に銃器を携帯しているわけではなかった。腰の短剣は実用品ではあったが、半ば儀礼的なものだった。
常時銃器で武装しているのは最近組織された特別行動班と呼ばれる武装警備班だけで、アリーを含めた他の隊員が銃器を装備するのはクラーラ姫の外出時に限られていた。
特別行動班を含めた武装護衛官には年に数回の実弾射射撃訓練が義務付けられており、今回はアリーも参加することになっていた。
射撃訓練が行われるシュバルツハイム基地は首都にある陸軍基地で、陸軍航空隊のヘリコプター部隊が駐屯していた。輸送ヘリもここから飛んで来ることになっていたのだ。
アリーはフライトスケジュールの変更要請を陸軍航空隊にメールした。
了解の返信はすぐに来た。当直の士官が勤勉なのか、それともフライトスケジュールの管理は自動化されていて、このメールも自動返信なのか。アリーはふと疑問に思った。
(ネットワーク化もけっこうだけど。正面装備にも予算を割いて欲しいわ。いつになったら薔薇の御盾団の専用ヘリの予算が通るのかしら)
アリーがそんなことを考えていると、ドアをノックする音が聞えた。
「誰か」
アリーの問いにドアの外から返答があった。
「エリカです。お呼びとのことでしたので」
アリーはハイジと視線を交わす。ハイジがうなずくのを見て、アリーは言った。
「お入りなさい」
ドアを開けて入ってきたのはアリーと同じ十七歳の少女だった。
黒い髪は制服の襟の高さで切り揃えられ、前髪も眉の高さでまっすぐにカットされていた。黒い瞳は理知的だったが、どこか他者を寄せ付けない頑なさが感じられた。
その身に纏うのは伝統の黒ジャケットに腕章、下はスカートという一般団員の制服だった。だがそのスカートはずいぶんと短い。本来は膝丈の筈なのに、太ももまで露出していた。
エリカは気をつけの姿勢を取り、右手を上げて敬礼した。
「一般団員の御堂絵里香です・・・いえ、エリカ・ミドー上級団員、参りました」
生真面目に正式な階級名で申告するエリカ。アリーはどこから突っ込もうか、と思い、一瞬沈黙した。そして、
「敬礼はおやめなさい。薔薇の御盾団は軍隊ではないわ」
「ヤー」
「いちいち階級を名乗る必要もありません。特別な場合を除いて “嬢”と呼び合うのが習わしです」
「ヤー」
「それと・・・そのスカートはどういう訳なの?」
黒髪の少女は微かに唇の端を緩めた。
「ベルトのところで折り返しています」
と、ジャケットをめくってウェストを見せる。
「どうしてそんな着方をしているの?」
アリーが呆れてそう聞くと、
「この方がカワイイと思いまして」
「カワイイ? 日本語を使うのはおよしなさい。わが国の公用語はドイツ語です」
「ヤー」
アリーは腕組みをしてエリカをじっと見つめた。エリカも静かに見つめ返していた。
隣の机では、ハイジが二人のやり取りを興味深か気に見ていた。アリーはため息をついて、
「昨夜のことについてルーデル上級中隊指揮官からお話があります・・・後はお願い、ムッター・ハイジ」
ハイジは席を立つと、エリカに微笑みかけた。
「コーヒー、飲むわよね」
「はい。いただきます」
ハイジは手ずからマグカップにコーヒーを注ぎながら、
「お砂糖とクリームは?」
「けっこうです。ブラックの香りを楽しみたいので」
「通ね」
「習慣です」
アリーは半ばむっとして二人の様子を見ていた。悪い子ではない、か。上司にはいい顔をしているだけなんじゃないの、と皮肉なことを考えながら。
「さて、と。聞きたいのは他でもないわ」
ハイジは来客用のソファにエリカを座らせると、前置きなしでずばりと尋ねた。そういう実務的なところがハイジの好ましいところだわ、とアリーは思った。
「昨夜、あなたは姫さまの寝所に行きましたね」
「ヤー」
「それはなぜ」
「お召しがありましたので」
「そう。姫さまはなんと?」
「眠れないので伽を申し付ける、と」
「それで?」
「ご本を読んで差し上げました」
「どんなご本?」
「ごく軽い・・・娯楽雑誌です」
我慢できずにアリーは口を挟んだ。
「低俗なコミック誌とファッション誌でしょう」
そう決め付けると、
「姫さまにふさわしい内容とは思えません。いいえ、むしろ有害だわ」
エリカは黙ってアリーの言葉を聞いていた。けれど神妙さとは程遠い。どこか、ふてぶてしいとさえ言えるような落ち着き方だった。
「アリー」
穏やかなハイジの声にアリーは我に返った。
「ごめんなさいムッター・ハイジ・・・」
ハイジはアリーにうなずいて見せると、エリカに顔を戻した。
「雑誌のことはまあいいでしょう。けど、姫さまは今朝発熱されました」
エリカは一瞬、目を見開いた。
「知っての通り姫さまはお体がお弱くてらっしゃるのよ。それなのに遅くまで起きていたせいでしょう」
エリカはきゅっと下唇を噛んだ。
「あなたが姫さまのためを思ってしたことは、結果的に姫さまの負担になってしまったの。わかるわね?」
「・・・ヤー」
「あなたに悪気がなかったのはわかっているつもりよ。でもね、姫さまのわがままを何でも聞く必要はないの。私たちは召使でも、メイドでもない。一般団員とはいえ、あなたも誇り高き薔薇の御盾団として姫さまを守る親衛隊の一員なの」
「ヤー」
「あなたが日本人だからだとか、そんなことも関係がないわ。人種も宗教も問題ではない。ただひとつ、姫さまをお守りする、という一点において私たちは結ばれているの」
「ヤー」
「入団の儀式は憶えているわね? 地下祭壇で薔薇誓詞を唱え、頂いた短剣で自らの指先を刺し、薔薇の花弁に血潮をしたたらせる。あの時から、あなたは薔薇の御盾団の一員であり、私たちは血で結ばれた姉妹になったの」
「ヤー」
アリーはエリカの顔をじっと見つめていた。エリカの無表情にも、かすかな感情の揺らぎがあるのが見てとれた。特にハイジが儀式のことに触れたとき、誇らしげに瞳が輝くのを。
「申し訳ございません、ムッター。以後気をつけます」
ハイジは満足そうにほほえんだ。
「いいでしょう。もう戻りなさいフロイライン・エーリカ」
だが、そう言われたエリカは、小さく、
「エリカです」
とつぶやいた。
「なんですって?」
聞きとがめるハイジに、
「私の名はエリカです」
「だからエーリカでしょう?」
エリカはため息をついて、
「ヤー」
「けっこう。お戻りなさい、フロイライン・エーリカ」
エリカは一礼すると執務室を出ていった。
今の一幕を聞いていたアリーは、なんとなくぐったりしてコーヒーをすすった。
「興味深いわね。そう思わないアリー?」
ハイジの問いかけに。
「なにが?」
憮然としてアリーが問うと、
「あの子、良い性質の子だと思う」
「そうかしら」
「そうよ。今のローゼンシルトは、ある意味で職業のひとつになってしまっているの。アリー、あなたみたいに家柄のいい爵位持ちは別として、世俗的な栄達を求めて志願してくる子ばかりなの」
「結果的に優秀な人材が集まるならそれもいいけど」
アリーは首を振った。
「確かに憂慮すべき風潮だわね」
「そうね。でもあの子は違う。そんな理由で入団したのではないと思う」
「申請書にはなんて書いてあったの?」
「型通りよ。『伝統の象徴たる姫を守ることで、この国の精神と歴史を守りたい』と。ああ、こう付け加えてあったわ『ロ日友好のため』とも」
「本心かしら」
疑わしそうなアリーの言葉に、
「嘘ではないでしょうね。でも、それだけではないと思うわ。純粋に姫さまを愛しているのだと思う」
「王室ファンということ? 毎年必ずいるわよね、そういう浮ついた動機の子が」
批判的なアリーに、ハイジは、
「あの子の忠誠心には疑いがないわ。それは私が保証します」
「どうして?」
そう問われたハイジは真顔でこう答えた。
「あれは信念を持った者の目よ。信頼できるわ」
ハイジはそう言うと、いたずらっぽい笑みを浮かべてこう付け加えた。
「あなたと同じに、ね」
アリーは唇を歪めて見せた。苦笑いのつもりだった。
「ムッター・ハイジとしては、今回のことは大目に見て、今後の行動を見守る、というところね?」
「まあそんなところ。気を使わせたわね、アリー?」
「これも仕事だもの」
「おたがい管理職は大変ね、クロイツァー伯?」
からかいの言葉に、アリーは大真面目で答えた。
「忠誠こそわが誉れ。それがクロイツァー伯爵家の家訓だもの。亡くなったお父様のためにも、職務には忠実でありたいの」
そんなアリーの様子を見てハイジはかすかに気遣わしげな表情をした。
Ⅰ.薔薇宮殿〈ローゼンホーフ〉3 に続く